四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
後半はリーナ視点です!
なぜか戦闘してたみんなを撤退させて、なんとか研究員を港に集める。
これからが大変なんだから手間取らせないで!
「これは……飛行艇、ですか?」
「地面効果を利用したグライダーです。これで近くの島まで皆さんを運びます」
そう、今回私が用意したのはグライダー。
この前の基地襲撃に使ったヤツのシリーズで、水面ギリギリを飛行することで速度と搭載量を両立させたモノ。
外見で言えばエクラノプランとギガントみたいな感じ?
グライダーなので当然牽引機が必要で、そのためにパイロットを連れてきた。
引っ張るのは研究所の湖で使っていた水上機。
浮かせるところまでは魔法でやって、その後飛行機で引っ張ることでグライダー自体の構造を極限まで単純化。
その部材をバラバラにしてなんとか水上機の中に詰め込み、ここで『再成』することで3機のグライダーを持って来れた。
これでなんとか足りるはず。
「こちらの指示に従って乗ってください」
「わたつみシリーズはこちらへ。研究員の方はそちらへ」
「第三研究班の方はこちらにお願いします!」
乗る前に選別をしつつ機内に全員を乗せる。
それにちょっと違和感を持った人もいたようだけど、それは中に入ると納得に変わった。
まあ、うん……分解して持ってきたから、本当に最低限の設備しかないんだよね。
構造がまさかの鋼管羽布張りで、内装も手すりと腰掛ける用に鋼管が通してあるだけ。
一機だけ木の板を渡しているので、そちらが幹部用。
あとは毛布で耐えて欲しい。
「これ、大丈夫なの?」
「離着水時は魔法で強化するので大丈夫です。空中でも何かにぶつかったりしない限りは分解しません」
あんまりな構造にエリカが率直な感想を言ってたけど、さすがにテストぐらいはしている。
研究所近くの湖でやったときはきちんと機能したし、そもそも近くの島までのフライトなので問題なし。
運用が運用なので輸送量以外は極限まで切り詰めてるの!
というわけで、なんとかハッチを閉めて牽引開始。
夏雲や詩納斗、十重に機体を浮かせて貰ってとりあえず近くの島に向かう。
さすがに雫の別荘には行けないから、別の飛行場がある島だけど。
「! プラズマが向かってきます!」
「十重」
『はいはーい』
オペレーターが叫ぶと同時に、幹部が乗っていたグライダーがプラズマに呑まれて消し飛ぶ。
……まあ、一番狙いやすいところにわざと置いたからね。
大丈夫、直前に月に送ったから。
研究に専念してね!
それよりこれはリーナのブリオネイクかな?
そろそろ達也と協力して欲しいんだけど…
「第二撃、来ます!」
『大丈夫だよー』
二撃目のプラズマは、手前で大波に呑まれてこちらにまでは届かずに消えた。
そして、その波は発射元へと押し寄せていく。
十重は『烏羽』では貴重な『無機物に対する魔法』に特化した調整体で、第二研と第五研の研究成果を基に作られている。
だから『深淵』みたいに水面を大規模操作して、水の壁を作りながらそれを相手に流すようなことだってできる。
本人がやる気がないのと、研究所がある山の中だとあんまり活躍の機会が無いのが残念なんだけど…
『これいつまで続ければ良いの?』
「たぶんすぐ潜るはずなので、それまでです」
『早く終わって欲しいな…』
一応無線で『重要な研究員がやられた』みたいな情報は流してるからすぐだと思うけどね。
しばらくするとリーナっぽい誰かが潜水艦から出て行って、潜水艦自体は海中に潜っていった。
色々あったけど目的は達成できたしヨシ!
『真昼、こちらに来てくれないか?』
「達也さん? どうされました?」
『衛星が予定軌道上にない。対処するために手を貸して欲しい』
……あれ?
「……それで、なんで私が呼ばれたの」
乗っていた潜水艦が激しく揺さぶられたせいで酷い船酔いになった私は、かなり不機嫌だったと思う。
そんな中で達也に呼ばれたものだから、こんな口調になってしまっても仕方ない。
「俺にはセブンス・プレイグを無力化する手段がある。ただし、それにはリーナの協力が必要だ」
「なんでよ」
「無力化を難しくしているのは、ヘビィメタルバーストで発生した電子障害が照準を難しくしているからだ」
「……」
……仕方ないじゃない! そういう作戦だったし!
あっちだって武器を向けてきたんだから!
「……なるほど、それで私にも協力してほしい。ということですか」
「ひっ…! ま、真昼⁉︎ どこから出てきたの!」
すっ……とどこからともなく出てきた真昼。
白系のワンピースだったから、正直ゴーストか何かかと思ってちょっとだけ…
いや! ビビってなんかないから!
「真昼には観測とバックアップを頼みたい。これが最新の軌道データだ。コレからセブンス・プレイグが今どこにあるのかを調べて欲しい」
「……わかりました」
私の疑問はみんなに無視されて、真昼はデータをぱっと見ると目を瞑って集中し始めた。
それは夢を見ているようにも、祈っているようにも見えた。
アレで分かるの…?
「達也、真昼は何をしているの?」
「真昼はサイコメトリー系の能力を持っている。それを使ってセブンス・プレイグの『情報』を追跡してもらっているんだ」
「なにそれ……」
そんなのどうやっても防げないじゃない。
なんで今回の作戦がバレたのか不思議だったけど、これが原因だったのね…
報告したら絶対に危険度が上がるけど、それでも倒せる手段が思いつかない。
これは司令部には秘密にしておいた方が良さそうね…
「リーナには俺を高度140km上空まで打ち上げて欲しい。着地の方は深雪に任せる」
「そんな高くなくても良いんじゃない?」
「これは失敗出来ないからな。それとも……出来ないのか?」
「っ! 出来るわよ! 完璧にやってみせるわ!」
煽ってきた達也に反射的に叫ぶと、それで決まりだとばかりに達也は真昼の方を向いた。
それにも気づかない様子で動かずにいた真昼だったけど、しばらくしてゆっくりと目を開いた。
「一部が分解して軌道が変わったようですね。幸いミサイルが搭載されている本体は無事なようです」
「位置は?」
「こちらです」
端末に情報を追加して達也に渡した真昼。
それを見ると、達也は座標を私に指示して少し離れた場所に立った。
……はぁ、仕方ないわね。
「準備はいい?」
「いつでもいいぞ」
カウントダウンと共に魔法式を組み立てて、達也を宇宙空間まで打ち上げる。
魔法が終了した時点で、私には達也の様子がわからなくなったけど深雪と真昼には分かるみたい。
「真昼、お兄様の周辺の景色を見れない?」
「深雪……無茶を言わないでください…」
結構な無茶を言っていた深雪だけど、心配している様子が伝わったのかちょっと面倒そうにしながらも、真昼は深雪の手を取ってまた目を瞑った。
一方の深雪は驚いて目をパチパチとしていたけど、すぐに感動した様子で両手を組んでいた。
「ああ、お兄様…!」
「深雪、痛いです」
思いっきり引っ張られた真昼の言葉も聞こえないようで、キラキラとした目で『何か』を観ている深雪。
結局、達也が帰ってくるまでそれは続いた。
達也に抱きつく深雪の後ろで、腕を摩って治癒魔法を使っている真昼。
「その……大丈夫?」
「半脱臼なのでなんとか…」
……なんだか、真昼って苦労人ね…
なお今回の件の半分くらいはリーナが原因
あとはエピローグ追加して終わりですかね
いい加減設定集と番外編の更新したい…