四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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なお数年後に一大難問になる


汎用的飛行魔法は加重系魔法の三大難問(笑)

昼休み。

またいつものように生徒会室で達也と深雪のいちゃいちゃを見ながらお弁当を食べていると、雑談の話題はまた九校戦になった。

 

「選手は真昼さんや深雪さんがいるからいいけど、問題はエンジニアよね…」

「まだ決まってないのか?」

「ウチは実技方向に人材が偏っているから…」

「一応私も調整ぐらいは出来ますが、選手を捨ててまでやることではないですね」

「さすがに四葉を技術スタッフにするほどウチの高校も余裕があるわけではないからな」

 

七草先輩が溶けているけど、まあ仕方ない。

というか、私は基本的にCADは自分自身で調整するものだと思っているので、達也に調整してもらってはいても、日々のちょっとした調整は自分でやっている。

他の人はなんで人任せにして平気なのかがわからない…

いや、四葉で毎日襲撃を考えないといけないのが異常なんだけどさ。

 

「あの、それなら司波くんがいいんじゃないですか?」

「え?」

「深雪さんのCADは司波くんが調整しているようですし、一度見せてもらいましたがプロのクラフトマンと比べても遜色ない仕上がりでした」

「……盲点だったわ!」

「私としたことがうっかりしていた。そういえば委員会のCADも調整していたな」

 

よしよし、中条先輩ナイス!

これで達也をこちらに引き込める。

前例がないとか信頼関係がどうとか言って逃げようとしている達也に、私から止めを刺す。

 

「達也さん以外に、四葉である私のCAD調整を受けてくれるエンジニアがいると思いますか?」

「…………わかり、ました。エンジニアをお受けします」

 

うん、せめて何か言おうか?

事実でも傷つくことはあるんだよ?

諦めたからか手持ち無沙汰にシルバーホーンのチェックを始める達也をよそに、私は課題に唸っている中条先輩の側に歩み寄った。

 

「課題で難しい設問があるのですか?」

「あ、はい。『加重系魔法の技術的三大難問』に関するレポートなんです。汎用的飛行魔法がなぜ実現できないのかがわからなくて…」

 

中条先輩の言葉に、深雪以外の視線が集まった。

ちょっとビビっている中条先輩はかわいいんだけど、話が進まないので無視して会話を続ける。

 

「それは次の魔法が前の魔法より大きな干渉力が必要になるからです。参考書にも書いてある月並みな回答ですが、それではいけませんか?」

「干渉力の上昇は、前の魔法と重なるからですよね? なら、前の魔法をキャンセルしてから次の魔法を使えばいいと思うんですけど…例えば、魔法式に次の魔法式をトリガーとしてキャンセルする、という記述を加えればいいと思うんです」

「魔法式は魔法式に干渉できませんよ。魔法式の終了条件は魔法式として投映された時点で決まっていますから、その後に事後的に決めることはできませんし、魔法式を直接分解する魔法でなければ魔法式を破壊することもできません」

「え? じゃあ領域干渉とかでもダメなんですか?」

「はい。領域干渉はより強い干渉力の魔法式で他の魔法式の効果を反映させなくする魔法ですから、魔法式を消しているわけではありません。魔法式そのものを指定しない限り魔法式に干渉することは不可能です」

「なら、魔法発動を短時間で発動と終了を繰り返して、魔法式が残らないようにしたらどうでしょうか?」

「……実は私もそう思って、魔法の飛行を練習しました。実現はできましたが、同時に一般化は不可能だとわかりました」

「そうなんですか⁉︎」

 

結構な大声で驚く中条先輩だけど、たぶん見れば理由がわかる。

七草先輩に許可を取って、軽く生徒会室内を『飛行』する。

 

「…飛んでる」

「これは……いえ、そういうことですか」

 

あ、市原先輩にはバレたか。

1、2分飛んでから降りると、最初は興奮していた中条先輩も、ちょっとがっかりした顔で頷いていた。

 

「ありがとうございます。飛行中に魔法を途切れさせない、いえ、()()()()()()()()って難しいですよね…」

「どうしても落ちるのは怖いですからね。私は落ちる前に魔法を使えると確信しているので大丈夫ですが、汎用化にはこの問題を解決しないと不可能かと」

「ありがとうございました。レポートはなんとかなりそうです」

 

中条先輩が端末に向き直る一方で、渡辺先輩はこちらを見ていた。

 

「それがあればミラージバットは本戦でも勝てるんじゃないか?」

「流石に試合時間中ずっと飛ぶのは無理ですが、確実にアドバンテージにはなりますね」

 

正直、私は身体が小さいからミラージは向いてない。

腕が短い分余計に移動しないといけないし。

けど、飛行魔法で下との往復が減れば話は別。

()()()()()()()()()()()()()()()このアドバンテージは大きなものになる。

 

「真昼さんをどの競技に出すかは悩みどころね…」

「直接的に相手の干渉力に勝つ必要がありますから、アイスピラーズブレイクは確定でしょうか。真昼さんの体力に問題がなければもう一つ出ていただきたいですが…」

「アイスピラーズブレイクであれば動き回りませんから、私としてはバトルボード以外であれば問題ありません」

「ですが他の競技ですと会長と渡辺委員長がいますから、優勝を逃すとは思えません」

「花音だって優勝候補だからな。そうすると新人戦だが…」

「得点が半分ということは、優勝狙いでないと意味がありません。アイスピラーズブレイクは司波さんと北山さんが有力ですし、他の競技でも実力者は多いですから効果的とは言えません」

「男女の制限がなければ、モノリスコードに出るのが最適なのですが。今年は一条が出ますから、不安要素はそこかと」

「そうよねぇ……真昼さんが女子でなければそれが1番なんだけど…」

 

ははは……そうだよね。

()()()()()()()()()()()私が出るなんてありえないよね!

事故……起きないといいね(白目




生徒会室での飛行魔法談義でした。
あーちゃんもまだ内心はビクビクですが、真昼は深雪より暴走しないし自分より小さいし礼儀正しいので、さすがに慣れてきて話せるようになっています。
なお真由美さんはそれを見て姉的な視点で微笑ましく思っています。

はたして九校戦の妨害は起きるのか?
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