四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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歴史的にどの国もやったことがある。
今回はUSNA軍視点……というよりバランス大佐視点です!


自軍を攻撃して『防衛』のために開戦するのは伝統的手段

緊急作戦報告書

昨夜20:34に発生した反乱兵による被害は以下の通りである。

・長期保存兵器庫二棟の全焼、及び三棟の半焼

・警備兵21名の死傷、及び追跡部隊73人の死傷

・作戦指揮室半壊、及び周辺建築物の損壊

・部隊装備多数の破損

 

反乱兵52名は全員射殺。

既に事態は収拾済であり、現在は基地の復旧中である。

損害についても、倉庫は長期に渡って使われていなかったため実害はなく、装備と人員についても補充済みである。

今回の作戦は緊急時の出動に関する取り決めに基づく正当なものである。

日本政府の問い合わせに対しては、この後の詳細報告を持って統合作戦本部より回答する。

 

            

 

最終的に決まった作戦はこうだ。

外に展開している二人組の四葉部隊を確認でき次第、基地の倉庫を爆破。

反乱兵が脱走したとして正規軍を展開する。

同時に脱走兵を装った部隊が四葉部隊を襲撃する。

実力から激戦が予想されるため、生死は問わず相手の装備と肉体を回収できれば良しとする。

その上で、脱走兵を匿っているとして相模野の研究所に臨検を強制。四葉真昼の身柄を確保する。

仮に襲撃した四葉部隊の方にいた場合は、交戦に適した場所で大部隊によって仕掛け『シリウス』も投入して無力化を行う。

戦力的にはおそらく問題ないが、この作戦では時間が敵だ。

作戦開始から時間が経つほど、日本政府が動いてこちらの行動が制限される可能性が高くなる。

四葉の戦力的に秘匿作戦では収まらないことが予想されるので、投入できる戦力を集中して短時間で勝負を決める必要がある。

 

「全部隊、準備はいいか」

『アルファ1、準備良し』

『ブラボー1、セット完了しました』

『チャーリー1、動員完了です』

「チェイサー、目標の捕捉は?」

「低軌道カメラで一組確認しました。甘草甜奈とNo.916です」

「了解した。それでは作戦開始」

 

号令と共に、基地内から爆音が鳴り響く。

衝撃波が外を通り過ぎると、慌ただしい足音が周囲から聞こえ始める。

 

「衛兵、状況を報告しろ」

『き、基地の一角が爆発しました! 倉庫の方です!』

「直ちに被害を確認せよ。消火班は出動し鎮火に当たれ」

 

今回の作戦に直接関係しない部隊には、この偽装作戦は知らされていない。

そのため、衛兵と消火班は実際に緊急事態であると認識して行動している。

 

『司令部! 破壊された倉庫はC-2からC-5! また銃器を持った部隊がこちらへ発砲! 部隊は不明! 至急応援を!』

「了解した。直ちに部隊を編成する。基地の全部隊へ、所属不明の部隊が倉庫を爆破し発砲している。司令部はこれを緊急事態と判断し、緊急作戦を発令する。動員可能な部隊は直ちに所属部隊の指示に従い行動せよ。また、パトロール隊は基地周辺に出動し不審な組織が潜伏していないか調査に当たれ」

 

装甲車のエンジンの音。ヘリのプロペラ音が鳴り出す。

司令部も各部隊長に指示を出し始め、途端に慌ただしくなる。

 

『報告! 敵部隊は一部が外へ逃げた模様!』

『敵部隊は少数ながら高レベル魔法師がいる模様! もっと援軍をくれ!』

「了解した。ハイパワーライフル隊を展開。被害を倉庫に留めろ。また外に展開する部隊にもハイパワーライフルを持たせる。目標を発見したら直ちに無力化せよ……チェイサー、目標は?」

「依然として埠頭近くを歩いています」

「アルファ1、捕捉したか?」

『アルファ1、目標を目視で捉えた』

「了解した。では仕掛けろ」

『アルファ1了解』

 

アルファ1は高レベル魔法師と、ハイパワーライフルを持った正規兵で構成された精鋭部隊。

いくら四葉とはいえ、相手が二人なら無力化出来るはずだ。

なんといっても、こちらは20人以上   

 

「⁉︎ がっ!」

「ぐはっ⁉︎」

 

バチン! と、一瞬モニターから閃光が走った瞬間、司令部の電気が全て落ちた。

すぐに緊急用の予備電源に切り替えられたものの、オペレーターの大半が意識を失っていた。

 

「何が起きた!」

「わかりません、通信も全部…⁉︎」

 

閃光、轟音、そして粉塵。

再び司令部の電源が落ちたかと思うと、すぐに外の灯りが見えた。

思わずそちらに振り向くと、外壁が抉り取られたように無くなっている。

それはまるで、『ブリオネイク』を使った時のように。

 

「通信機は! 予備の物はどうした!」

「はっ! 直ちに!」

「負傷者は衛生兵に任せろ! 動ける者は地下司令部へ退避! 通信が回復するまで伝令を使え!」

「はい!」

「その必要はありませんよ」

 

慌ただしい部屋の中。

いっそ不気味なほど落ち着いたその声は、見た目通りの幼い響きに似合わぬ威厳を放っていた。

それは何度も情報を確認した相手。

 

「四葉…真昼……!」

「ヴァージニア・バランス大佐、こんばんは。早速ですみませんが、交渉のテーブルに座ってもらいますので、皆さん移動してもらいます」

「なに…?」

「ここでは落ち着いて話もできませんからね」

 

彼女がそう告げた途端に、司令部だった場所に走る閃光。

テーザーを撃ち込まれたような衝撃に、私の意識はあっけなく刈り取られた。




ぅゎょぅじょっょぃ
四葉の恐怖を相手視点で書くとこんな感じだと思います。
なんか突然死んだんだが?(死んでない)

次は真昼視点ネタバレになるかと…
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