四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
後半は恋路視点です!
ということで、次の日は研究所から人とモノを取り寄せたりと準備を進めた。
護衛人員はいつもの甜奈と遠夜。
それから『烏羽』も全員連れてきた。
本当は小夜那と衣白は迷ったんだけど、小夜那はなんだかんだで使えるし、衣白だけ置いてくと拗ねて暴れそうだから…
結局は手元で監視してた方が安全だしね。
「えへへ〜かわいいわ九亜ちゃん〜♡」
「あ、あの……むぐ」
「こっちのお菓子も気にいると思うわ〜♡」
とりあえず準備に邪魔な小夜那は、九亜の治療を兼ねて一緒にいてもらってる。
膝の上に座らせて、頭を撫でたりお菓子をあげたり、ご機嫌のようなので良しとしよう。
これでも小夜那は精神系の魔法についてはプロフェッショナルだし、研究所で色々と経験も積んでるから治療については信頼できる。
性格が信用できないのが最大の問題だけど…
あ、それから達也と七草先輩が師族会議に連絡してる間に、本家にも連絡はしたよ。
私自身は退路確保のために後ろにいるけど、一応ね。
そんなこんなで準備を終えて、USNA軍の作戦時間。
「それでは、お気をつけて」
「ああ、真昼もな」
達也は相変わらず微妙に怖い魔装大隊の飛行スーツで研究所へ飛んでいく。
私と菜摘ちゃん、それからウチのパイロット数人は港で待機。
この人たちは魔法師じゃない人だから、気をつけて守らないとね。
「真昼様、行って参ります」
「エリカ、皆をお願いします」
「任せて!」
そして救出チームのエリカ・レオと『烏羽』全員は研究所へ。
小夜那はなんかうきうきしてたけど、離れても観てるからね…?
「春日部様ですか?」
「あ、ああ……そうだが…」
「お嬢様からこちらを預かっております」
移動中に大きな音と地震? がして、大混乱の基地を小夜那の幻影で隠してもらって進む。
しばらくして出会った偉そうな研究員に、夏雲がお嬢様から貰ってた手紙を渡すと表情が一変、私たちにぺこぺこ頭を下げだした。
何が書いてあったかは知らないけど、とりあえず港に行ってくれれば今回の仕事は終わり〜
「お仲間を集めて下さい。私たちがまとめて護衛します」
「ありがとうございます! 皆! 我々の新しいスポンサーだ! すぐ避難するぞ!」
慌ただしく人が集まっていくのを見ながら、私はあくびをしつつ小夜那を監視する。
達也が既に来た後みたいで、実験体の……えっと、わたつみ? だっけ?
その娘たちがわちゃわちゃとしている中心にいて、にやけながら状態を見てる。
一応お嬢様に言われたし、作戦終わるまではしっかりさせないと…
「これで全てです!」
「では移動します。勝手に離れたら護衛はしませんので、ついてきて下さい」
「こ、これで我々の身分と研究は大丈夫なのか⁉︎」
「んー、大丈夫だよ〜。お嬢様はそういうところは寛容だし〜」
一生研究室から出られないかどうかの違いくらいしかないから、大したことはないよね。
とりあえず命と研究は保障されるわけだし。
「……止まって」
外に出る前に、エリカが私たちを止めた。
……敵かな!
エリカとレオについて行ってみると、そこには血まみれで倒れている基地の兵士と、その血に塗れたなんかゴツゴツした魔法師。
……ずるい! 私がそれやりたかった!
