四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
マジで名前わからなくて「袴みたいなヤツ」と言って笑われました…
私には服の種類がわからない
四月。
新学期が始まる季節。
菜摘ちゃんが一高に合格し、フローラも三高に合格したことで私としては一安心したこの頃。
私たちにも変化は当然あって、まず私はかねてからの約束通り生徒会から部活連へ異動した。
代わりに達也が風紀委員から生徒会に異動したので、深雪の抑えは引き継がれたことになる。
まあ中条先輩的には、私の方が達也より話しかけやすいから良かったみたいだけど。
一方の服部先輩としては、実力主義の権化とでも言うべき私が来たことで部活連が安定したと思っているらしい。
実際には先輩後輩の立場で動いているだけなのだが、四葉である私が一般出身の服部先輩に粛々と従って業務を行っているのを見て、他の幹部も素直に従うようになったのは確か。
あとは……
「達也さん、深雪、お邪魔します。水波ちゃんも」
「は、はい!」
桜井水波ちゃん。
ピクシーは結局パラサイト化しなかったので、一高の持ち物のまま。
だから水波ちゃんは来ないのかと思っていたけど、ちゃんとガーディアン候補ということで深雪の元に来ていた。
菜摘ちゃんもいるのに、よく余裕が……と考えていたけど、どうも菜摘ちゃんはシールド性能より潜入技能とか、戦闘経験で選ばれたっぽい。
まあ深雪にはその点では最強の達也がいるから、シールドだけ補えばいいというのは確かにそう。
逆に私の方は戦闘経験が不足しているから、そっちを補えるようにした…と。
「水波さん……水波ちゃんと呼んでもいいですか? これから同じ一高の同級生になるわけですし!」
「はい。菜摘さ…」
「菜摘ちゃんで!」
「……菜摘ちゃん」
「はい! よろしくおねがいします!」
コミュ強の菜摘ちゃんが水波ちゃんを圧倒している間に、深雪がささっとコーヒーを準備した。
それを見て残念そうにしている水波ちゃん。
そういえばこの頃はまだ家事の取り合いしてるんだっけ?
「水波はともかく、菜摘も首席ではないんだな」
「上位ではありますけど、あまり成績が良くても生徒会や部活動に目をつけられますからね。一科生であれば十分です」
「さすがに十師族直系の方を差し置いて首席は厳しいです…」
達也の言葉に苦笑する菜摘ちゃん。
それでもトップ10には入っているあたり、さすがと言える。
というか、その話だと中条先輩は五十里先輩や千代田先輩が居る中で首席だったわけで、割と凄い人なのでは…?
「ところで、明日のホームパーティーには真昼も参加するんだろう?」
「はい。本家で準備してから行く予定です」
「わざわざ本家に? 研究所の街にも着付けができるお店はあるでしょう?」
深雪の指摘はごもっともで、実際和服だけではなくクラシカルなドレスを扱っている店はあるし、格式も衣装の種類も充分ある。
雫の家が特別本家に近いというわけでもない。
それでもなぜわざわざ本家まで行くのかというと…
「どのドレスを着た方がいいか、お母様と深夜様の間で意見がまとまらなくて……直接見ながら決めることになりました…」
「ああそういう…」
思い当たる節があるのか、深雪がすごく同情している声を出した。
割と真夜様はフリフリというか、少女趣味な服を着せたがるんだけど、深夜様は形自体はシンプルで柄とか透け具合とかに凝るタイプ。
まあ深夜様は自分が着るからという面もありそうだけど…
そんなわけで、明日は時間ギリギリまで二人の着せ替え人形になることが決定しているのだった。
「真昼様、がんばってください! 私もお手伝いしますから!」
「…『何を言っているの? 菜摘ちゃんもよ?』」
「…え?」
「『菜摘ちゃんのドレスも選んでるわ。真昼よりスタイルが良いから、派手になりすぎないように上品さを出そうと色々と候補があるの。たぶん真昼と同じぐらい時間がかかるわよ』」
深夜様の言葉に絶句する菜摘ちゃん。
菜摘ちゃんのドレスは私より冒険してもいいから、姉妹の議論が色々と盛り上がってたね…
なんか深雪のドレスを選べなかった分の熱量をぶつけられてる気もするけど。
「…そういうわけなので、私たちはギリギリの会場入りになるかと思います。そのことについて聞かれたら、適当に誤魔化してください」
「了解した」
「……ああ、そういえば達也さんに一つ、注意してほしい人物がいまして」
「誰だ」
「画像を出しますね」
端末から対象の画像を呼び出す。
まあ正直小物すぎて注意するほどのことでもないのだけど、念の為ね。
「小和村真紀。女優で父親はカル・ネットの社長です。今年入学の七宝琢磨と、十師族ではない魔法師グループを作ろうとして協力関係にあります」
「……それで?」
「彼女は雫や周りの魔法師を取り込むために、北山家の親族と恋人関係にあります。今回のパーティでほのかや深雪にもアプローチをかけるでしょう。その時に、
「なぜそんなことを?」
「……本当に下らないのですが、達也さんのいつもの断り方だと相手が逆上する可能性があります。現在小和村が使える有力な魔法師は七宝だけですから、七草と達也さん達を関連付けて嗾けると思われます」
「なぜ七草家と? 深雪と真昼の仲なら、まずそちらを疑うべきだろう」
「七草先輩が深雪や達也さんを特別視していたのは知られてますから、そちらから取り込まれていると思っているようですね」
はぁ……とため息を吐く達也。
私も同じ気持ちだけど、達也はこういう感情的な行動の予測は苦手だから助けてあげないといけない。
これに関しては本当に巻き添えというか、とばっちりだからかわいそうではあるんだけどね…
「相手がある程度動いたところで対処しますので、達也さんは適当にあしらってください。少なくとも一ヶ月後にはなんとかしますので、約束などはそれ以降にしていただければ大丈夫です」
「わかった。わざわざすまないな」
踏み倒せるから安心して約束してね。という私の言葉にさらりと了解するあたり、やっぱり達也は達也だった。
はい! お待たせしました! ダブルセブン編です。
二年生編から原作乖離が激しくなるので、慎重に……としていたら時間が経ちすぎました()
あとKSPが面白すぎるのが悪い。
ようやくある程度落ち着いたので、こちらもだんだん更新していきます。
番外編も徐々に更新していきたいです。
フローラの三高編とか、IF話とか構想だけ溜まっていってるので…