四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
今回もAI生成イラストを挿絵として入れています。
だいたいこんな感じというイメージとして見て下さい。
「アレが四葉……」
「老師にも容赦なしとかヤバすぎるだろ…」
同級生がヒソヒソと、たった今起きたことに対してあれこれ話している。
だが、その内容はどれも他人事だ。
……老師の言う通りだ。
もしアレがテロリストだったら、俺たちは死んでいたかもしれない。
九校戦だからとか、老師だからとかは言い訳にならない。
実際に老師は銃を向けていた。
それに気づくこともできなかったというのは、実戦経験のある魔法師としては失格もいいところだ。
「将輝、大丈夫?」
「ジョージ……少し、自分が不甲斐なくてな」
「それは……」
心配してきたジョージも、さすがに何も言えないようだ。
四葉真昼。
最初に直接見たのは、一高の生徒会がウチの生徒会に挨拶しにきたときだ。
恐ろしいほどの美貌を持つ司波さんの隣に立っていた彼女は、魔法力で十師族の頂点に立つ四葉家の魔法師とは思えないほど華奢な体躯をしていた。
正直、四月の臨時師族会議での映像を親父に見せられていなければ、司波さんの方を四葉だと思っただろう。
確かに四葉さんもかなり整った容姿をしているが、儚いという印象が強い。
尚武を掲げているウチの高校にはいないようなタイプの、言ってしまえば弱々しい女の子。それが実際に四葉真昼を見た感想だった。
それよりも、女神のような美貌を持つ司波さんの方がまだ魔法師としては強そうに見える。
その認識が間違いであったのは、さっき思い知らされたが。
CADも使わずに、会場全体を覆う大規模かつ強い干渉力が必要な大魔法を発動し、正確に銃のみを撃ち抜いて無力化してみせた。
俺が事態を認識できたのは、『流星群』によって銃が破壊されたところからだった。
「四葉の魔法師は謎が多いけど、四葉真夜が養子に迎え入れるだけの実力はあるということだろうね。出場種目も本戦のみだし、さっきの『流星群』を見る限りアイスピラーズブレイクの優勝は間違いないよ」
「だろうな。ウチの先輩方を貶めるつもりはないが、相手になるとは思えない」
「将輝はどう? 種目によっては対抗できると思う?」
「アイスピラーズブレイクは勝てないだろうな。CADのスペック制限でこっちの『爆裂』は同時照準できないのに、あっちの『流星群』は同時に複数へ攻撃できる。可能性があるとするならモノリスコードだが、あれは男子のみの種目だ。体力勝負になるバトルボードならとも思うが、それは魔法で勝ったわけじゃない」
「そうだね。まだわからないことは多いけど、この九校戦で純粋な魔法勝負で勝つのは難しいと思う」
ジョージの意見も厳しいが、いつも通り正確だ。
現時点で彼女に魔法で勝つのは難しいと言わざるを得ない。
CADの使用制限がなければ、とも思うがそれは彼女も同じ。
対人魔法の威力制限が無ければ、四葉なのだから『流星群』だけでなく精神干渉系魔法も使ってくるだろう。
その点では、まだルールで制限のある競技の方が勝てる可能性がある。
「幸い、と言っていいのかわからないけど……今年の一高の一年で十師族は彼女だけだ。二種目出るのはこちらとしてはかなりの痛手だけど、他の種目で巻き返せるはずだ」
「そうだな、新人戦は俺たちの方が有利なはずだ」
あの司波さんがどの程度優秀かはわからないけれど、今年の一年女子には一色を始めとして優秀な人材が多い。
一高の三連覇を阻止するのは三高だ。
そのためにも、俺は俺の競技でベストを尽くさなくては。
「……どうやら調子が戻ってきたみたいだね、将輝」
「ああ、優秀な参謀のおかげだな」
「おだてても何も出ないよ」
よし、本戦で戦う先輩達のためにも、新人戦は俺たちが取るぞ!
「真昼……その、きちんと食事は摂っているのかい…?」
「……油っこいモノが食べられないだけで、きちんと栄養は計算されたものを食べていますよ」
お風呂にエイミィから誘われて、皆で一緒に入ることになった。
私は真昼と身体を洗ってから湯船に向かったのだけど、私を見てなぜか無言になった皆は、隣の真昼を見た途端に別の意味で無言になった。
意を決して、といった感じでスバルが聞いているけど、私も思うところは同じ。
流石に春よりはよくなっているけれど、それでも細すぎて心配になるくらい華奢な体躯は、特にスポーツ競技に出る選手ばかりのこの場では余計に目立つ。
いつも体育に出ないこともあって、余計に皆の心配を掻き立ててしまったようだし…
「それでミラージバットに出るの…?」
「あの、ミラージバットは直接戦闘するわけではないですよ? 私は擬似飛行魔法ができるから選手になっているわけで、それもトーラスシルバーの飛行魔法ならより安全に飛べるわけですし」
「でもさ、アイスピラーズブレイクよりは動くわけじゃない?」
「それはそうですけど……跳躍も移動も魔法ですから、体力の要素はそこまで大きくないですよ?」
「いや、それは動きを全て魔法で行っている真昼だからだよ」
スバルの言う通り、ミラージバットは競技時間が長い。
その間ずっと光球を打つのはかなり体力を消耗する。
魔法でそれもカバーしている真昼が異常なだけで、普通は渡辺先輩のような体力的な要素も重視して選手を選定する。
「でも今となっては本戦ミラージバットは深雪が出るべきかもしれませんね。飛行魔法の完成度がほぼ互角なら、深雪の方が体格の分有利ですし」
