四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

155 / 162
歳をとると寝ても完全回復しない(絶望
土曜日の親を起こさないでくれ、死ぬほど疲れてる


子供の体力の源泉は最大値ではなく回復力

あの後、体力が尽きそうになった私は出場するもう一つの競技、クラウドボールの練習を軽くして帰った。

ミラージバットはほのかが強いし、体格と体力が不利だから対一色兵器としてこっちに投入されることになったよ。

こちらは七草先輩と同じ戦法で戦う予定なので、反応速度だけ鍛えれば大丈夫かな…

色々と疲れた日には、癒しが必要。

というわけで、日々どんどん成長している鷲見シリーズの子達と触れあう。

 

「はい、お菓子はどっち?」

「こっちー!」

「ふふふ、では見てみましょうね」

 

今日はいつもの遊びタイムに、ちょっとしたテストをやってみた。

小さいクッキーを見せてから、左右どちらかの手に隠して当てさせる。

単純だけど、隠し方は魔法あり道具ありのなんでもありルール。

気づかれないように発動した空間転移だけじゃなく、幻影や確率移動も駆使して本気で騙す。

結果、鷲見シリーズはだいたい7割の確率でお菓子を当ててみせた。

年が違うけど獅子神や綾目シリーズでやったときは6割弱、観測特化である獅子吼の二人は普通にやると全部当てたけど、幻術・時間制限ありの条件では6割ぐらいだった。

なのでそれ込みの全体平均7割はかなり良い成績と言える。

ただ、ここでかなり設計の違いが見えてきた。

対人・対物系統から設計した綾乃、総司は私が恣意的にお菓子を隠した場合、100%正しい方を見抜いてみせた。

これは単純に隠すだけでも幻術を使っても、観測できないようにしても同じ。

逆に機械的に隠すと当てずっぽうでしか当てられなくなってた。

たぶん私の意思を直感的に読み取ってる…のかな? それも精神干渉魔法で妨害してるはずなんだけど…

逆に形状・性質系統の設計である紬、賢人はどんな時でも七割の確率で当てていた。

こっちはこっちで間接的な情報、物体の移動に伴う音や空間変動などだったり、機械のわずかな偏りなどから統計的に判断してるんだと思う。

 

「はい。当たりです」

「やったー! いちごくっきーすきー!」

 

渡されたクッキーをすぐにむしゃむしゃと食べる綾乃。

それを見てにこにことしている紬にも、テストのご褒美ということでお菓子をあげる。

残りのお世話を職員に頼んで、結果を集計していた研究員と設計室に向かう。

 

「射干シリーズは形状・性質系統の設計で決まりですかね」

「そうですね。戦闘用であれば別でしょうが、宇宙空間でのトラブル対処には安定した予測性能を発揮できる方が良いと思います」

「わかりました。そちらで生産を進めます」

 

他にもいくつかテストはしてるけれど、結果としては今日のと同じ。

全体的な能力に関してはどちらの設計でも大きな差は無くて、対人に関しての直感力…いわゆる『勘』が優れているのが対人・対物設計。

逆に理論的な『予測』に優れているのが性質・形状設計。

『檜扇』の運用先を考えると、対人戦闘は考えなくて良いから後者の設計が有利かな…

 

「鷲見の第二ロットに関してはどうしますか?」

「そちらは将来的にも両系統を生産する方針を継続します。これからの研究成果次第では魔法系統の追加も考えられますから、今の段階で統一すべきではありません」

「かしこまりました」

 

私としては、完全に非生物由来の製造が可能になった自律型レリックが完成すればそれでいいと思うんだけどね。

そうすれば()()()使()()()()()()の調整体はいらないでしょ。

……まあ、そうしたら今後は『より多数のレリックを制御可能』な調整体が作られるかもしれないけど。

うーん、マッド達の手綱を操るのは難しいね…

 

「……真昼さま、こんにちは」

「鷲見ちゃんたちはこのままがいいと思う。私と同じ」

「薫、望奈。こんにちは。また勝手に『観た』のね。いつも言ってるけれど、必要な時以外はダメ」

 

手を繋いで現れたのは獅子吼の二人。

薫が男の子で、望奈が女の子。

だいたいこうして手を繋いで、お互いに見たものを共有しながらいろんなものを観ていることが多い。

情報量に圧倒されて自我が揺らぎかねないから、やめて欲しいんだけど…

というか、なんでこんなところに?

二人なら監視の隙は簡単に見つけられるけど、実行力はないはず。

……あ。

 

「そこですね」

「うにゃっ⁉︎」

 

瞬間的に空間移動のゲートを開いて、壁の向こうの娘を引っ張り出す。

突然の移動に目を回した彼女は、手助けしたはずの二人にぼんやりと見つめられていた。

 

「瑞姫、外への空間移動は禁止です。二人も協力してはいけませんよ」

「うう……だって、二人が出られるって言うから!」

「私は『出るな』、と言ったはずですが?」

「お勉強早く終わったし…」

「あら。それはすごいですね。ぜひ成果を見せてください」

「あぅー…」

 

プレッシャーをかけて三人を元の部屋に戻して、魔法の練習を見守る。

まあどんなに頑張ったところで脱出できるのはこの区画内だけで、研究所の他の区域には行けないけどね。

私以外に空間魔法を使える人がいるとわかっているのだから、その対策くらいしている。

基本的にここは閉じた独立空間になっていて、空間自体の座標が常に変化し続けている。

時間加速を使っているためでもあるけど、これによって直接外に空間移動するには一瞬で現在地と移動先の座標を把握して魔法発動を終えないといけない。

時空系統の『獅子堂』である瑞姫には十分な魔法発動能力はあるけど、厳重な結界で阻まれた移動先の座標観測能力はない。

逆に『獅子吼』は観測能力があっても、時空魔法の適性がない。

協力して想子情報の共有をしようとしても、時空魔法に必要な十一次元の座標情報は観れないしね。

鷲見シリーズが育ってきたら考えないといけないけど、私でも時間加速を使わないとここに直接出入りはできないから、一定以上の時間加速をしたら空間を固定するとかでなんとかなるかな…

まあ、普通に『誓約』で縛ればいいことではあるんだけど。

保険はいくつあっても足りないしね。

 

「お姉様! 次は私を外に連れて行って下さい!」

「……勝手に別のところに行かなければいいですよ」

「もちろんです!」

 

うーん信用できない元気な返事…




ちなみに真昼が調整体に自分のことを「お姉様」と呼ばせているのは、真昼がママになると真夜様がおばあちゃんになっちゃうからです。
なので基本的に年上は「お姉様」「お兄様」と呼ぶように教育しています。
血統的には第二世代:和音(真昼)→第三世代:獅子神→第四世代:鷲見なので、望奈からは真昼お母さん、綾乃からは真昼おばあちゃんになってしまいます()

暑すぎてやる気が溶けているので更新遅れてすみません…
どれだけ遅れても完結させる気はあるので、ゆるっとお待ちください…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。