四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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なお呼んだ方も気が気じゃない


先輩の家で食事会って緊張とか言うレベルじゃない

お誘いを断ることもできず、今は七草家の車の中。

あと十数分で七草家に着く。

深夜様! どうしよう⁉︎

 

『いいんじゃないの? 別にすぐ結婚相手を紹介するなんて話にもならないでしょうし。普通に食事をもらって軽く話をして帰ればいいわ』

 

……対応がわからない時はお願いします。

 

『はいはい。でも四葉の姫にそうそう手を出さないと思うけどね』

 

わからないじゃん⁉︎

今のところ七草が私の出生について知らないのは確認済みだけど、どんな情報からそこに辿り着くかわからないし!

もしバレたらどうなるかわからないよ⁉︎

 

『もう四葉で保護しているのだから、弘一さんでもどうにもならないわ。むしろ婚姻で取り込めないのだから良いことかも知れないわね』

 

そう…?

まあでも、用心しておこうかな。

 

「真昼さん、緊張してる?」

「……はい、こうして他の十師族の家で食事に招かれるのは初めてですので」

「そうよね。でも公式なパーティというわけでもないし、気楽にしてもらって構わないわ。そうそう、私の妹も紹介したいし」

 

妹……確か香澄と泉美だっけ?

結構暴走気味だった気がするけど、四葉相手ってどうなんだろう?

どっちかだけでも仲良くなれると嬉しいな。

 

「四葉様、足元にお気をつけください」

「はい」

 

とうとう着いてしまったので、諦めて降りる。

七草家は割と普通の豪邸というか、パーティとかをする金持ちの家、といった感じだった。

これに関しては四葉家が異常すぎるだけかもしれないけど。

 

「お姉ちゃん! 遅いよ!」

「お姉様、なにかありましたか?」

「香澄ちゃん、泉美ちゃん、お客様の前よ。真昼さん、紹介するわね。右側が香澄ちゃん、左側が泉美ちゃんで、真昼さんの一つ下よ。来年は後輩になるわね」

「四葉真昼です。生徒会で七草先輩にはお世話になっています。私のことは真昼と呼んでください」

「え……よ、よろしくおねがいします…?」

「……よろしくお願いします、真昼先輩」

 

七草先輩を玄関で迎えていた双子に自己紹介して一礼すると、双子も戸惑いながら挨拶を返してくれた。

うーん、わかっていたけどやっぱり私の方が小さい。

七草先輩と双子の身長がほとんど変わらないから、余計に私の先輩感がないな。

 

「今日は師族会議の報告に七草先輩も付き合っていただいたので、こんな時間になってしまいました」

「真昼さんの家はここより遠いから、食事をここで摂ってもらおうと思って」

「師族会議に報告するような事件があったのですか?」

「学校にはありませんでした。ただ近くにテロリストの拠点があったので、四葉で制圧しただけですよ」

「だけって……テロリストが学校の近くに拠点って、かなりの大事件じゃん。ウチの調査網に引っ掛からなかったの?」

「少なくとも私は聞いてないわ。まあ大事件になる前に解決したから大丈夫よ。学校側も改めて警備の強化と周辺調査をするそうだし」

「七草の不手際ですね。真昼先輩、お手を煩わせてしまい申し訳ありませんでした」

 

おおぅ……香澄も泉美も辛辣だぁ…

七草家は娘の教育もうちょっとちゃんとした方がいいんじゃない?

深雪ぐらい淑女教育しろとは言わないけどさ…

 

「……四葉真昼さん、招待に応じて頂き感謝する」

「いえ、御招待頂きありがとうございます」

 

食堂では弘一さんが待っていて、お互いに挨拶をした後は七草先輩達と一緒に席について料理を頂いた。

七草先輩から聞いていたのか、私の料理は油抜きの特別製だ。

 

「……なんか、真昼先輩の料理って」

「私は油っぽいものを食べるとお腹を壊してしまうので……配慮して頂いたようで感謝します」

「…そうなのですか。四葉の訓練が過酷なわけでは無かったのですね」

 

なんか双子がグイグイ来る…⁉︎

なんだろう、もしかして半分姉妹の勘でわかったりするのかな⁉︎

私はどうしたらいいんだ…⁉︎

 

『……そんなわけないじゃないの。貴女が貧弱すぎて哀れまれてるだけよ』

 

……はい、深夜様。

そうですよね、年下の女の子より小さくて貧弱な先輩とか誰だって心配になりますよね。

全部研究員の両親が悪い。

 

「真昼さん、テロ組織の壊滅ですが具体的にはどのようにしたのか教えて頂けますか。直接聞かないと分からないところもあるので」

「具体的にと言われましても……先程、師族会議で申し上げた通りですが」

「建物の外から広範囲の精神干渉魔法…『ルナ・ストライク』と『流星群』でしたね。しかし相手はアンティナイトを持っていたとのこと。外に監視を置いていないとは考えにくい。認識阻害で接近したのですか?」

「いえ、十分距離をとっていましたから」

「どのくらいの距離を?」

「……おおよそ100mぐらいでしょうか?」

 

たぶんあの時の距離はそのくらいだったはず。

そう告げると、私以外の全員が一瞬固まっていた。

……え? 何か問題があるの?

 

「……そう、か。いや、真昼さんはとても優れた魔法師なのですね。流石は四葉家の魔法師だ」

 

え⁉︎ いや本当に何かあったの⁉︎

 

『……そういえば、真夜の『流星群』はそんなに遠距離では使ってなかったと思うわ。基本的には自分のいる空間で使用していたはずだし』

 

……それってもしかして、『ルナ・ストライク』も遠距離では使わなかったりします?

 

『私は普通に使うわよ? まあ、あんなに大勢相手に一度に使うことは少ないけど、出来なくはないわ』

 

……深夜様でも滅多にないってことは、普通の魔法師なら無理ってことじゃないですかヤダー‼︎

だからヨルちゃんの反応が微妙だったんだ!

そうか、普通の魔法師はあんな遠距離で壁抜きで魔法を発動しないのか!

だからアンティナイトが脅威なんだ!

 

「…確かに、生徒会室から校内全域に領域干渉を使えるから、そのぐらいは出来る、のかしら…?」

「…建物内の観測に『マルチスコープ』も使用していましたので、照準はそれほど大変ではありませんでしたよ」

「それって『マルチスコープ』を発動しながら、精神干渉魔法と『流星群』を使ったってこと?」

「建物の大きさはわかりませんが、それなりの規模のテロ組織が拠点としていたならそれ相応の広さがあったはずです。その全域を干渉下に置いたのですか…?」

 

……双子からも引かれてる気がする(泣

弘一さんからもなんか変に見られてる感じがするし、落ち着かない。

ちょっとだけ気まずい雰囲気になると、弘一さんが思わぬ提案をしてきた。

 

「真昼さんがよければ、この後で香澄と泉美の魔法を見てやって頂けますか。主席合格した真昼さんの魔法を見れば、香澄と泉美も来年の受験の参考になるでしょう」

 

…え⁉︎




七草家の食事回でした。
弘一さんは生で見た真昼さんに真夜様をどうしても重ねてしまって無駄に敬語です。
ひとまず自分の娘とぶつけてみて魔法力を実際に見てみようと画策中。

七草の双子も今作初登場。
四葉の直系が自分より小さくてかよわいので困惑気味です。
でも話を聞いてるとヤバさが伝わってきてもっと混乱中。
香澄は半信半疑、泉美は戦慄というのが現在の状況です。
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