四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
走らないために全力を尽くす
「やはり根本的な競技変更はロアー・アンド・ガンナーに止めるべきか」
「『ええ。去年
夏も近づく梅雨期間。
私は週末の少ない休みを使って奈良に来ていた。
目的の第一は、ほぼ確実に九校戦の選手に選ばれるであろう光宣のリミッター調整。
本格的な教育も受けて成長しているし、再設定をしたかったんだよね。
本人も真面目に身体を鍛えているから緩めても大丈夫そうだし。
そしてもう一つが九校戦競技への干渉。
正確に言うと、軍が干渉してきているのをどの程度突っぱねるかっていう相談だね。
この辺の話は光宣が聞くと学校で隠すのに罪悪感を覚えそうだから、老師と私(深夜様)だけでやってるよ。
「しかしそれでは軍は納得しないだろうな」
「『これまで基本的に個人技だった九校戦競技に、ペアを導入するだけでは足りませんか』」
「ああ。軍としては質か量、少なくともどちらかは確保しないと変更する意味がないと考えるだろう」
今のところ競技変更はバトルボードをロアガンにするだけで、あとの競技はソロとペアの導入ぐらい。
確かに見た目の変更点は少ないけど、やる側としてはそれだけでもそこそこ大変なんだよ…?
「『量に関しては掛け持ちの制限をしてはどうでしょうか? 一律に禁止すると生徒数の関係で不利になる学校も出るでしょうから、前年成績などを参考に実力校ほど有力選手の掛け持ちが出来ないようにしては』」
「一年生については一律禁止で構わんだろう。本戦は何かしらの調整が必要だな。そこは大会委員に考えさせよう。質の面はスピードシューティング、クラウドボールのルールを大幅に変えることで対応させる」
「『クラウドボールはともかく、スピードシューティングは変える余地があるのでしょうか』」
「現状のスピードシューティングは実体弾を使わないのが主流だが、実戦では銃弾を魔法で操作する方が多い。純魔法ではなく実弾併用が有利になるようにすれば、軍の想定する魔法戦に近くなるし魔法力に偏りのある生徒も活躍しやすくなる」
こんな感じで真剣な話をしつつ、九校戦競技案(仮)はなんとかまとまった。
私は基本的に二人の話を聞きつつ、お茶菓子の美味しさに感動していた。
身体の操作が深夜様だしそんな空気じゃないからできなかったけど、おかわりしたいくらいおいしかった。
求肥っぽいけどもっと柔らかい。そして甘いお餅だった。
絶対帰りに買って帰ろう。
「……こんなものだな。細かいところは私の方で指示しておく」
「『ありがとうございます。この娘もこれなら大丈夫そうですわ』」
「ははは、去年のモノリスであれだけ暴れておいて体調の心配もないものだが」
そんなことを考えてたら、突然深夜様からキラーパスを渡された。
いや! 去年のモノリスはほとんど動いてないから!
スティープルチェイスで数キロ走るとかまだ無理だよ!
体力はついてきてるけど、それでも魔法科高校生の平均以下だから!
そんな私弄りで場が和んだかと思ったら、再び真剣な空気が場を支配した。
「……ところで、真夜は
「『分家の皆さんはともかく、真夜の考えは変わっていないと思いますわ』」
「ふむ……深夜、これは真剣に考えてほしいことなのだが、私は四葉家が今の十師族の枠組みで抑えられない存在になることを危惧している」
「『存じておりますわ。それで達也を引き抜こうとしているのでしょう?』」
「そうだ。四葉家の在り方はあまりにも魔法師の
老師の言葉に、深夜様は考えるために温くなり始めたカップに口をつけた。
この問題、四葉家……特に達也につきまとう厄介なことなんだよね。
正直『戦略級魔法師』とか居る時点でかなり今更感はあるんだけど、だからこそ老師は魔法師を人間側に引き戻したいんだと思う。
光宣のこともあるし、なにより自分自身の強化施術とかあるしね。
私としても四葉家ってだけで狙われる……いや、最悪狙われるだけならまだ良いけど、周りの人に被害が波及するのは避けたい。
周りの人を守り始めたら、いくら人手があっても足りないからね。
だからといって、四葉家の魔法師……この場合は達也、深雪、そして私を外に出すのも難しい。
真夜様も本家も分家も、私たちを四葉の外に出すのは絶対に無いという点では考えが一致している。
「『ですが、他家を強化してもそれは同じでは? 排斥される対象が四葉家から十師族になるだけでしょう』」
「十師族の一部でしかない四葉家と、十師族全体では影響力が違う。十師族で団結すれば、その全てが排斥される可能性は低くなる」
うーん……どうだろう?
正直EUとか反魔法師運動とか見ると、十師族全体でも排除の動きを止められない可能性はあると思うんだよね。
排除というか、軍属化というか…
まあでも、四葉家に対する懸念については理解できる。
対処は難しいけど…
「『……こちらにも考えはありますわ。まだ言えませんが、次の師族会議までには何かしら対策することを約束します』」
「そうか。私としては君が光宣の所に来てもらうのが良いのだが」
「『先生、それは先生の嫌う在り方ではありませんか?』」
「本人の意思に逆らうようなことはせんよ。老婆心から後押しはするかもしれないがな」
ふ、と軽く笑う老師。
でもごめん、光宣は水波ちゃんと結ばれてほしいからゆるして…
すごい、真昼さん一言も喋ってないし光宣くんも出てこない()
とりあえず九校戦競技はキグナス未満一年時以上の内容に仮決定しました。
バトルボードは安全のために一人で走ってほしい…
ラブコメをシリアスで破壊していくスタイル。
原作だと達也がシバ・ショックを起こしたせいで全世界から暗殺者が送られてますからね。
周りの人にも被害出てますし、割と老師の指摘当たってる気がします。
でも真夜様は全員抱えておきたい模様。
果たして解決策はあるのか…
次回はあーちゃんが死にます(競技変更で