四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
あまりに本編と関係なくて番外送りギリギリですが…
まあええやろ(勢い
数日前…
「……これは、何かしら魔法力を操作する技術を使っている可能性があるね」
「……は?」
全ては吉祥寺のこの一言から始まった。
ロアーアンドガンナー本戦女子。
例年の強豪校である七校や、適性から優勝候補に挙げられていた四十九院を抑え、四葉真昼が優勝した。
それ自体はまだいい。
問題は、どうやって優勝したのかだ。
来年のためにも各選手の情報をまとめて解析していた吉祥寺がそれに気づいたのは、さすが優秀な魔法研究者といったところだろう。
ただ一つ不幸だったのは、実直すぎたことか。
いつものパートナーであれば問題ないと無意識に考えて口に出してしまったことが、この後大変なことになるとは想像もできなかった。
「……どういうことですの?」
「クラウドボールの試合映像から推測される魔法力と、今回の魔法力に違いが見られる。ソフトの性能では説明がつかないレベルだ。仮に魔法特性が偏っていたとしたらもっと極端な出力差になると思うけどそれもない。去年のデータから見ても四葉さんはあまり系統ごとの魔法適性に大きな差はないと思う。クラウドボールではギリギリの勝利だったのにロアガンでこれほどの差をつけられるのは、何か四葉家の技術が…」
「それはつまり」
吉祥寺の、半分独り言に入りかけていた説明を断ち切って放たれた言葉。
それは彼女の二つ名通りの鋭さを持っていた。
「四葉さんは私との試合で手を抜いていたということですか?」
「えっ? いやそういう話ではなくて…」
「使える手があるのに使わなかった。それは『手を抜いていた』ということではなくて?」
この時、一色の方を向いたのは吉祥寺が最後だった。
それだけ深く思考に集中していたということだったが、すぐにそのことを後悔することになる。
一色の眼が
それこそ、実戦さながらに斬り捨てる…とその眼が激しく主張していた。
この時ようやく、吉祥寺は何かとんでもない地雷を踏んでしまったと理解した。
「違う! そういうことじゃないんだ! ただ四葉家にはそういう技術があるかもしれないから、今後の作戦にはそれも考慮に入れる必要があるかと思って言っただけで…!」
「こちらもそういった話はしておりません。明らかにしたいのはただ一つ。四葉さんが私との試合で手を抜いたかどうか、本気で戦うという言葉が嘘だったのかですわ」
「それは…」
それは今後の作戦には関係ないじゃないか。
そう言いたかった吉祥寺の言葉は、最初の三文字しか出てこなかった。
あまりにも一色の覇気が強すぎて。
「…二人とも落ち着け。そもそも魔法力の件は推測だし、仮にそういう技術があったとしてそれは四葉の秘術だ。こうして推測するのはともかく、直接詮索するのは魔法師として良いこととは言えない」
割って入ったのは一条将輝。
親友のピンチは見過ごせないと参戦したものの、一色の勢いは落ちない。
「私は四葉の秘術などどうでも良いのです。ただ本気で私と戦ったのか、その一点のみ明らかにしたいだけですから」
「四葉さん本人がそう言ってるならそうなんじゃないのか? 競技的に使えなかったのかもしれないし、何かしらの制約かもしれないだろう?」
「本人の発言と実態が違う以上、四葉さんが本当のことを言うかどうかは信じきれません……同じ学校であれば、模擬戦を申し込んでいるところですのに」
なぜ魔法科高校同士で模擬戦を申し込めないのでしょうか、などという一色は本当に決闘を持ちかけそうな雰囲気を飛ばしていた。
これはヤバい。
入学時から風紀委員として数々の校内喧嘩を制圧し、最近では預かり後輩のバトルジャンキーに悩まされている将輝の感覚がそう告げていた。
こういう眼をしたヤツは派手にやらかすまで止まらない。と…
「そうだ、フローラさん。彼女に聞いてみるのはどうだろうか? 一応去年まで一緒に暮らしていたわけだし、技術そのものは無理でも判断がつくくらいの情報はわかるんじゃないか?」
「いいね。僕も聞きたいし、すぐに呼ぼう」
即応した吉祥寺が会議室から出て、三高本部で応援していたフローラを連れてくる。
この時の判断自体は、決して間違ってはいなかった。
間違っていたのは、呼ばれた人物の思考の方であった。
「……ということなんだ。この件について話せる範囲でいいから、なにか知っていることがあれば教えてほしい」
「そうですか……事情はわかりました。その上でですが……関係すること一切についてお話しできませんわ」
「…………は?」
せっかく収束に向かっていた場の空気が、再度爆発に向けヒートアップした瞬間であった。
一色はキレた。色々待って相談した末の結論がコレかと。
将輝は天を仰いだ。よりにもよって言い方があるだろと。
吉祥寺の胃は死んだ。まあやっぱり四葉家だから何かしら秘密を守らせてるよね。と冷静な部分が正解を掴んでいた。
フローラは一色を見ていた。なんか色々言われたけど、そんなことよりこの先輩強そう。煽って戦えないかな、と。
「…………イリス・フローラさん。と言いましたか?」
「はい! フローラとお呼びくださいませ」
「貴女の意思は然りと受け取りました。ですがこちらも譲れないところです。ここは穏便に決闘形式の模擬戦で決めるというのは」
「望むところですわ!」
「いや待て! 校内じゃないんだぞ! 大会中にそんな騒ぎとか前代未聞だ!」
「無論わかっておりますわ。騒ぎになる前に終わらせます。勝って聞き出して四葉さんを問い詰める。シンプルなことでしょう?」
「ふふん。このイリス・フローラ、強者との戦いは避けませんわ!」
「お前らもう黙れ!」
ここからなんとか決闘延期と、真昼さんに話を聞くとこまで話を持っていった将輝はさすが一条家の次期当主()
前回空気の吉祥寺でしたが、責任感でいっぱいでした…
ちなみにフローラが研究所の技術言えないのは真昼さんの魔法でガチガチに固めてるからなので、別に勝負に勝っても言えないものは言えません()
まあ勝ったことをネタに譲歩を真昼さんから引き出すとか、無意味なわけではないのですが…