四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
ホテルに着いて荷物を整理すると、すぐに会長と一緒に懇親会に向かう。
これもまあ十師族のお役目ってやつで、来賓の人と先に挨拶しておくのだ。
「四葉真昼です。選手として本戦に出場します。よろしくお願いします」
「よ、四葉殿ですか。流石一年生にも関わらず本戦出場とは優秀ですな」
「いえ、先生も今度の選挙戦は熱戦だったようで」
「ははは……それほどでもありませんよ。まだまだお話ししたいのですが、用事がありますので他の方へ挨拶に回らせていただきます」
そそくさと私の前から立ち去る政治家の男性。
さっきからこんな感じで、七草先輩に挨拶しにきては私を見て固まり、自己紹介すると簡単な会話の後に逃げる、ということが繰り返されている。
「真昼さんがいると楽でいいわ〜」
「真由美……正直すぎるだろ」
「だって去年に比べると…ねぇ?」
「まあその点については同意だが」
七草先輩と渡辺先輩は気楽だけど、私としてはなかなか大変だ。
何せこういう交流の場に私が出るのは初めてだから、みんな一度は四葉家の私に挨拶しないといけない。
でも怖い。
そんなわけで、びびられながらも挨拶の列が途切れないとかいう訳のわからないことになっている。
そんなに怖いならいっそ来なければいいのに、社交って面倒だね…
「真昼さん、来賓の方への挨拶はそろそろ終わりだし、皆の所に戻りましょうか」
「はい。わかりました」
他の一高生のところに行くと、達也と深雪を見つけた。
相変わらずいちゃいちゃしている。
「深雪、達也さん」
「真昼、挨拶は終わったの?」
「ええ、みなさん忙しいようで」
私の言葉に苦笑する達也。
その胸には、いつもはない一高のエンブレムがついている。
「
「普段の制服もまだ半年も着ていないから変わらないさ。2回しか着ないのに勿体無いとは思うが…」
「そんなことありません! とてもお似合いです…!」
「深雪のこの表情だけで、制服代くらいの価値はあると思いますよ」
そう、達也は新調した一科生の制服を着ている。
これは私が強烈に推したためで、達也が作らないなら私が発注するとまで言ってようやく実現した。
まあ達也が一科生になることはないんだけど、制服の一着くらい大したことないんだから深雪のために買ってもらった。
そのおかげで、深雪からはお礼の言葉と手作りのお菓子(油抜き)をもらった。
私より深夜様が喜んでたな…
「お飲み物はいかがですか?」
そんなことを考えていると、エリカが飲み物を差し出してきた。
メイド服で。
いや、うん……似合ってるとは思うよ?
でも、私からするとなんていうか……コスプレを通り越してイベント衣装みたいに見えるんだよね…
「関係者とはこういうことか…」
「ビックリした?」
「……ああ、驚いた」
「真昼は?」
「いつもとは雰囲気が違っているけれど、魅力的ですよ。言い寄る男性もいるのではありませんか?」
とりあえず褒めとこ。
実際私が男だったらナンパするぐらいには美人だし。
「…/// 真昼ってさ、真顔でそういうこというよね…」
「……?」
「ま、達也くんが何にも言ってくれないからちょうどいいか」
え、ちょっと待って。
私の言葉でそんなに照れないで。
そそくさと逃げるように他のテーブルに向かったエリカを呆然と見送っていると、雫とほのかが首を傾げながら話しかけてきた。
「どうしたの?」
「真昼がエリカを口説いたの」
「違います。服装を褒めただけです」
「?」
雫が不思議そうにしていたけれど、詳細を話すつもりはない。
とりあえず深雪を連れて他の選手の所へ向かうと、控えめながら話が進んだ。
まあ私がいないと深雪と話したい人が多すぎて収拾がつかなくなるからね。
「真昼は本戦に出るんだよね、大丈夫かな…」
「十文字先輩レベルの人がいれば危ないかもしれませんね」
「……それって敵なしって言ってるようなものじゃない?」
私も少しはいる話し相手……ほとんど一年女子だけど……と雑談をしていると、七草先輩に呼ばれた。
生徒会として他校の生徒会に挨拶しに行くらしい。
深雪と一緒に回っていると、三高との話をしている間に視線を感じた。
気づかれないようにそちらを『観る』と、一条将輝と一色愛梨とその友達がこちらを見ていた。
……うわ、実際に見ると本当にイケメンと美人じゃん。
特に一色とかめちゃくちゃ美人。
これは人気が出るのも当然だね。
っと、そんなことを考えていたら、一色グループの3人がこちらに来た。
「……四葉家の方ですね。私は第三高校一年、一色愛梨。同じく十七夜栞と四十九院沓子です」
「第一高校一年、四葉真昼です。同じく司波深雪、光井ほのか、北山雫です。私は本戦アイスピラーズブレイクとミラージバットに出場します」
「…2種目とも本戦出場とは、さすがは四葉家の方ですね。私も本戦ミラージバットに出場しますから、良い試合をしましょう」
「ええ、こちらこそよろしくお願いします」
うーん、これは宣戦布告。
まあミラージバットは出るつもりはないけどね! ごめんなさい!
