四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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アンティナイトもあるんだから当然だよなぁ?

後半はヨルちゃん視点です


魔法使いの戦い方は遠距離・壁抜きが基本

「真昼さん、よろしくおねがいしますわ」

「よろしくおねがいします。本名は控えた方がよいでしょうか?」

「私のことはヨルと呼んでくださいませ。真昼さんはむしろ目立った方がよろしいと思いますわ。ご当主様もそうおっしゃっていましたから」

 

黒羽は本当にすぐ動いてくれて、水曜日の夜には亜夜子と証拠隠滅用の人員複数を揃えてくれた。

拠点内にブランシュメンバーが揃っているのを確認して、黒羽の魔法師が手際よく包囲と隠蔽結界を構築する。

これでどれだけ銃声や悲鳴が上がっても外には聞こえない。

 

「それでは、どこから突入しますか?」

「え? ここから魔法を使うのはダメですか?」

 

亜夜子……いや、ヨルちゃんと呼んでおこうかな。

突入する気満々だったヨルちゃんに、私はストップをかける。

ここからでも建物全体は監視できるし、そう遠くもない。

あまり近づいてリスクを上げたくないのもある。

 

「ここから……建物ごと潰すと、情報の抜き出しが難しくなるのですが…」

「いえ、ここから建物内に『流星群』を発動して一気に無力化します」

 

アンティナイトなんて発動させない。

というか、発動前に指ごと破壊してしまえばいい。

グロいことになるけど、アンティナイトなんて使ってる方が悪い(確信

 

「そんな精密狙撃ができますの?」

「『マルチスコープ』で監視はできますし、『流星群』を使っている空間内なら人の動きは手に取るようにわかりますから」

 

『流星群』は空間内すべてに自分の干渉力が展開しているから、集中すれば人間が持つ干渉力との反発を読み取って動きはわかるんだよね。

ただ装飾品はわからないから、それは『マルチスコープ』か『精霊の眼』で確認する必要があるけど。

 

「ダメだった時は壁の一面を切り取って、ここから狙撃します。その辺の石を移動魔法で打ち出せば、アンティナイトの射程外からでも十分な威力で無力化できるはずです」

「……わかりましたわ。では確実に『流星群』を成功させるために、最初に『ルナ・ストライク』で動揺させるのはどうでしょう?」

「それだと後の尋問が大変になりませんか?」

 

私もそれは考えたけど、反撃を許さないぐらいの強度でやってしまうと、相手が発狂して暴れるから照準がつけにくくなるし、何より情報を聞き出すのが面倒になる。

でも、そんな私の心配はヨルちゃんに一蹴された。

 

「いきなり指や四肢を撃ち抜かれるのも、『ルナ・ストライク』で攻撃されるのも精神へのダメージは大差ありませんわ。ここにいるのは四葉の戦闘員ではありませんから」

 

あっ……そっかぁ……

四葉で訓練した時は、物理的に無力化しない限り襲い続けてきたからその感覚がなかった。

そうか……そうだよね、普通に考えたら突然攻撃されて瀕死になったら、発狂してもおかしくないよね。

四葉の戦闘員が覚悟キマってただけだよね。

 

「では、『ルナ・ストライク』で確実に『流星群』を成功させます」

 

方針は決まったので、早速拠点内全てを指定して『ルナ・ストライク』を発動する。

訳もわからず恐怖を与えられて、混乱している内に次は『流星群』を発動。

建物内が闇に包まれて、無数の光の球が一瞬後にはアンティナイトの指輪ごと指を、その次には四肢の付け根を貫通する。

その間、僅か2秒の出来事。

本当にあっけなく、ブランシュの拠点は壊滅した。

 

「……他にはいませんよね?」

「ええ、全員の無力化が完了しましたわ。お疲れ様でした」

 

えぇ……いや、確かに完璧に奇襲が成功したけどさぁ…

一瞬で倒すために四肢を撃ち抜いたから、悲鳴も上げる暇なく全員気絶しちゃったし。

これ隠蔽結界必要だった?

 

「ブランシュ構成員の回収は黒羽で行いますから、真昼さんはこれで帰って下さいませ」

「はい、おねがいしますね」

 

達也……原作では絶対にワザと激戦を演じてたでしょ!

深雪のためとか言って八つ当たりしたんじゃないの?

