四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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誰だよ、空間転移なら時間があるとか言ったヤツ


学生の朝は時間があるようで忙しい

次の日。

目覚めた私の最初の仕事は、まず朝の支度をするために四葉本家と夕歌さんの家、それから黒羽家にワープゲートを繋ぐところから始まった。

冷静に考えれば言ってもないのに、学校に必要な物全部本家に持ってこないよね。

学校に行くには家で準備する必要あるよね。

勝成さんが正しかったよ!

 

「真昼さんは大丈夫なの?」

「いつも車で登校してますから、いざとなったら直接車の中に転移します」

「姉さん! 早くしないと間に合わないよ!」

「わかってますわ! 女性の支度は時間がかかるのよ!」

「今日は一限が無くて助かったわ」

 

夕歌さんだけが優雅に紅茶を飲む中(ガーディアンは忙しそうに荷物を移動させていた)文弥と亜夜子は大慌てで支度をしていた。

私は最初からそのつもりだったので制服まで持ってきていて、時間の余裕はある。

最初に黒羽の双子。

次に夕歌さんを見送って、私も研究所に戻る。

すぐに用意された車に乗り込むと、なんだか久しぶりな気がする学校に向かう。

 

「お嬢様、こちらを学校に着くまでに処理して頂きたく」

「……ええ」

 

渡されたタブレットには、数十件の研究所関連の申請が溜まっていた。

そうだよね。私しか許可できないこととかあるもんね。

学校の課題より全力で取り組んで、なんとか到着前に片付けることができた。

……ちょっとだけ時間加速使ったけど。

 

「真昼さん、おはようございます」

「おはようございます、深雪さん」

 

降りたところでちょうど深雪と会う。

一瞬顔が強張ったのは……あ、もしかして一昨日の実戦の『臭い』に気づいたのかな?

隣に立つ達也は何も変化がない……少なくとも私が気づくほどの変化はないので、こちらから教えることに。

 

「土曜日はすみませんでした。お母様に十文字先輩との試合内容が伝わってしまいまして、訓練を言い渡されたものですから」

「…そうだったのですか。十師族なら仕方のないことですから、気にしていませんよ」

 

うん、やっぱり生きた人間を使うのは良くないと思うよ!

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「達也さん、土曜日になにかありましたか? ()()()()()()()()()()()()()ようですが」

「ああ、少しトラブルに巻き込まれてな。今のところ実害が出るほどじゃない」

「そうですか。今日はまた放課後に残りますので、何かあれば生徒会に連絡をしてくださいね」

「そうさせてもらおう」

 

エガリテがやっぱり活動してるのかな…

私がいるのに動き出すって、相当な度胸があるよね。

それとも引くに引けなくなってるのかな?

 

「おはようございます。雫さん、ほのかさん」

「おはよう、真昼さん」

「おはようございます! 真昼さん!」

 

教室で2人に挨拶すると、2人とも笑顔で返してくれる。

ああ〜やっぱり2人は癒しだなぁ……

疲れが取れる気がするよ。

 

「真昼さん、どうしたの? なんだか疲れてる?」

「週末に魔法訓練をしたそうよ。十文字先輩との試合で最後ミスをしたからって」

「お母様に呼ばれては、断ることもできませんからね」

「それは……大変そうだね」

 

ほのかの精一杯のフォローが沁みる…

さすがに人ごと庭を掘り返しました、とは説明できないからね。

具体的に聞かれなくてよかった。

 

「訓練に比べれば、放課後の制圧は楽ですね」

「さすがに比較対象にできないわよ」

「そんなに大変だったの?」

「廊下を歩いていたら、グレネードが飛んできましたから」

「……大変だね」

 

話せる範囲で話したけど、雫にまで引かれた(泣

やっぱり四葉の訓練は訓練じゃないよ!

その後の学校の授業は、深雪と対戦形式の実技になった。

内容は振動系魔法で、一方の生徒は加熱、もう一方の生徒は冷却の魔法を間に設置された金属球に行使して、一定時間内に規定温度に達した方の勝ち。

私と深雪はいつもペアで実技はやっているけれど、この実技は私と深雪の実力がかなり拮抗する分野の魔法になる。

特に私が加熱、深雪が冷却だと、戦術次第では普通に負ける。

 

「3、2、1、0!」

「っ!」

「……!」

 

深雪と私が、同時に魔法を展開し始める。

魔法展開速度は、普通にしていたら深雪とほとんど差はない。

というより、深雪も発動速度については人間の限界に近いので、わたしがこれ以上の速度を出そうとしたら人間を辞める必要がある。

同時に魔法が同一物質に投影され、相殺される。

干渉力を増やすとその分僅かに発動が遅くなる。

だから、お互いにかけられる干渉力もほぼ同じ。

そうなると、相反する魔法は互いに事象改変が矛盾しあって効果が無くなる。

後に干渉力のみを残して。

そこにすかさず、同じ魔法を使用する。

前より干渉力が必要だけど、この程度なら問題ない。

深雪も対抗してくるけど、前の魔法のせいで効果が緩やかになる。

そしてこれを繰り返せば、最後は魔法を使うのにも苦労する深雪に対して、まだ干渉力に余裕があって魔法を使える私の勝ちが確定する。

これも週末四葉合宿で得られた新技で、わざと魔法式を重複させて妨害も通りにくくできる。

 

「強いですね…」

「最初の速度と干渉力では確実には勝てませんから」

 

ふふふ、深雪さんがこっそり悔しがってるのがわかるよ。

これはまた帰ったらCAD調整コースかな?

私も後で調整してもらいたいな…

下着姿は嫌だけど、それだけの価値はあるからね。

なおその後、深雪さんが本気を出してきたので一回だけ負けた。

悔しい…




四葉と比べると学校がほのぼのすぎる…
新入生争奪戦も、今の真昼にはお祭りにしか見えません。
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