四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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黒羽が泣いてるぞ!


四葉の力(1人)を使えばこの程度朝飯前だからね!

九校戦メンバー選定会議は一瞬で収拾がついた。

いや、最初はぐだぐだ達也に対する反対意見があったんだよ?

でもそれは想定内だったから、示し合わせておいた七草先輩から意見を求められた私が一言言ったら終わったよね。

 

「一つ皆様にお聞きしたいのですが……仮に私がCAD調整ミスで競技に負けた場合、どなたか責任を取れる方がいるのですか?」

「…………」

 

うん、終わったよね。

会議室の雰囲気が。

いや、同級生は私に慣れてきたけど、全校的にはまだまだこんな意識なんだよ…

そのせいで(おかげで?)達也のエンジニア就任はなし崩し的に決定。

一応実力を見るということで桐原先輩も実験台になってくれたけど、普通の腕があれば後はもうなんでもいいって雰囲気だったね。

深雪には微妙な笑顔で感謝されたけど、もっと褒めてくれていいんだよ?

 

「……さて」

 

研究所に帰って、専用のコンソールに向き直って考える。

ここからは四葉の仕事……というより、私個人の仕事だ。

ちょくちょく『観て』はいるけど、どうも九校戦に対する無頭竜の動きがはっきりしない。

いやまあ、四葉の私がいるのに手を出したらアホだとは思うけど。

私個人としては、九校戦で問題になるのは達也が一条将輝を倒してしまうことであって、その他の妨害や無頭竜壊滅とかは別に良いと思っている。

森崎くん死にかけるけど……結果的には死なないし、ボディーガードとしてのメンタルが鍛えられていいんじゃない?

四葉で私もやってるんだからさ、自力で生きて帰れって言われないだけいいじゃん。

だから最悪妨害なしでストレートに一高が勝ってもそれはそれでいい。

ただ、どうも無頭竜の動きを観ている限りだと、賭けを諦めていないようなんだよね。

だから今日は徹底的にやつらの計画を洗う。

そのためにわざわざこの装置を引っ張り出してきた。

『照魔鏡』

そんな大層な名前のついたこの大型CADは、前の研究所トップが開発・運用していた知覚系魔法専用CADで、特にイデアの観測に特化している。

また特徴的なのが、魔法使用者以外がコンソールを使って情報の検索が出来る点。

魔法を使う人のリソースが許す限り、複数で同時並行的に調査をすることができる。

……うん、元々は『精霊の眼』が使える調整体魔法師を入れて強制的に観測させる装置だったんだよね。

これがあるから今まで私のことがバレずに済んでた。

まあ四葉の襲撃は急に決まったからダメだったんだけどね。

 

「遠海さん、また協力をお願いします」

「はい、かしこまりました」

 

私よりちょっと年上の女性…遠海さん、苗字は無し……というよりNo.13に私が当て字で名前をつけただけの調整体魔法師……にもCADに入ってもらう。

遠海さんは『精霊の眼』を持っていたから元々このCADに使()()()()()()娘で、今は情緒教育をしてなんとか社会復帰できないか試行錯誤中。

私が研究所を引き継いだ時に、建物と一緒に管理することになった負の遺産の一つ。

いやもうさ……なにやってんだか本当にさ…

ここの研究者は人権とか倫理とかそういうものはお持ちでない? そう…

 

「お嬢様、何を検索いたしますか?」

「無頭竜について調べます。私も一緒に『観る』ので、特に意識しなくて大丈夫です」

「かしこまりました」

 

倫理的にはもう何もかもダメな装置だけど、それに目を瞑れば検索装置としてはとても便利。

何より便利なのが、観た情報をデジタルデータとして保存できること。

いちいち書き起こす必要がないからすごく楽。

まあ魔法科世界なら戦艦のエンジン代わりよりはマシかな(白目

 

「無頭竜の妨害工作自体の準備は進んでる。実行計画もある。でも本体に動きが無い。ジェネレーターの動きも見られない…」

 

調べてもやっぱりわからない。

妨害工作自体はあるのに、それが無頭竜と繋がらない。

これ、途中でやめたのかな?

でもそれにしては撤収した形跡がないし…

 

「……うん?」

 

つい最近の会場周辺の侵入者から背後関係を調べると、中華街のブローカーに繋がった。

そこから全ての関係を確認していくと、顧傑から使い捨ての駒としていくつかの零細反魔法師団体が工作に加担していることがわかった。

……あー、なるほどね。

直接やったら四葉に報復されるから、別の組織にやってもらうことにしたんだ。

それで顧傑経由で工作の実行犯を外注したと…

これ、顧傑はなにかメリットあるの? ただ単に魔法社会への不安を煽りたいだけ?

……私の実力を知るのと、うまくいけば暗殺したいって?

ただ競技中の事故に見せかけるのは難しいから、呪殺も合わせる?

こわ……やっぱり早めに消した方がいいかも…

顧傑的には本番は横浜事変なんだ。

そこで私を暗殺したいと……

最悪殺さなくても、社会的に立場を失わせることが目的なんだね。

ひとまずここまでわかればいいので、データを保存して『照魔鏡』の外に出る。

さて、これどうしよう?

このまま調べて無頭竜を一掃したら妨害が起こらず、問題なく一高が優勝できる……あ、ダメじゃん。

妨害が起きて達也がモノリスコードに出ないと、幹比古が挫けたままじゃん。

レオは逆に出ることで目をつけられるから出ない方がいいけど、幹比古は出してあげたいなぁ…

 

「…よし、達也には伝えつつ妨害はそのままにしよっと」

 

でも渡辺先輩とか小早川先輩は救いたいね…

都合のいいところだけ妨害を使えないかな…




悲報、誰も四葉のCAD調整をしたくない。
もうお兄様の技術とかどうでもよくなりました。
やったね! シルバーがバレにくくなったぞ!

真昼さん、本格的に『精霊の眼』を使って情報収集を行う。
ついでに非人道的な装置が登場。
『照魔鏡』は映画のわたつみシリーズが使っていたような大型CADです。
映画と違うのは、研究者が「自我喪失? 魔法が使えれば問題ない!」と突っ走ったところです。ヤバいですね!
でもこれが使えたのでフリスズキャルヴ使いの真夜様から逃れられました。しかも魔法の研究にも超有用なので研究が捗る。
次は発足式飛ばしてバス移動ですかね。
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