四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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深雪さんが空気読まなくて辛い…


九校戦編
八百長やれとは言わないけど、本気で挑まないでほしい


期末テスト。

学生にとっての悪夢の一つ。

それは魔法科高校でも同じで、特に実力差に厳しい魔法師の間ではそれが数値化されてしまうこのイベントは大きなものだった。

私にとっては深雪に勝って一位を取らないといけないイベント。

深雪も手加減してくれれば良いのに本気でやるんだもん。

本当に全力じゃないと万が一のことがあるから手が抜けない。

あの、本当に四葉ってこと隠す気あります?

 

「さすがは真昼だね! 実技も理論もほぼ満点!」

「ええ、ありがとうございます」

 

ほのかに言われた通り、なんとか総合順位一位は死守した。

実技が同等でも理論で勝てたからよかったけど、本当に手加減して…

学校のテストレベルだと実技は満点が基本で、ミスした方が二位になるから気が抜けないの!

 

「お兄様……すみません、せっかく勉強に付き合っていただいたのに…」

「仕方ないさ。むしろここまで僅差というのは十分な結果だよ。なにかご褒美をあげないとね」

「まあ……お兄様、私を子供扱いしていませんか?」

 

うーん、いちゃいちゃしてるなぁ…

頼むから私に勝とうとしないでくれ。

私は君たちのために苦労してるんだから協力してくれ、頼む…

 

「真昼、どったの?」

「……テストのたびにこの風景が繰り返されるのかと、少し…」

「ああ……どんまい?」

 

エリカにまで慰められた…!

なんか最近は雫だけじゃなくて、エリカや美月にも感情を読まれてる気がする。

あと、数ヶ月かけて地道に名前呼びを広めたから呼び捨てにしてくれる人も増えたよ!

雫やエリカが気安く話しかけてくれるから、他の人も安心できたみたい。

最近は中条先輩も話しかけてくれて嬉しい!

少なくとも論文コンペまでは怖がられるようなことはないから、それまでにどれだけ仲良くなれるかが勝負だね!

 

「真昼はどの競技に出るの?」

「雫、さすがに気が早いんじゃないかしら…」

「いえ、実力的に深雪も含めて、選手になるのは間違いありません。私はバトルボード以外ならどの競技でも勝てると思いますから、後は戦略的にどこに使うかでしょう」

「バトルボードは体力勝負だからわかるけど、ミラージバットは? アレも体力が必要だよ」

「限定的ですが、私は魔法で空中飛行ができるので」

「えっ⁉︎ 真昼、そうなの⁉︎」

「とはいっても、私の魔法発動速度と並列発動を最大限に使ったものなので、一般化は出来ていませんが」

 

そう、若干不安定だけど私は魔法で飛行ができる。

これは達也の飛行術式ではなく、それを私が聞きかじって手動で真似ただけの危険で不安定な『魔法飛行』でしかない。

それでもコンマ数秒で魔法を使える私が複数の魔法を待機して使えば、擬似的にでも飛行はできる。

すごい疲れるけどね!

でも魔法で飛ぶのは楽しそうだったから我慢できなかった…

最近はこれを重点的に練習していて、ほとんど失敗はなくなったから実戦でも使えるはず!

もちろん達也と深雪の2人には前に見てもらっていて、達也は測定画面に全集中していたし、深雪はハラハラしていた。

 

「それって加重系魔法の技術的三大難問の一つじゃないの⁉︎」

「私の場合は、今まで出来ていた『浮遊』や物体を空中に飛ばす移動魔法を高速で切り替えて使っているだけなので、三大難問を解決したわけではありませんよ」

「……それってどう違うんだ?」

「複数の魔法を行使しつつ、干渉しないように魔法タイミングが重ならないように連続高速発動する。そんなことは魔法発動速度が速い私だからできるだけで、普通に使おうとしたら切り替えタイミングで墜落しますよ」

「ああ……つまり次の魔法を早く発動しないと落ちるってのを、真昼さんの発動速度のごり押しで解決してんのか」

「そうですね。実際に深雪なら使えるとは思いますが、達也さんに止められました」

「そんな危なっかしい術式で深雪を飛ばすわけにいかないだろう」

 

うん、正直私もそう思うよ。

どうせもうすぐ安全な飛行魔法が公開されるしね。

でもここで私が飛行魔法を使えるという情報を出しておけば、出られる競技の幅が広がるから無理矢理習得した。

布石として働くといいな…

 

「ほのかも出場する競技が難しそうですね。ミラージバットは確定としても、他は特に向いているというわけではありませんから」

「部活でSSボードをやってるから、スピードシューティングかバトルボードだけど…どっちもすごい得意なわけじゃないし…」

「スピードシューティングは出力が大きい方が有利ですから、どちらかといえば雫やエイミィ向けですね。バトルボードなら他に有力な候補がいませんが、渡辺先輩と同じ組み合わせになりますから、かなりの体力が必要になります」

「私は何が向いてると思う?」

「雫は発動規模のキャパシティが大きい一方で、精密制御が苦手ですからね。干渉力の勝負になるアイスピラーズブレイクや、魔法発動の回数が多く魔法力への負荷が高いスピードシューティング、クラウドボールが向いていると思います」

「深雪さんはどうですか?」

「私に僅差に迫れて、かつ運動もできますからどの競技でも勝てますよ。アイスピラーズブレイクは確定でしょうけど、他は正直なんでもいいと思います」

「真昼、なんだかなげやりじゃない…?」

 

ソンナコトナイヨー。

だって私がそうなんだから、深雪なんて新人戦ならどれに出ても勝てるよ。

決してイチャイチャにげんなりしたり、手加減して欲しいとかじゃないよ。

ホントダヨ?

 

「でもさ、確かに真昼とか深雪ならどの競技でも勝てそうだよね!」

「確実に勝たないといけない、というのも別のプレッシャーがありますけどね。私だけでなく、エンジニアにも同じ期待がかかるわけですから」

「あー……そりゃ、大変だよなぁ…」

「……真昼さんのエンジニアって、受けられる人がいるのでしょうか?」

 

美月、癒し系の声でドギツイこと言わないで…

大丈夫、お兄様がなんとかしてくれるからさ。

シルバーバレ? お兄様がヘマしなければ『シルバー並みの腕前』って噂で済むでしょ。

深雪のブリザードを抑えられるなら安い安い…




深雪「次は勝ちます!」
真昼「本当にやめて…」
お兄様「深雪が楽しそうでよかった」(小並感

深雪さんは本当に四葉を隠す気があるのか…
真夜様に叱られそうですが、真夜様は『姉さんの子より優秀だわ』と真昼の成績に喜んでいるので、いまさら深雪を止める気はありません。
全力の深雪に勝って欲しいという身内からのハードモード。
また真昼さんの体重が減るぞ…

しれっと真昼さん、飛べる。
フラッシュキャストとパラレルキャストの合わせ技で無理矢理飛んでいるので、真昼さんの魔法力がなければ墜落するか、すぐに干渉力の限界になります。
周りはみんな止めましたが、真昼さんの熱意でものにしました。
九校戦のミラージ本線に出る、という目的もありますが1番の理由は『楽しそうだから』です。

最後にチラッとお兄様エンジニアフラグ。
深雪さんのご機嫌を取るのもそうですが、そもそも居ないと一年女子が勝てません。
三高には犠牲になってもらう…
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