「ああ? なんだぁ?」
「えっと、私はね…」
「私たちは貴方達と戦闘する意思はありません。非戦闘員を保護しているだけです。通しては頂けませんか?」
私を抑えて夏雲が前に出てそう告げる。
夏雲以外のみんなが不満そう……いや、小夜那と十重は「その方が楽よね〜」「うん」とかのんびり話してるけど…
「……非戦闘員というが、その中に研究員は含まれているのか? 我々はここの秘密研究を破壊しに来た。それが確認できない限り、ここを通すことはできない」
「研究所のCADとデータは破壊されました。それでは不足ですか?」
「我々の任務は『研究内容全ての破壊』だ。確認させてもらう」
「どうぞ」
夏雲が傍に退く。
あれ? それでいいんだっけ? と思ったけど、振り返って見るとそこには普通の人たちが不安そうな顔で並んでいた。
……あー、小夜那か。
「……」
「如何でしょうか? 納得できたら…」
夏雲の言葉を遮って、敵の隊長っぽい人がすごく強力な領域干渉を放つ。
あまりに突然だったので、小夜那の幻影が一瞬揺らいだ。
次の瞬間、ナイフを持った敵が一瞬で突っ込んでいって、十重の障壁にぶつかった。
「研究所関係者だ! 戦闘開始!」
「護衛します。ここは我々が持たせます。皆さんは誘導に従い逃げて下さい」
敵隊長と夏雲が同時に発言する。
とりあえず外に出さないと戦うにしてもどうにもならない。
そう考えていると、急に地面が波打って津波のようなコンクリートの壁によって、私たち諸共外に放り出された。
「ちょっとー! 一言ぐらい言ってよー!」
「みんなこのぐらいじゃ怪我しないじゃん」
着地のついでに敵を蹴り飛ばして、十重に文句を言う。
全く反省していない声が聞こえてくるけど、姿は見えない。
でもまだ入り口に居るとは思う。
敵もそう考えたのか、ナイフ兵がまた突っ込んでいった。
「あらあら、元気がいいわね〜♡」
「⁉︎」
小夜那がその敵の横に一瞬姿を現して、頭にそっと手を添えた。
次の瞬間、敵は狂ったように笑いながら手当たり次第あちこちに切り掛かっていた。
「ラルフ! しっかりしろ!」
隊長の言葉も聞かず、コンクリートに当たったせいで折れたナイフを振り回し続けている。
たぶん『ファイター・ハイ』、強制的にアドレナリン過剰状態にさせる魔法かな?
人によって恐慌状態になったり、逃げたりもするんだけど……どうやらあの人はアドレナリンジャンキーだったみたい。
って、おっと…
「危ない危ない。よそ見はダメだね〜」
「グッ…」
脇腹が軽く裂けた感覚と、相手の呻き声。
いつも展開していた高熱の膜が自動で防御してくれたみたい。
こんどはこちらの番。ということで相手の懐に飛び込み、手を当てて魔法を発動すると一瞬で血が弾けて倒れる。
ん〜! やっぱり『爆裂』は良いね! 最高だよ!
「斃れなさい。そして、怖れなさい」
衣白もノリノリで敵を『爆裂』させて、それを見た相手の恐怖を増幅させる魔法で士気を削っている。
私としては斬り合いたいから撤退はやめて欲しいんだけど…
『全員聞いてください。軍事衛星が落ちてきます。交戦をやめて共同して撤退して下さい』
無線からお嬢様の声が聞こえてきた。
これからなのに……と思ったけど、敵を麻痺させた夏雲が無線を敵隊長に投げて戦いを止めていたので、仕方なく従う。
敵隊長も少し話したら負傷兵を抱えて帰っちゃったので、本当に仕方ないけど帰ることに。
「ねえ、お嬢様。それ前にどうにかするって言ってたヤツ…」
『恋路、黙って下さい』
「そうだぜ! せっかくの戦闘なんだからもう少しぐらい…」
『詩納斗も黙って下さい。そもそも戦う予定じゃないのになんで戦ってるんですか? 夏雲もちゃんと四葉の名前を出すように言いましたよね?』
「そうでしたか? 戦闘回避の警告は行いましたが」
『……はぁ、もういいので早く帰ってきて下さい』
なんか呆れた声でお嬢様がそう命令してきたけど、何がダメだったんだろう…?
でももうちょっと戦えると良いな…
烏羽はバカでは無いのです…
戦闘バカなだけなのです…
十重くんが本格的に出てきたので遅れてイメージ画像を出します!
【挿絵表示】
面倒なので髪を後ろで纏めてるだけの中性的な少年です、
AIくんがちょっと趣味を入れてきましたが、男の子です!