あと一条くんはちゃんと話しかけにきなさい! 男でしょ!
私の予定通りならモノリスコードで戦うことになるんだから、宣戦布告させて!
「それでは、来賓挨拶に移ります」
…あ、時間になっちゃった。
挨拶した人達の話を聞き流しながら、私は九島烈の挨拶を楽しみにしていた。
実は真夜様から、烈先生の挨拶では派手にやっていいと許可をもらっている。
だから意外とワクワクしながら待っていた私は、予想外のモノを見た。
老師の挨拶を司会が告げた後、老師が出てくるはずの位置にドレスを着た金髪の美女が立っている。
そちらに注意が向くように精神干渉魔法を発動して。
ここまでは原作通り。
違うのは、その後ろに立っている老師が拳銃を持って私を狙っていること。
しかも、引き金に指をかけている。
ほぼ反射的に『流星群』を会場全体に発動して、拳銃を暴発しないように撃ち抜いて破壊する。
そこまでして、ようやく私は老師が
突然起きた魔法戦闘に混乱する生徒たちの間に、魔法で増幅された拍手の音が響いた。
「すまない。余興に付き合わせたことを謝罪する。だが四葉真昼の対応は見事なものだった」
スポットライトが拍手をしている老師を照らして、ようやく一般の生徒も何が起きたのかわかったみたい。
老師は皆が落ち着いたのを見てから言葉を続けた。
「今のはちょっとした余興だ。魔法というよりは手品の類だが、それに気づいたのは私の見たところ6人、そして対処したのは四葉真昼1人だけだった」
いや、それは私に銃を向けていたからですよ?
絶対それを狙ってましたよね?
「仮に私が九島烈を装ったテロリストだったとして、それに対処出来たのはそれだけ少数しかいない、ということになる」
会場がシン…と静まる。
そして、老師に容赦なく攻撃した私への視線もキツい…
「魔法を学ぶ若人諸君、魔法とは手段であって目的ではない。確かに今四葉真昼が使用した『流星群』は強力な魔法だ。だがたとえ他の魔法であっても、銃を持った相手を無力化することは君たちなら容易なはずだ。彼女が『流星群』を使用したのは、それがこの会場全てを指定する領域魔法であり、私の使用した精神干渉魔法を無力化しつつ銃の破壊ができるからにほかならない。これこそ、魔法の上手な使い方というものだ。魔法を学ぶ若人諸君、私は明日から始まる九校戦でも、このような
……いやー、老師の期待がキツい(泣)
いやまあ確かに、それは考えていたよ?
でもそれを察して解説されるとなんかこう……やばいじゃん。
『流石先生ね。自分自身が作った魔法師社会の否定に繋がることを言うなんて』
深夜様、感心してる場合じゃないです。
まずは私の評判がヤバいんです。
『そんなの四葉なんだから仕方ないじゃない。むしろこの後の競技が楽になるかもしれないわよ?』
そんなポジティブシンキングできませんよ…
真昼さん、老師を攻撃する。
実は裏で老師と真夜様の間では話がついていました。
なので真昼はまんまと乗せられたわけですね。
優等生登場キャラのアイサツ!
これからイクサをするのでアイサツは当然ですね。
なお一色と真昼が戦うことはありません。残念…