四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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姉妹(半分)対決!


本気でも全力でもないけど手抜きはしない

あの執事っぽい護衛の人は名倉さんというらしい。

そうか…名倉さんだったのか…

この世界では死なないといいね…

その人からの提案で、七草先輩と試合をすることに。

 

「でも、今からだと時間が…」

「射撃練習用のクレーがありますから、これをピラーズブレイクの氷柱代わりに使いましょう。それぞれ4枚ずつ宙に浮かせて、先に相手のクレーを全て割る、もしくは地面に落としたら勝ち、というルールにすれば、そう時間も手間もかからないかと」

 

……なるほど、変則的アイスピラーズブレイクってわけか。

うーん、やっぱり魔法の実力は見てくるよね…

七草先輩を基準に私の実力を確認したい。

七草家がそういう考えで動くなら、こちらにも考えがある。

 

「私は構いませんよ。4枚なら時間もそれほどかからないでしょうし」

「そう…? なら、申し訳ないけど少し付き合ってもらいましょうか」

 

七草先輩が特化型CADを準備している間、私は達也に調整してもらった汎用型CADの簡易メンテナンスをする。

…うん、大丈夫そう。

 

「ごめんなさいね? 私たちのわがままで」

「大丈夫ですよ。実力を見たいというのはわかりますし」

「……やっぱり、そういうことだと思う?」

「推測ですが、おそらくは」

 

準備ができた七草先輩とそんな話をするけど、さすがにわかるよ。

だからといって妹たちの手前、七草先輩も手は抜かないと思うけど。

お互いに色分けされたクレーを浮遊魔法で浮かせると、射撃練習用のブザーで試合が開始された。

私はまず領域干渉でクレーを保護するけど、流石に先輩はその外側からドライミーティアを発動して、簡単に1枚撃ち抜いた。

障壁魔法を使ってもいいんだけど、今回は硬化魔法を使う。

なぜなら、『的を宙に浮かせる』ことと『的をドライアイスの弾から保護する』ことが同時にできるから。

地面と的全体の相対位置を固定することで、魔法力を節約しつつ防御もできる。

そして、これは汎用型CADで多彩な魔法が使える私だからできること。

 

「あ! ズルい⁉︎」

「魔法を上手に使うとは、こういうことですよ」

 

先輩が驚いている間に、地面に散らばった私の的の残骸と領域干渉内に入ったドライアイス弾をまとめて指定。

それら全てが一定の領域内に留まるように収束系魔法で指定した上で、その領域ごと加速して先輩の的に叩きつける。

速度はドライミーティアに劣るけど、質量で圧倒的に勝る私の攻撃で1枚割ることができた。

そしてまた増えた破片を取り込んで、一度地面を這わせる。

草や土を巻き込んで、もう一度的に攻撃を仕掛けるためだ。

 

「2度目は無いわよ!」

「ええ、ですから一工夫しました」

 

今度は強固にかけられた情報強化で、ぶつけた衝撃によって割ることは出来なかった。

けれど、こういった情報強化はだいたい視認した物体の形状を指定して使っている。

だから、こうして土や草を外側にくっつけて覆ってしまえば、『クレーのみ』を指定する情報強化は発動しにくくなる。

その状態で『破城槌』を発動すると、あっけなく破壊することができた。

同時に、私の的にかけた硬化魔法が定義破綻して唐突に1枚割れた。

 

「真昼さんだけじゃなくて、こっちも工夫してるんだから!」

「……なるほど」

 

さっきから一つの的の一点に攻撃が集中していると思っていたら、ドライアイスで的に温度の不均衡を作って割られてしまった。

物理的な衝撃ではなく、温度差で相対位置が変化したために硬化魔法の定義が破綻したのか。

これはなかなかテクニカルな魔法の使い方だね…

これを防ぐには温度に対する情報強化か、硬化魔法のより厳密な定義が必要だけど、どちらも魔法力が無駄だし疲れる。

ならもう、ここですぐに決着をつけてしまおう。

 

「『流星群』」

「えっ⁉︎」

 

一瞬だけ2条の光のラインが七草先輩の的を貫いて、すぐに消えた。

それで試合は終了。

結果は2:0。

『流星群』は光をぶつける魔法じゃなくて、光が100%存在する空間を指定する魔法。

的と重なる空間を『光が100%透過する』と定義して発動すれば、発動と同時に的に穴が空く。

だから最初から流星群使えば楽勝だったんだけど、それじゃ面白くないし双子の勉強にならないからね。

まあ疲れたから結局使っちゃったけど。

 

「……まあ最初から使われたら負けるとは思ってたけど、ズルくない?」

「お二人への魔法の勉強が本題ですから」

「でも先輩に華を持たせてくれてもいいじゃない!」

「先手は譲りましたから」

「むー!」

 

あー、拗ねちゃった。

でも魔法の勉強にはなったし、実力差を見せつつ手の内は隠しておくこともできた。

牽制としてはいいかな。

 

『ええ、こちらは七草家直系の魔法資質を観測できたし、よかったんじゃないかしら』

 

さすが深夜様。

七草先輩はともかく、双子の『乗積魔法』は初めて直接見れたしこちらとしても収穫はあったかな?

どうかな、私でも応用できそう?

 

『調整は必要だけどできると思うわ。失敗しないように準備はしっかりと時間をかけましょう』

 

やったー!

これでまた一つ強くなれる気がする!

 

『貴女はまず不意打ちに対抗できるようにしなさい』

 

はい……すみません…

 

「それでは、今日はこれで」

「ごめんね、遅くまで引き留めて」

「いえ。お二人も今後ともよろしくおねがいします」

「う、うん……よろしくおねがいします」

「よろしくおねがいいたしますわ、真昼先輩」

 

……なんかまた双子との距離が開いた気がする。

やっぱり姉を目の前でボコボコにしたのがいけなかった⁉︎

ごめん! 苦情は弘一さんにお願いします!

私は悪くないから!




真由美さん、流星群であっさりやられる。
というわけで姉妹対決でした。
正直時間も手間もかかりそうだったし、学校とは違ってガチガチに観測されてるであろうところで実力をあまり出すわけにもいかず、ほどほどに圧勝しました。
後で弘一さんは娘たちから文句を言われるでしょう…

そして投稿ストックが尽きました…明日の投稿が出来るかどうかは勢い任せです……
でも同時投稿は後悔しない!

次回は弘一さんか双子かどっちかの視点の話を書く予定です(現在文字数0
その後はいくつか補足回をしたら、今週中には入学編を終わらせて九校戦編に進みたいですね…
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