私がこんなに簡単にできたなら、達也1人だって壁越しに全員を無力化出来たはず。

他に一高の人がいたとはいえ、それだって深雪と行動してる時くらいはやれるでしょ。

ああもう、下手に気負って丁寧に準備して損した。

エガリテの方は学校に任せて、もう今日は寝よう……

やっぱり最初のかませ犬は名前も覚える必要無いくらいの雑魚だったよ…

 

            

 

「……帰りましたか?」

「はい、まだ結界もあるので真昼様には感知不可です」

 

部下に念入りに確認して、ようやく緊張を解くことができた。

真昼さんとの初めての任務。

相手は素人に毛の生えた程度のテロ組織だから、実質的には真昼さんの練習のようなもの。

だから黒羽の方でも、隠蔽に特化した人員を派遣したのだけど…

 

「……本当に、想定外でしたわ」

 

当初の予定では、拠点内に侵入して壁越しに無力化する予定だった。

アンティナイトがあっても、真昼さんの魔法力なら強引に突破できるから安全に殲滅できる。

それでも30分ぐらいはかかると想定していたのだけど、実際はその上をいった。

建物外、それも100mは離れたところから、室内への広域精神干渉魔法。

そして、建物全体を覆う『流星群』の同時精密狙撃。

……確かに、今回使用した精神干渉魔法は、領域内に無差別に作用するもので、数十人いたテロリストを個々に照準してはいない。

『流星群』は空間の光波密度を操作する魔法であって、貫通する対象を指定しているわけではない。

それでも。

それでも、あの数の敵を一度に、しかもこの距離から倒すなんて、魔法の常識を超えている。

たぶん夕歌さんなら、この人数相手でも精神干渉魔法を同じように使えると思う。

倒すだけなら勝成さんが、『流星群』でもご当主様は同じように同時に複数を倒せるはず。

けれど、この遠距離から反撃も許さずに、かつ全部を1人でできるのは話が違う。

真昼さんは、遠距離から広範囲に高い干渉力が必要な魔法を短時間に連続して発動してみせた。

しかも、涼しい顔で余裕すら見せながら。

終わった後に、『もう終わったの?』というような表情を一瞬していたのを、1番近かった私は確かに見た。

真昼さんにとって、()()()()()()()はそれぐらい大したことのない普通の魔法ということ。

 

「……お嬢様、アレが真昼様の魔法力…ってことですか」

「……ええ、これからの仕事はこんなものばかりになるかもしれませんね」

「それは困ります。腕が鈍ってしまう」

「…そう、ね。真昼さん以外は大したことないと言われないよう、努力しなくては」

 

部下の軽口に少しだけ救われた。

それに、まだ仕事は終わっていない。

無力化済みとはいえ、ブランシュ工作員の回収と拠点の捜索、背後関係の尋問とやることはまだまだある。

 

「……本当に、敵でなくなって良かったですわ」

 

四葉の襲撃で、真昼さんをあっさりと確保できたのは今思えば幸運だった。

下手すればあの時点で四葉が壊滅していたかもしれない。

いくら実戦経験が無かったとはいえ、あの魔法力で暴れられたらそれこそ達也さんか深雪さんしか対抗できる人がいなかった。

強すぎる力は、恐怖と敵を作る。

私は真昼さんが味方であることを心の底から感謝しているし、何があっても敵対したくない。

……だって、私では絶対に勝てない。

これからも、真昼さんが私たちの味方でありますように。

信じてもいない神頼みをしてしまうほど、私にとって真昼さんは『手の届かない存在』になっていた。




真昼さん、戦力が高すぎて戦闘にすらならない。
ブランシュはさっくり殲滅されました。
たぶん達也1人だけなら同じことができる、というか無頭龍のときにもっと遠距離でやってましたね。
比較対象がおかしいと正確に実力を測れない典型例です。

ヨルちゃんの心情はもうぐちゃぐちゃ。
実際他の人から見ると、真昼は深夜様と真夜様の両方の魔法を同じくらいかそれ以上のレベルで使っているロリなのでまさしく人間兵器。
黒羽の戦闘員は、本家のお嬢様がなんかアホみたいなこと言い出したので、わがままにとりあえず付き合って後で尻拭いしてやるか…ぐらいに考えていたら一瞬で片付いたので呆然としていました。
魔法師が全員遠距離壁抜きのチート使えたら苦労しないんですよね…
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