四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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文化系の反対なら体育系では?


体育会系の体育会ってどんな会なんだろう?

新学期がいよいよ始まった。

部活連の活動もあるけど、まずは自分の部活のことを考えないといけない。

とはいっても、部員はもう決まってるんだけどね。

 

「桜木菜摘です! 真昼様、旗見先輩、よろしくお願いします!」

「こちらこそよろしくね」

 

他の部に取られる前に菜摘ちゃんを入部させる。

まあ仮だけど、早いに越したことはない。

私の関係者だってわかってれば、菜摘ちゃんも無駄な騒ぎにも巻き込まれないでしょ。

菜摘ちゃんはコミュ強の陽キャだし、旗見先輩も押しに弱いけど基本的には良い人なので顔合わせをした後、すぐに仲良くなった。

たぶん私の時より早いと思う。まあ、あの時は仕方なかったけどね…

どちらかといえば問題なのは部活連で、入ってきた七宝の教育に十三束が苦戦していた。

達也達とのいざこざはなかったみたいだけど、七草の双子とは普通に仲悪いからね…

 

「真昼さん、どうしたらいいと思う…?」

「一度殴って実力差を分らせるか、七草と決闘させては?」

「そんな……」

 

私にも相談してきたけど、あんまりな答えに絶望していた。

私の場合は、研究所の問題児に日常的にやってるからあんまり抵抗感もないけど、普通の人は理性的に暴力を振るうのに結構覚悟がいる。

でも基本的に説得には力が必要なんだよね。

それが権力か暴力か、その他何かしらの力かはそれぞれだけど。

そして、七宝は意外とメンタル強者だった。

 

「四葉先輩、先輩は今の十師族体制についてどう思いますか」

 

たまたま私と十三束、七宝が部活連本部にいた時。

作業が一段落したタイミングの質問に、私はちょっと驚いた。

十三束の方は目を見開いてたけどね!

 

「……それなりに上手く機能していると思いますよ。少なくとも、どこか一つの家の独裁でもなければ、分裂や独立もせずに棲み分けができていますから。問題がないとは言いませんが、壊して()()()()()ほどではありませんね」

「四葉家として、他の家に思うところはないんですか」

「それは私が決めることではないですから。私は四葉家の代表ではありませんし……真夜様は何か考えているかもしれませんが、それに対して私がどうこう言う権利はありません。琢磨さんはそうではないようですけどね」

 

ふふ、と余裕ぶって笑ってみたけど、あんまり七宝に通用してない気がする。

むしろ十三束の方に効きすぎて、目に見えて慌ててる。

 

「琢磨さん。貴方が個人的に七草家へ対抗心を抱いているのは分かっています。それ自体を止めはしませんが、法律や校則を破るようでしたら話は別です。幸い校則で決闘は認められているのですから、どうしてもというのでしたら申請してください」

「四葉家……いや、四葉先輩は関与しないということですか?」

「部活連の仕事として与えられた部分はしっかり行いますが、関係のないところまで手を出したりはしませんよ」

「……わかりました。ありがとうございます」

 

正直七草と七宝のいざこざとか、私にはどうでもいいしね。

こっちに飛び火してこなければ勝手にやって、と言う感じ。

香澄ちゃんや泉美ちゃんは個人的には仲良くしたいと思ってるけど、それはそれだしね。

そして、さっそく次の日に香澄ちゃんと小競り合いが起きていた。

いや、拙速すぎるって……

 

「四葉さん。すまないがしばらく七宝を見てやってくれないか?」

「服部先輩。それは根本的な解決にならないと思います。一度正式に決闘をさせてガス抜きをした方がよいかと」

「しかしこの時期に……いや、そうだな。すぐに日程を組んで通告しよう」

 

新歓期間でただでさえ忙しいから、できればしたくないという気持ちが見える服部先輩。

でもこれ以上の面倒が起きる可能性を考えて、天秤が傾いたようだ。

連絡だけでも、と関係者にメッセージを送ると琢磨は即座にOK、香澄ちゃんは少し遅れてOKが出たけれど、泉美ちゃんはしばらくしてから追加参加の連絡が返ってきた。

たぶん琢磨と香澄で条件を詰める中で巻き込まれたんだろうね…

 

「ただミリオンエッジについては何か特別ルールが必要ですね」

「致命傷にならないように攻撃するのは難しいだろう。具体的にはどうすべきだろうか」

「身体から一定の範囲を定めて、その中に侵入した時点で有効打と認める……とかでしょうか? 身代わりを置くのは情報強化の面で七草側が不利になりますし、攻撃手段を狭めることになりますからできるだけ避けたいですね」

「範囲の設定と判定が課題になるな。広ければ不利になるが狭すぎると危険だ」

「防刃服を着せるのはどうでしょう? 準備が面倒ですが、安全になります」

「顔は防げないが、そこを狙わない程度ならそこまで不利にならないか……非接触ルールなのにここまでしないといけないとは…」

 

愚痴をこぼしつつも、備品リストから予備の防刃服を探す服部先輩。

十師族レベルの、それもまだ制御が未熟な一年生の決闘だから仕方ない。

正直非殺傷で無力化って、相手が実力者であればあるほど難しいんだよね。

防御力が肉体の耐久力を簡単に超えちゃうから、防御を抜いたらそのまま即死級のダメージになっちゃう。

無力化までに時間がかかると、抵抗されて反撃のリスクがあるしね。

私や深雪みたいに相手の干渉力を大きく上回っていて、問答無用で魔法を通せる状況ってかなりレアだし。

……まあ、だからと言って後遺症覚悟で倒すのもどうかと思うけどね!

割と風紀委員の鎮圧方法はそんな感じで、魔法治療があるから『死ななきゃ安い』の方針でガンガン倒す。

達也は言わずもがな、千代田先輩も振動による脳震盪で気絶って、よくよく考えたらかなり危険な状態だと思う。

それでもなんとかなってるんだから、気をつければ決闘も大丈夫!

……あれ、でも魔法科高校って一年で一割近く魔法事故で脱落者が出てるよね。

それってなんとかなってないんじゃ……




軽々しく決闘すれば良いじゃん、と言った真昼さん。
魔法科高校の安全レベルに改めて気づいてちょっと後悔する。

絶対あの風紀委員の鎮圧方法だとやり過ぎた人出てると思います…
だって衝撃で人が気絶するってヤバいですよ? 普通に交通事故レベルのダメージですからね。
割と安全性高い深雪の低体温魔法も加減をミスると永眠しますし、魔法科高校の喧嘩は命懸けです。
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