四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

126 / 162
リーナ視点……というよりUSNA軍視点です!


世界一を保つのも大変

「術式の確保と無力化…ですか⁉︎」

「そうだ、シリウス少佐。そのために『ブリオネイク』も持ってきた」

 

バランス大佐の発言に、会議室内の全員が驚愕する。

それも仕方ないだろう。

なんといっても、『あの』四葉に仕掛けるというのだから。

 

「君たちの懸念は理解しているつもりだ。だが現状、鎮海軍港での戦略級魔法についてわかっているのは『崩壊領域』という名前と、それがブラックホールの消滅エネルギーを取り出すシステムであるという仮定のみだ。威力や射程、連射速度などの範囲がどの程度なのか、それが汎用的な術式か属人的なモノなのか、それら全てが現状では推測しかできていない」

「それは……そうですが」

「なにより、四葉…ひいては日本そのものに対してUSNAが遅れをとるなどあってはならない。これは面子の問題だけでなく、国際関係にすら影響を与える問題だ。確かに四葉は脅威かもしれない。だがそれは非正規戦という限られた分野に限ってのことだ。USNAの脅威となりうるならば、それは取り除かれなければならない。それが世界の秩序を保つことになるのだからな」

「では、十分な対策があると?」

「無論だ。これを見てくれ」

 

モニターに作戦書が表示される。

そこにはUSNA軍の日本国内での活動に関する内容が書かれていた。

……緊急出動命令?

 

「君たちも知っての通り、同盟国である日本国内において我々の活動は基本的に制限されている。ただし、自衛の必要のある緊急時においては状況収拾のため24時間以内での戦力展開が認められている。今回はこの規定を利用して正規軍を動員する」

「ですがそれは基地の破壊活動など重度の被害に対して、必要最低限のみのはずです!」

「確か、横須賀の基地において旧式火薬が保管されている倉庫があったな」

「……まさか、自作自演を⁉︎」

「滅多なことを言うモノではない、少佐。私は可能性の話をしているだけだ」

 

その後、まずは正確な戦力を測るということで街中を行動している部隊への威力偵察を実施。

お互いに本格的な戦闘を避けたけれど、それでも警官に偽装していた追跡部隊は瀕死の重傷を負った。

幸い魔法治療によって一命は取り留めたものの、長期の療養が必要になったのは痛手だ。

だが、それ以上に注目されたのは相手の魔法力と装備。

戸籍データもなかったNo.916と名乗った魔法師は、軽く見積もっても惑星級、下手をすれば恒星級レベルの魔法力を持っていた上に、それを十分に活かす装備を使っていた。

特にプラズマ弾を高速で連射するサブマシンガンは解析班を大いに刺激していて、構造の解析や再現を議論していた。

……私は、あの名乗りが気がかりだったけど。

名前もつけてもらえない実験体を……いや、それはスターダストを使()()()いる私たちも同じ。

……こんなことをしていて、正義なんて…

 

「シリウス少佐?」

「はっ! なんでしょうか大佐」

「……敵対した魔法師の能力について、感じたことを述べてくれ」

「はい。甜奈と呼ばれていた魔法師については強力な障壁魔法を展開しており、『ブリオネイク』の直撃についても耐えられる可能性があります。No.916と名乗った魔法師については加熱に関しての高い適性と、自己加速魔法についても高レベルにあると思われます」

「ふむ。やはり四葉だけあって高レベル魔法師を抱えているようだな。だがこれまで二チーム以上の部隊が確認されていないことから、数は多くない、もしくはそれほど多くは動かせないようだ」

 

確かに。実験体だからもっといると思っていたけど、それなら出し惜しみする理由もないはず。

数が少ないか、不安定で外に出さないかのどちらかだろう。

それでも、あの戦闘力……というか魔法力は脅威だ。

 

「個人的な意見ですが、スターダストでは対抗が難しいと思います。今回の戦闘のように時間稼ぎにもならないかと」

「わかっている。だがスターズの部隊をこれ以上持ってくることは難しい。その分は近隣基地の戦力で補う。それから使用していた武装だが、瞬間火力ではこちらを上回っているが『ブリオネイク』には及ばない。速度もプラズマ量もこちらが上だからな。可能であれば、次は武装を回収するように」

 

簡単に言ってくれる。

まあでも、確かにきちんとした戦略があればあの二人相手ならなんとかなるかもしれない。

……あの二人だけなら。

 

「もし四葉真昼が出てきたらどうしますか?」

「無論捕らえるか、さもなくば無力化する。いくら強力な魔法師でも無敵ではない。シリウス少佐には最後にトドメを刺してもらう」

 

……真昼と戦うのか。

あんな小さな女の子と。

私の葛藤が表情に出ていたのだろう。

バランス大佐は少しだけ声を優しく、しかし毅然とした声で続けた。

 

「……シリウス少佐、貴官の気持ちはわかるつもりだ。その上であえて言う。これはUSNA軍としての命令だ。責任は私を含めた司令部が取る。速やかに実行せよ」

「了解しました」

 

……ごめんなさい。真昼。

私は……




リーナが中間管理職みたいな悩みを…
でもUSNA軍が発見できてるのは研究所の戦力だけなんですよね。
本当の四葉は…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。