四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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真昼さん本戦無双が始まる
今回もAI生成イラストを挿絵として入れています。
イメージとして見てやってください…


★愛と期待と帽子が重い *イラストあり

「……本当にその格好で出るのか?」

「お母様の要望ですから」

 

九校戦の競技が開始してから二日目。

私は本戦アイスピラーズブレイクに出ていた。

……人形のような服を着て。

いや、達也が呆れてるのもわかるよ?

私も正直どうかと思うもん。

でも真夜様がすごい熱意で着せてきたから断れなかったよ…

 

「せめてケープを羽織らないか?」

「……そうですね」

 

ケープを追加するとかなり見た目が重々しくなるし、真夜様が無しを推してたから悩んでたけど……達也が言うなら仕方ないよね!

正直ケープの方は見た目より暑くはないんだけど、帽子が邪魔だし重い。

でも直射日光を浴びるとそれはそれで不調を起こしそうなので、我慢して真夜様のお人形になることにする。

達也的にはそもそもこんな服を着る事自体が理解できないみたいだったけど、無理矢理納得させたようで調整済みのCADを渡された。

 

「まあ、競技には何も影響が無いからいいか…」

「調整ありがとうございます」

「確認だが、使用魔法は加重系でいいんだな?」

「はい。予選の相手なら『流星群』を使うまでもありません。『破城槌』で十分です」

 

『破城槌』は一つの面に加重がかかった状態にしてその物体を破壊する魔法。

加重系の基礎的な魔法なので、それゆえに魔法発動速度が速い。

春の一件からもそれなりの頻度で勝成さんに訓練を見てもらったから、加重系はかなり得意になっている。

達也に調整してもらった特化型にはその加重系の術式が入っているから、予選レベルなら干渉力のごり押しで余裕で勝てる。

 

「そうだな。ペース配分にだけ気をつければ問題はないだろう」

「それでは、勝ってきます」

 

()()()C()A()D()を受け取って舞台に上がると、相手は始まる前から青い顔をしていた。

モノリスコードならまだしも、直接攻撃禁止なんだから大丈夫だって!

それでも流石に本戦選手というべきか、試合開始の合図と共に、CADを操作してこちらに攻撃を仕掛けてきた。

まあ、私が汎用型CADで発動した領域干渉に無効化されているけど。

逆にこちらの『破城槌』は相手の氷柱を破砕したので、そのまま連続発動して全てを薙ぎ払う。

相手が慌てて防御に力を入れるけれど、その上から干渉力でねじ伏せて全ての氷柱を破壊。

対戦ありがとうございました。

 

「勝者! 四葉真昼!」

 

アナウンスに合わせてぺこりと一礼して、舞台を降りる。

うん、やっぱりこれ私に勝てるのって十文字先輩ぐらいだよ!

 

            

 

「いよいよ四葉の初戦だが…」

「十文字くんと同等に戦えるのだから、予選では相手にならないわよねぇ…」

 

関係者席。

真昼の調整を終えた俺は、七草会長と渡辺委員長の2人と共に競技開始を待っていた。

 

「四葉はやっぱり『流星群』を使うのか?」

「いえ、本人はそれを使うまでもないと言っていました。捻りも何もありませんが、使用するのは『破城槌』です」

「王道で基本ね。干渉力で勝っているからそのまま押し切る作戦?」

「作戦とも言えませんが……そうです」

 

そして真昼が舞台に現れると、会場は別種の静かさに包まれた。

 

【挿絵表示】

 

それは関係者席も同じ。

一瞬の沈黙の後、なぜか俺に2人の視線が向けられた。

 

「……これは達也くんが?」

「違います。本人によれば『家族の要望』だそうです」

「すごく似合ってはいるが……」

「お人形さんみたいね…」

 

渡辺委員長が言いにくそうにしていた言葉を、はっきりと言ってしまう七草会長。

まさにその通りで、幼い容姿と装飾されたドレスは、真昼から人間味を薄れさせていた。

まるで魔法を使う自動人形のような姿で、開始直後から強力な領域干渉で自陣を完璧に防衛し、かつ敵の氷柱を一瞬で破壊する。

 

「複数のCADの同時操作……やっぱりできるのね」

「さすがにいつものCADほど容易ではないようですが、見ての通り問題なく使えています。そもそもCADなしでも真昼は領域干渉を使えますから」

 

慌てて相手が展開した情報強化も、それを上回る干渉力で強引に突破されてはもう打つ手がない。

端から氷柱を破壊していって数秒で勝負を決めた真昼は、観客席に一礼して舞台から降りていった。

 

「……圧倒的だな。対戦相手が心配になるぐらいだ」

「情報強化をあんなに簡単に…」

「それ相応の干渉力は必要なはずですが、やはり実力差が大きかったようです」

 

その場で崩れ落ちる相手選手。

次の対戦相手もおそらくは同じように圧倒的な実力差で敗北すると思うと、俺の立場ですら同情せざるを得ない。

作戦でも魔法の相性でもなく、単純で疑う余地のない実力の差による敗北。

四葉の相手には力不足だと公開処刑されるようなものだ。

 

「勝ちました。先輩方も応援に来てくださりありがとうございます」

 

帰ってきた真昼が先輩にそうお礼を言うと、CADを俺に預けてケープを脱ぎ、椅子で休み始めた。

こうして座っていると、本当に人形のようだ。

深雪とはまた違った方向の美貌を持っているからか、何か思うところがあったのか。

魔性に誘われたように七草会長がふらふらと真昼に近寄ると、そっとその頭を撫でていた。

 

【挿絵表示】

 

 

「……あの」

「…あっ⁉︎ ご、ごめんなさい⁉︎」

「いえ、別に構いませんがどうしたんですか?」

 

真昼はいつも通りの平坦な声で、慌てふためく七草会長を見つめていた。

ただ、副音声で『どうかしたんですか?』と聞こえてきそうだったが。

 

「んんっ! まずは予選一勝ね! おめでとう真昼さん!」

「ありがとうございます。お母様にも喜んでもらえそうで何よりでした」

「だいぶ力業だったが、四葉は魔法力のペース配分は問題ないか?」

「はい、問題ありません」

 

実際、体調を診ても大きな消耗は見られない。

本当にさっきは鎧袖一触の試合だったようだ。

 

「次はどうする?」

「……そうですね、重力波を使おうかと思います」

「仮想領域を使うから感覚は違うし、範囲が広いから負荷は大きくなるぞ」

「破城槌ですと、CADのスペックの問題で複数照準できませんから。重力波であればより短時間で勝てる分、負荷も少なくなると思います」

「もっと短時間で勝つつもりか…」

「本気で相手をしているだけです」

 

渡辺委員長が慄いていたが、真昼の場合は体力の問題がある。

短時間で決着が付くなら魔法の規模が大きくなっても構わない、というのが真昼の方針だ。

その言葉通り、次の試合を文字通り一瞬で終わらせた真昼は、その後も全く不安のない全戦全勝で予選を突破した。

 




真昼さん敵なし。
十文字の『ファランクス』を魔法連打で打ち破れるので、一般生徒は相手になりません。
一回でそれを悟って範囲攻撃に切り替える真昼さん。
一応初戦だけは一つ一つに干渉力を集中していました。
でもそんな必要はないとわかったので雑に重力波で壊すことにしました。
相手は真昼さんが手をあげたら氷柱が壊れて数秒で試合が終わるのでトラウマでしょう…

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