四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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絶対こうなるよねっていう話
本編中に差し込む隙が無かったウェットスーツ真昼さんを置いときます。

【挿絵表示】



★思いっきりやってみな、飛ぶぞ *イラストあり

「あ」

「真昼ー⁉︎‼︎」

 

エイミィの悲鳴が一瞬で遠くなる。

ロアーアンドガンナー。

新しくなった競技のその練習で水路を高速で飛ばしていた私は、ほんのちょっとの制御ミスでコースアウトし、慣性極小化と障壁魔法によってスーパーボールのように跳ね飛んで隣の演習林に突っ込んでいった。

うーん、なかなか難しいね…

 

「だ、大丈夫⁉︎」

「はい。障壁魔法は間に合いましたから」

 

わざわざ様子を見に来てくれたエイミィにそう返して、ボートごと自分を魔法で動かしてコースに帰還する。

ちょっと離れたところには、同じように心配そうにしている国東先輩が。

 

「やっぱり移動魔法の方がいいんじゃない? 真昼の魔法力なら十分速いでしょ?」

「射撃がなければそれでもよかったのですが…」

「マルチキャストしてもキャパシティには余裕あるでしょ? 今も自分で障壁魔法間に合わせてるんだし…」

 

エイミィが言うこともわかる。

普通こういう無動力のボートを動かす時は移動魔法を使うのが一般的だし、速度や進行方向の制御がしやすいから安全でもある。

でも、移動魔法での移動は高速になるほど抵抗への対策が必要になる。

特に今回のようなボート型の場合、それなりに喫水があるので水流を制御して抵抗を減らさないといけない。

移動魔法に加えて、抵抗軽減と射撃魔法を並行させるのはかなり大変だ。

だったら、最初から水流制御で移動と抵抗軽減をした方が効率的じゃない? ということでやってみてるのだけど…

 

「慣性制御のタイミングがシビアですが、練習すればなんとかなると思いますよ?」

「いや、なんどもコースアウトしてるの見るのは心臓に悪いんだけど…」

 

それは……ごめん。

研究所でも練習するし、たぶん数日したら吹き飛ばなくはなるから…

 

「真昼、怪我はないか?」

「達也さん。はい、大丈夫です」

「そうか。少し休憩にしよう。エイミィと国東先輩も、一旦上がりましょう」

 

私ほどじゃないにしても、エイミィ達も転覆してたからね。

こちらに関してはエイミィの射撃体勢の問題なのでいいとして、私の方はなかなか難しい。

 

「やはりコーナーを曲がる時の起動式に、慣性制御と水流偏向をまとめておくか?」

「それだと対応力というか、柔軟性が下がりませんか? 射撃にも水は使うつもりなので、起動式は別の方が最終的には効率がよいのでは?」

「移動に必要な流体制御と射撃用の弾丸成形を並列にできればいいのか?」

「はい。でも必ずコーナーで的が出てくるとは限りませんし」

「それはなんとかできる。うまくいけば直線用とコーナー用の二種類にまとめられるはずだ。少し待っていてくれ」

 

あ、なんか達也が思いついたみたい。

とりあえず調整が終わるまで水分補給しつつゆっくり休んでいると、少し離れたところで練習していた菜摘ちゃんが駆け寄ってきた。

 

「真昼さま、大丈夫でしたか? すごい勢いでしたけど」

「見ての通りよ」

「ちょっと失礼しますね」

 

その言葉とともに、ぎゅっと抱きしめられる。

タオルで髪を拭きつつ身体を素早くチェックしていく手際は流石だけど、私欲が入ってない?

たまたま近くにいた香澄ちゃんがちょっと引いてるよ?

 

「菜摘ちゃん、これからまた練習するから拭かなくても大丈夫よ」

「ダメです! 少しでも濡れたままだと身体が冷えますし、髪も痛みますから!」

「でも菜摘ちゃんの服が濡れるわよ?」

「このぐらい大丈夫ですから」

「真昼、いつもこんな感じなの?」

 

菜摘ちゃんに半ば強制的にお世話される私を見て、意外そうにするエイミィ。

香澄ちゃんも声には出さないけど同じように思っているようで、さりげなく様子を伺っていた。

 

「菜摘ちゃんがお世話好きなので。好きにさせています」

「真昼さまは、こちらからお手伝いしないと後回しにしがちなので…」

「……真昼、菜摘ちゃんの言うことを聞いた方がいいと思う」

 

エイミィまで⁉︎

菜摘ちゃんのお世話、丁寧だけど丁寧すぎて面倒なんだよね…

いや、世間一般の女子はそのぐらい気をつかうものだとは思うけど、今までの周りにそういうの気にする一般の人が居なかったから…

それに、だいたい魔法でどうにかなるしね。

あ、でも脱色しちゃった髪の色は戻んなかったか。ははは…

 

「待たせてすまない……何かあったか?」

「いえ、なんでもないです。それは?」

 

戻ってきた達也は仮想端末のようなものを持ってきていた。

よく競技で使われるAR型のように半透過型ではなく、完全に視界を塞ぐタイプ。

研究所ではよく使うけど、魔法科高校では推奨されていないこともあってあまり使われていないはず。

 

「国東先輩にも同じ機能のものを渡しますが、これはナビゲーション機能がついたゴーグルです。これで一周すれば加減速のタイミングが正確に分かるから、コーナーでの魔法制御に余裕ができるはずだ」

「コースアウトの対策はそれでいいとしても、射撃はどうするんですか?」

「起動式を調整して噴射した水流の拡散範囲を任意に広げられるようにした。今回のルールでは、的を破壊するタイミングについては規定がない。ゴールまでに破壊すればいいのだから、ボートの加速に使う水をそのまま弾丸として()()()破壊すればいい」

「それはわかりますが、的がカーブの内側にあった場合に対応できないのでは?」

「任意に水流範囲を変更した場合、ボートの進行方向と水流の合成推力が一致するよう自動で反対側に水流を噴射するように起動式を変更した。演算規模としては大きくなるが、手動でやるよりは楽なはずだ」

 

達也の提案はかなり理に適っていて、あと疑問な点は一つしかなかった。

 

「…わかりました。それで、なぜ私だけこのような型に?」

 

なんでわたしだけ前が見えないタイプ……というかフルフェイスメット型の端末なの?

 

「真昼は照準に目視する必要がないだろう。なら少しでも艇体が安定するように身体を伏せてしがみつくべきだ。その時のカメラの位置を調整するためにこの形になった。本番ではもう少し軽いものにする予定だ」

 

……うん、私のことをわかってくれる人がたくさんいて、うれしいよ(泣




どっかで書いた気がしたのですが、書いてない気もする真昼さんの髪色設定。
元は真夜様・深雪と同じく黒髪だったけど、研究所の実験とストレスで白くなった。
なので銀髪というより若白髪()

今回はAIくんが最初からまともなものを出してくれました。
没になった特定の人にご褒美になりそうな真昼さんも置いときます。

【挿絵表示】


まだ7月入ったばかりでこの酷暑……やばいです。
一番ビビったのは水風呂放置してたらぬるま湯通り越して普通の風呂になってたことでした。
普通に家の中で熱中症になるレベルなので、皆さんも気をつけてください…
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