四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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本格的に戦闘にならない、かつ相手の戦力を正確に見る。
両方やらなきゃならないのが辛いところだ…


威力偵察は加減が大事

ちょっと問題もあったけど、パラサイトの退治について順調に進むこと数日。

とはいってもさすがに警戒されたのかパラサイトの活動は控えめ。

最近では七草の部隊も動いているけど、私が避けているのもあってまだ直接は接触していない。

どうも黒羽も独自に動いてくれているみたいで、うまいこと撹乱してくれてるみたい。

まあ研究所にもちょっかい出してるから知らないふりするけどね!

 

「現在活動中のパラサイトは一体。USNA軍が追跡中なので、注意しつつ周辺で待機してください」

『かしこまりました』

 

甜奈・恋路チーム、遠夜・夏雲チームをそれぞれ反対側に待機させて、本体の処分を狙う。

今日は他のパラサイトがいないしこれで終わりにしよう。

そう考えていると、諜報チームから連絡が入る。

 

「お嬢様、USNA軍の作戦計画を捉えました。パラサイト処刑後、こちらの部隊を至近距離から観測し、可能なら捕縛するとのことです」

 

……え? なんで?

私しっかり警告したんだけど?

 

「理由はわかりますか?」

「先日の校内での戦闘の影響で、監察官が来日しました。そこで強行方針に変更したようです」

 

あー、そういうことか……

たしかバランス大佐だっけ?

ということは、ブリオネイクを持ってる可能性があるかな?

そうなると戦力評価を改めないと……

 

「甜奈、遠夜。状況が変わりました。『クラウ・ソラス』および試製プラズマレールガンの携帯を命じます。ホルスターに転送するので、その場に止まってください」

『『かしこまりました』』

 

二人の位置を確認して、空間魔法で装備を転送する。

魔法マーカーもついてるので本当は動いていても大丈夫だけど、位置を間違えたら大変なことになる。

念の為に止まってもらって、安全に装備が送られたことを確認。

使わなければそれが一番なんだけどね……

 

『USNA軍がパラサイトを処刑しました』

「甜奈が『弓』を使ってください。位置はこちらから共有します」

『かしこまりました』

『位置はここだよ〜。USNA軍もこっちに来てるから、早めに片付けるね〜』

 

やっぱり、『弓』の想子波もトレースされてた。

仕方ないとはいえ、当たってほしくない予想が当たっちゃったな。

二人なら大丈夫だとは思うけど……

 

            

 

「お嬢様、『弾』を使うよ」

『手早くお願いします』

 

いつもより急ぎ目、かつ慎重にパラサイトを追い詰めた私たち。

けれど、最後のトドメは確実に決める必要があるから、『弓』を連続で使用しないといけない。

それはつまり、私たち以外にも場所がバレるリスクが上がるということ。

 

「パラサイトは消滅したよ〜」

『急いでその場から脱出してください。包囲が…』

 

ザザッ…と、通信が途中で途切れる。

緊急通信用にモードを切り替えつつ、甜奈ちゃんと一緒に走る。

 

『……切り替え完了しました。電波とテレパスは使用不可なので直接()()()います。周りのセンサーの無力化は……今終わりました』

「了解!」

 

その言葉と共に、私は速度そのままに真横に曲がる。

ビルとビルの隙間の、細い路地。

両側の壁を交互に蹴ることで、勢いを緩めることなく空に飛び上がった私たち。

このまま逃げられないかな……と思っていると、黒く塗られたダガーナイフが飛んできた。

甜奈ちゃんの障壁で防げたけど、これは良くない。

着地点に出待ちされてる可能性もあるので、落下途中でベクトル反転術式を使って再度飛び上がる。

 

「恋路さま。どうやら完全に捕捉されているようです」

「みたいだね。お嬢様、蹴散らして帰るね」

『無関係の人と物は壊さないでくださいね。後始末が大変ですから』

 

お嬢様の言葉に了解を返しつつ、『クラウ・ソラス』を装着する。

そして、着地と同時にプラズマで武器ごと兵士を焼き払う。

日本の警官の姿をしていたけど、こんな移動に音もなしに追跡してくる警察なんてマトモなのはいない。

一瞬で敵を倒した後、再び駆け出すと目の前にプラズマの壁。

それは『クラウ・ソラス』のプラズマ残滓を薙ぎ払った、『ブリオネイク』の砲撃。

甜奈ちゃんが障壁を張ってくれてたけど、元からギリギリ当たらない位置だったみたい。

 

「止まれ! 大人しくすればこれ以上危害は加えない!」

「貴方達はなに? 私たちは逃げてるだけなんだけど」

「貴女こそデータが無い。名を名乗れ」

「No.916」

「…⁉︎」

 

あっさり答えた私に虚を突かれている相手、たぶんアレがお嬢様から聞いたシリウスなんだろう。

とにかく、一瞬の隙を逃さずに周囲一帯の温度を一瞬急上昇させる魔法『フラッシュオーバー』を発動する。

熱とそれによる閃光が走り、幻影が消える。

温度が上昇しなかった地点にレールガンを最大連射速度でワンマガジン叩き込み、結果を見ずに甜奈ちゃんと一緒に加速魔法で離脱する。

弾道飛行で研究所前まで飛ぶ無理矢理な術式だけど、空気抵抗を減らす断熱フィールドでそれなりに快適な飛行。

 

「お嬢様、振り切れた?」

『……おそらくは。あともう通信は元に戻してください』

「おっと、そうだった」

 

危ない危ない。

空間魔法は高速移動についていけないかもしれないから、そうする前に切れって言われてたっけ。

 

「研究所に攻めてきたりとかしないの?」

『そこまでしたら本格的な戦闘状態に入りますから無いと思いますよ。今回も力を測るだけだったから、こうして逃がしてくれたんでしょうし』

「てことは、これからもこんなことがあるの?」

『相手の出方次第ですが、可能性は高いです』

「うへ〜。そういうのは夏雲の方に行ってよー」

 

私は色々考えながら戦うの苦手なんだよー。

今日みたいに時間かけられないと、斬り合いもできないし…

あーあ、早くのんびりまったり斬り合いするような戦いがしたいなー。




(USNA軍)やっちまったな!
お互い本格的に戦いたくない中でのチキンレース、開始です!
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