「それを言ったら渡辺先輩がいるじゃない。それに新人戦だって疎かにするわけにはいかないわよ?」
「ほのかやスバルも十分勝てますよ。特にほのかは絶対的な優位がありますし」
「えぇ⁉︎ そんなにおだてないでよ!」
「真昼にそう言われると悪い気はしないね」
真昼がまた真顔で褒めたせいで、ほのかもスバルも若干顔が赤い。
きっとそれは温泉で温まっただけではないはず。
九校戦の選手が決まって、練習を一緒にするようになってからの一ヶ月。
最初は同じクラスの雫やほのか以外、四葉の名前を恐れて真昼とは距離があった。
けれど、真昼は魔法でわからないことや教えて欲しいことがあれば親切に教えてくれるし、なにより客観的な視点で(時には過剰なくらい)他人を褒める。
真昼自身の魔法力については自信を持っているけれど、それとは別に他人も必要以上に褒めるから、徐々に他の女子メンバーも打ち解けていった。
今では、呼び捨てである程度砕けた会話ができるぐらいになった。
……でも、エリカやほのかに対する発言は過剰だと思うわ。
「そういえば、三高で深雪と真昼が同じ一年生に話しかけられてたよね?」
「ええ、一色家の令嬢に宣戦布告されました。同じ本戦ミラージバットに出るそうなので」
「うわー、やっぱりそういうのがあるんだー……深雪も何か言われたの? ていうか、一条くんに見つめられてたじゃん」
「結構イケメンだし、もしかして恋の始まりだったり⁉︎」
「…残念だけど、真昼の方に話が集中していたから私にはほとんど何もなかったわ。一条くんについても、会場のどこにいたのかもわからなかったし」
「一条の御曹司といっても、高校一年男子ですから。深雪に見惚れても仕方ありません」
「そりゃそっか。うちの男子もまだ浮ついてるもんねー」
真昼のフォローで、恋愛話は軽く流された。
こういう時は真昼が頼もしい一方で、わかってはいても恥ずかしい。
真顔で『男子から見惚れられる』なんて……そんな言葉を私に言って褒めないでほしい。
「……これ以上入ってるとのぼせそうですね。深雪、先に部屋に戻っていますね」
「ええ、わかったわ」
ペタペタと浴室から出ていく真昼。
気を使ったとも、本当にのぼせそうなのかも判断しにくい。
一つわかるのは、真昼が出たことで少し緊張が取れた人が複数人いること。
「……やっぱりさっきのはすごかったよね。老師のスピーチは事前に示し合わせてたのかな」
雫が言ったのは、老師の魔法に対して攻撃で応じたさっきの出来事。
お兄様も反応しかけていたけれど、真昼を見て止めていた。
一高生なら、入学式に見た光景の再現。
一見綺麗な魔法が、確実に殺傷力を持つことを真昼はさっき証明してみせた。
「深雪は何か知ってる?」
「……いえ、生徒会でもそんな話はなかったわ。四葉家で何か話をしていたかもしれないけれど、おそらくはあの場で判断したんじゃないかしら」
「まあ、バスの事故もあったしね。真昼が警戒していても仕方ないか…」
「でもCAD無しにあんな魔法を使えるものなの…?」
「得意魔法だからかもしれない。深雪も冷却魔法をCAD無しで発動することがあるし」
「私の場合は制御が甘いだけだから、参考にはしないで…」
変な流れ弾が…⁉︎
それでもバスの一件に加えて老師への攻撃で、真昼の評価はまた『恐怖の四葉』に戻りつつある。
そうではないと知っている私達でもそうなのだから、他の生徒はより強く思っているはず。
「でも、真昼の判断が正しかったのは事実。バスの時も、老師の時も。それは会長や老師が証明してる」
……雫。
そうね、確かに真昼の判断は正しい。
そして四葉としての印象を皆に焼き付けるという『目的』としても、真昼の行動は正しい。
バスの一件でも、お兄様が『術式解散』を使わなくていいように、わざと真昼は精神干渉魔法で魔法を封じるという『切り札』を使って見せた。
でもそれは、お兄様の代わりに真昼が孤立するだけではないの?
私は、お母様がいるということを除いても真昼にそんな宿命を背負って欲しくない。
「……それもそうね」
「雫が言うなら…」
真昼の精神干渉魔法を受けた雫がそう言ったことで、ちょっとだけみんなの真昼に対する印象が柔らかくなった。
その後は軽く雑談をして、皆も十分温まったのでそれぞれの部屋に戻ることにした。
真昼との2人部屋に戻ると、その真昼はラフな部屋着で髪をまとめていた。
「深雪、ちょうどよかった。後ろの髪を梳かしてほしい」
「……ええ、いいわよ」
……なんだか色々と考えていたのが無駄な気もしてきたわね。
気持ちよさそうに髪を私に任せている真昼に、その後で私の髪も梳かしてもらって、九校戦の最初の一日は幕を閉じた。
…願わくば、何事もなく一高の優勝で終わりますように。
一条さん、初手から四葉との力の差を見せつけられる。
可愛い女の子に見惚れていたらこれだよ!
まあ精神干渉系魔法に対する耐性の問題なので仕方のないところはある。
競技では頑張ってもらいたいですねぇ…
お風呂シーンでは深雪のピンチを事前に救う真昼さん。
やっぱり二連続でやらかしたのでちょっとビビられています。
それでも真昼を救い隊の雫さんはマジ天使。
原作でも親を動かしてお兄様を救おうとするし間違いないな!
イラストを入れましたが今回もAIくんと戦いました。
君はなぜ胸を盛って脱がせるのかね…
露出が高すぎて没にしましたが、完成度自体は高いイラストも溜まってきました。
バスローブの没イラストは活動報告で供養していますので、良ければ見てください。
AIくんの性癖が垣間見えます…