四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
四葉本家「十文字と試合で引き分けか、まあまあだな」
試合内容確認後
四葉本家「こんなしょうもないミスすんな! 特訓だ特訓! 分家も時間作って来い! 鍛えてやれ!」
なんとか1週間が過ぎて、週最後の土曜日午前の授業が終わった。
本当ならこの後、生徒会の仕事があるのだけど、真夜様に呼ばれているので帰らないといけない。
帰りたくない……いや、むしろ帰ってどこにも行きたくない…
四葉本家での強化合宿とか行きたくない…
「それでは、すみませんが私はこれで」
「ええ、また来週ね」
生徒会のメンバーに一声かけて帰宅する。
優秀な部下は、もう準備を済ませているから研究所に着いて制服を着替えたらすぐ出発だ。
出発といっても、空間を繋げて行くから一瞬なのだけど。
そのせいで、土曜午後から月曜朝までの2泊3日になってしまった。
誰か助けて(泣
「お嬢様、着きました」
早いね、道が空いてたのかな(白目
諦めて手早く着替えを済ませると、部下に用意してもらった泊まり用のカバンを受け取る。
「行ってきます」
「行ってらっしゃいませ」
部下の言葉を背に空間魔法を使う。
真夜様から指定された部屋へ空間を繋げて渡ると、すぐに四葉の使用人が呼びにきた。
まずは真夜様とのお茶会らしい。
使用人の案内についていくと、途中で何かが私の感覚に『障った』
反射的に領域干渉を廊下中に広げると、斜め前の壁際に立っていた亜夜子が見えるようになった。
これが『極致拡散』か。
深夜様のアドバイスで、常に最低出力で干渉力を自分の周囲に展開しておいてよかった。
「亜夜子さん、こんにちは」
「…こんにちは、真昼さん」
「亜夜子さんもお母様に呼ばれているのですか?」
「はい、叔母様からの指示でお待ちしていました」
あー、気づくかどうかテストされてたってこと?
これ、帰るまで気が休まらないな…
「いらっしゃい、真昼さん。亜夜子さんには気付けたようね」
「ただいま到着しました、お母様。これが特訓ということですか?」
「ふふふ、まずはお茶を飲んでゆっくり話しましょう?」
手で示された通りに、真夜様の隣の席に座る。
葉山さんから紅茶を淹れてもらっている間、辺りを軽く見渡す。
亜夜子と文弥は当然として、夕歌さんと勝成さんまでいる。
ちょっと待って、真夜様どこまで声をかけたの⁉︎
「それでは、皆さん揃ったところで今回の目的を話しましょうか。といっても、既にお伝えしているのですけど」
「ご当主様、十文字家との試合でミスが原因で引き分けになったというのは聞きましたが、すぐに訓練するほどのことでしょうか?」
「私もそう思います。相手も強かったですし真昼さんはまだ2ヶ月しか四葉として訓練を受けていません。仕方のないことではありませんか?」
「勝成さんや夕歌さんの言うことも一理あります。言葉では説明しにくいと思いましたので、ここにその試合の映像を取り寄せました。葉山さん、スクリーンに再生してくださるかしら」
「かしこまりました」
えっ⁉︎ ちょっと待って! なんでそんな映像持ってるの⁉︎
確かに第一高校には監視カメラがあるけど、その映像って簡単には持ち出せないよね?
ハッキングでもしたの?
「あの、お母様。どうやって映像を?」
「あら真昼さん。高校のシステムくらいどうにでもなりますわ」
そういえばフリズスキャルヴとかありましたね!
この後でアレは封印しようか! リスクしかないからね!
代わりのシステム作りますよ真夜様!
「ふむ、フラッシュキャストか。この速度は魔法式を記憶しているのか?」
「それに微妙に魔法発動速度が違う…? 発動前で待機しているの?」
「CADの魔法とフラッシュキャストのパラレルキャストですか。すごいですね!」
「領域干渉を維持しつつ十文字の防壁を破壊し、再構成の隙間を狙って氷柱に攻撃を通す。普通に優勢ですね」
同世代の皆さんの講評が辛い。
いい評価だからこそ余計にこの後が辛い…
やめて! もう見ないで!
私のそんな心の叫びは届かず、最後の防御の干渉力が一瞬抜けて引き分けになったシーンで、分家の皆が唖然として言葉を失っていた。
「真昼さん、念の為に聞いておきますけど、わざと手を抜いたわけではないのよね?」
「お母様、あの……はい、最後に攻撃に気を取られました」
真夜様からのプレッシャーで、言い訳もできないねぇ(泣
そんな私の言葉に頭を抱えた勝成さんは、決意を新たにこちらを見据えていた。
え、なにその顔。怖いよ。
「真昼さん。短い時間だが早急に訓練しよう。あの欠点は放置できない」
「四葉を名乗る以上ありえないわ。まだガーディアンもついていないのよね? せっかくの魔法力なのに……あれでは宝の持ち腐れよ」
「経験を積めば大丈夫ですよ! 頑張りましょう!」
「私たちも協力しますわ」
年上組は厳しいね(泣
そして文弥と亜夜子はありがとう。頑張るよ。
やっぱり文弥は四葉にしておくには惜しいくらいかわいくていい子だね。
たぶん不意打ちありで戦ったら余裕で私が負けるけど。
「現状が把握できたようですね。訓練場は用意してありますからこの後行きなさい。今足りないのは実戦の経験、それを得るいい機会です。真昼さん以外も、魔法力の優れた相手にいかに勝つかの練習になるでしょう」
「真昼様。トレーニングウェアをご用意してあります。こちらに」
ありがとう葉山さん。
後でハーブティーをもらえるかな? 心が癒されるようなやつ。
ちょっとこの後死ぬほど大変そうだからさ(泣
はい、主人公の四葉本家緊急合宿スタートです。
黒羽の双子や夕歌はともかく、勝成さんはかなり無理を言って呼んでいます。
そのため話だけ聞いて帰りたかったのですが、主人公のあまりの素人臭いミスに絶望したので出来るだけ鍛える方向に変更しました。
次は四葉での実戦訓練になります。