四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
エナドリは現代の媚薬だった…?
色々とあり過ぎたけど、ようやく終わった次の日。
世間ではバレンタインデーということで、私の研究所でも希望者は作ることに。
私はどのみち作らざるを得ないので、どうせならとたくさん作った。
「はい、みんなのチョコですよ」
「お姉ちゃん! ありがとう!」
「そーじ、お姉さんが来たよ。こっちこっち」
「本当だ! お姉ちゃん久しぶり!」
鷲見シリーズにまず渡しに行くと、かなり大きくなったみんながわらわらと集まってくる。
時間加速のせいでもう三歳ぐらいだから結構歩き回ったり話したりするようになったし、絵を描いたり粘土で色々作ったりもしているようだ。
まだ危ないから魔法は使わせてないけど、ケンカしている時などたまにリミッター無しだと危ない時はある。
魔法をいつ習わせて、使いこなせるようにさせるかは悩みどころだね…
もう私の体格だと抱っことかおんぶは厳しいのだけど、魔法があればなんとかなる。
四人を魔法で浮かせてアルティメットたかいたかいをやったりして遊び、他の子達にもチョコを配る。
綾目の娘達は驚いてたけど、末っ子はメッセージカードをこっそりくれた。
やっぱり小さい方が情操教育はうまく行くのかな…
来年からはチョコの材料も配布しようと決意して登校する。
今日は護衛に遠夜を連れて行く。
理由は校門前でソワソワしている旗見先輩が示していた。
「旗見先輩、おはようございます」
「あっ、お、おはよう、ございます…」
「遠夜。ここまででいいですよ。旗見先輩、がんばってください」
「は、はい…」
緊張がやばそうな先輩だけど、こちらからできる手助けはこれまで。
なんとかがんばってほしい。
「おはよう、深雪」
「おはよう。真昼はチョコを渡す人はいるの?」
「九校戦と研究所でお世話になった人には渡そうと思ってます。深雪にもありますよ」
はい、と手渡したそれはグレープフルーツのドライフルーツにチョコをかけたもの。
あんまり手間も掛からなかったので、たくさん作ることができた。
「ほのかもどうぞ」
「あ、ありがとう! ……⁉︎ なにこれ! 辛いよ⁉︎」
「唐辛子が入ってますから」
「え…」
深雪が途中で手を止めていたけど、味見はちゃんとしたよ?
さすがに子供向けじゃないから研究所では出さなかったけど、高校生なら大丈夫でしょ。
そう思ったけどわりと評価が分かれた。
普段からコーヒーを飲んでいる深雪は言われて食べればOK派だったけど、美月とほのかはNG。
逆に達也と幹比古には好評だったから、かなり微妙な味だったみたいだね。
エリカとレオは普通って評価だったし。
リーナは喜んで食べてたけど途中で怒って、最終的にチョコを渡してどこかに行ってしまった。
なんだったんだろう…?
「うーん……なんか不思議」
「良い味だとは思うが……あたしの好みには合わないな」
「不思議な味だが、俺は気に入った」
七草先輩、渡辺先輩、十文字先輩の評価はこんな感じだった。
……もしかして七草先輩は散々苦いチョコ食べたから味覚が…
いや、考えるのはやめよう。
ついでに今日届くように光宣と将輝にも送っておいたので、そのお礼メッセージも届いていた。
二人ともたくさん貰いそうだから口直しにちょうどいいかもしれないね。
そして、放課後に早めに帰るとチョコを持って本家へのワープゲートを開く。
着いた途端に始まる髪のお手入れを甘んじて受けながら、黒羽の双子の家と本家も繋ぐ。
しばらくして、準備が終わった私が食堂に案内されると、そこにはチョコフォンデュが用意されていた。
「ふふ、せっかくですから準備させました。堅苦しいことは抜きにして、立食パーティーにしましょう」
真夜様がイタズラっぽく笑うので、私達もある程度気を抜いて会話しつつ食事会を楽しむ。
パンとかステーキをビターチョコで食べるところもあったりするので、結構ちゃんと食事として成り立っている。
隠すことも無いので私が持ってきたチョコを差し出すと、夕歌さんと亜夜子もそれを広げる。
一番喜んでいたのは真夜様のような気がするパーティーを楽しんだ後、なぜか私と文弥は庭を二人で歩いていた。
いや、本当に使用人に色々言われるがままに進んでたらバッタリ会ったんだよね。
絶対仕組まれてるけど……まあいいか。
「真昼さん、今日はありがとうございました」
「いえいえ。いつも黒羽家には良くしてもらっていますから……先日の作戦も、黒羽が相当動いたと聞いていますよ? 文弥さんもかなり活躍されたとか」
「あはは……まあ、それなりには手伝いましたけど」
謙遜してはいるけど、統合作戦本部を強襲するには亜夜子と文弥が大きく活躍したことは聞いている。
やっぱり一瞬で相手の意識を奪える『ダイレクト・ペイン』は強いよ…
私の魔法だと発狂するか、殺すかしちゃうし。
あれだけ連発できる無力化に特化している魔法も少ないんじゃない?
「今日はもういっぱいでしょうから、後で結構ですから感想を聞かせて下さいね」
「それはどういう…」
文弥の言葉が終わる前に、丁寧に包装された箱を渡す。
まあベタだけど、一応ハート型にしたチョコだ。
今のところ本命と言えるのは文弥しかいないしね。
「え……あ、その…」
「感想とお返し。お待ちしていますね」
ちなみに唐辛子チョコは本当にあります。
私は食べたことありませんが…
真昼さんの本命チョコは、ちゃんと普通の生チョコです!