四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
「……というわけで、私が審判をします」
そういうことになった。
……いや、どういうこと?
横に達也と幹比古を従えて宣言しながら、私は困惑した。
いやまあ、わかるよ?
七草と七宝の争いを収められるのは同じ十師族の四葉だって。
でもさぁ、それ七草に不利な審判したらなんか言われない?
そのために風紀委員の幹比古と生徒会の達也を呼んでるんだろうけどさ、両方私とまあまあ仲いいじゃん(主観)
一緒にモノリスやった仲だし。
そこのところどうなんですか服部会頭?
「……四葉さんはこの争いに対しては中立の立場を取っている。あくまで校内の問題であるから、十師族間の問題にはならない」
そっかぁ…()
それならまあ、好きにさせてもらおうかな!
「菜摘ちゃん、万が一の時はお願いしますね」
「は、はい! わかりました!」
私の側に控える菜摘ちゃんは緊張しつつも張り切っている。
もう公式に私の護衛と宣言しているので、特に反対もなくこの模擬戦に参加できた。
そして、対峙する一人と二人は完全防備。
防刃服はもちろん、顔もフルフェイスのヘルメットで完全防備。
敗北条件は以下の通り。
・降参した場合。
・気絶した場合
・致命傷となる攻撃が接触した場合。
・戦意喪失と審判が判断した場合。
・その他審判が続行不可と判断した場合
「…以上です。私の判断には必ず従って貰います。違反には実力での制圧を行うことを予め宣言します」
うん、これ私の責任大きいな⁉︎
みんな納得してるけど、私は正直他の人にやってほしい…
そもそもなんで生徒が審判やってるの?
自治が進んでるとはいえ致命傷の可能性があるなら大人が監視するべきじゃ…
「それでは、双方準備はいいな?」
「はい」
「もちろんです」
私がいじいじと考えている間に、とっとと終わらせたい派の達也が進めてしまったので諦めて前を向く。
「それでは……始め」
私の合図と共に、模擬戦が始まる。
まあ一年前に私が十文字先輩とやったようなハイレベル過ぎるものではなく、魔法をぶつけ合うだけの一年生らしい戦い。
いや、普通はそうなんだけどね…
そのうち、七宝側が魔法を『上手く』使い始めたことで、追い詰められた七草側は『乗積魔法』で挽回を図る。
これに対して七宝側も『ミリオン・エッジ』を切ってきたため、試合は危険な領域に入り始めていた。
「真昼、そろそろ止めないとまずいぞ」
「まだ大丈夫です」
達也に警告されたけど、私にはまだ大丈夫だと
試合開始後にこっそり使い始めた『未来予測』の魔法。
『精霊の眼』の使用が前提で、考慮する要素が増えると指数関数的に規模が大きくなるからせいぜい数秒先しか観れないけど、こういう限定条件下なら実用的なレベルに収まる。
正直疲れるから早く終わって欲しいけど、少なくとも現時点では後遺症が残るような怪我にはならなそうだ。
「真昼さん!」
「……そろそろですね」
幹比古の焦った声と同時に、燃え尽きる前の『ミリオン・エッジ』が七草側に到達し、同時に七宝側も低酸素症で意識を失った。
それを
これによって低酸素領域も紙の刃も拡散して無害化された。
ちょっと紙吹雪が飛んできたけど、菜摘ちゃんがドヤ顔で防いでいたから問題ないかな。
「この勝負は引き分けとします。両者致命傷となる攻撃が同時でしたからね。異論はありますか?」
「真昼さん、それより七宝を保健室に…」
普通に試合の終了を告げる私に、ドン引きしながらそう提案する幹比古。
達也は本心はどうでも良さそうだけど体面上無言の賛成。
深雪以外の観客は全員早く救助しろって顔だね。
味方がいない…
「彼なら安静にしておけばそのうち起きると思いますが……では幹比古さん。お願いできますか?」
「え、う、うん。わかったよ」
「よろしくお願いします。それで、七草さん達はどうですか?」
「……四葉先輩の判定に従います」
「私も香澄ちゃんと同じです」
「では、これにて模擬戦を終了します。後片付けはこちらで行いますので、二人は解散してください」
まあ二人もちょっと怪我はしてるけど、軽い切り傷だから大丈夫でしょ。
魔法科高校的には単純骨折までは軽傷だから()
死ななきゃ安いし、腕の一本ももげなかったからセーフ!
『脳障害の可能性がある時点でダメだと思うのだけど』
みんなには分からないだろうけど、
それに私は要請されて審判をしたわけだし、非難される謂れはないよね?
もしこれがダメでも今後審判に呼ばれなくなるだけだし、むしろ面倒ごとを避けられて良いのでは?
『…貴女も四葉に染まってきたわね』
誰かさん達の教育の賜物だね()
とにかく、これで家同士の柵も解決してよかった!
と、思っていたんだけど……
「四葉先輩、お願いします! 俺を鍛えてくれませんか!」
数日後、そういって頭を下げる七宝を前に、私は内心頭を抱えるのであった。
真昼サーチ!
実際には『優等生』であった『数学的連鎖』を拡大したようなもので、現在の情報から展開しうる未来を確率で算出する術式です。
普通に使うと『一秒後のことを知るために一秒以上かかる』状態になるため、時間加速を使うか今回のように条件を絞ってざっくり予測で使います。
とはいえ、限定的条件下なら高精度な未来予測ができるので相当つよい(確信)
真昼さん的には疲れるので余程のことがない限り使いたくない模様。
原作より早く四葉舎弟になりそうな琢磨くん。
次回をお楽しみに!(何も考えてない…