四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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なお、同室の深雪に試合に備えて寝かせられたので、真昼は小通連のテストには行けませんでした。
その分不貞寝してコンディションバッチリです。

今回もAIイラストを挿絵として入れています。
無表情ドヤ顔のイメージとして見てやってください…


★競技も妨害にも勝たなきゃいけないのが辛いところ *イラストあり

本戦3日目。

事前に『観た』予定だと今日、渡辺先輩に妨害が仕掛けられるんだけど…

うん、先回って精霊を消すのは無理だったよ!

本当にギリギリまで妨害を仕掛けてないから、それを解除しようとすると逆に私が捕まりそう。

だから発想を変えて、妨害が起きた後で怪我をさせずに2人とも助ける。

慣性制御と減速でしょ? 基礎単一系の二連続発動ぐらい大丈夫だって(小並感

最悪の場合は時間加速も許可する!

 

『本当に最後の手段よ。貴女の実力なら普通にしても防げるわ』

 

大丈夫です深夜様。

でも一応認識を逸らす魔法を使っておこう。

できるだけ渡辺先輩の魔法が間に合ったように見せたいし。

 

「真昼、試合は良いのか?」

「一応時間はありますから。着替えの時間だけ気をつければ問題ありませんよ」

「今回は去年の決勝カードですからね」

「それに先輩は私の応援に来てくれましたから」

「別にアイツの応援なんていいわよ」

 

エリカはちょっとツンツンしているけど、まあ応援に来たわけではないし。

いつものCADを軽く確認してコースを注視すると、合図と共に先輩がスタートダッシュを決めた。

しかし、七高の選手もかなり追い縋っている。

 

「かなり接戦ね…」

「……」

 

最初のコーナー。

ここで、綺麗に減速して曲がった渡辺先輩に対して、七高の選手はオーバースピードで壁に突っ込もうとしていた。

 

「オーバースピード⁉︎」

「…真昼⁉︎」

 

立ち上がった私に驚いた深雪だけど、無視して魔法を展開する。

使用魔法は一定範囲の慣性を減らす慣性軽減魔法。

それから一定範囲内の速度を均等に減少させる加速系統魔法。

この際干渉力が増加してしまうのは覚悟の上で、渡辺先輩の魔法を塗りつぶして2人まとめて減速させる。

結果として、ボードから弾き飛ばされた七高選手も、それを受け止めようとして壁と七高選手に挟まれそうになった渡辺先輩も両方壁に軽くぶつかるだけで着水した。

当然事故が起きた上に、私が外から魔法を使ってしまったのでレースは中止。

一応バレないように魔法は使ったのだけど、普通に怪しい動きをしたのでそっちでバレた。

大会委員に呼ばれたけど、相手の方がめちゃくちゃビビっていてどっちが尋問されているのかわからないぐらいだった。

 

「私が魔法を使わなければ、2人とも大怪我をしていましたよね?」

「は、はい……その、怪我を防いだ点については大変感謝しております。しかし、コース外からの魔法干渉が重大なルール違反であるのも事実なのです…」

「大会委員の魔法は間に合っていませんでしたよ?」

「はい……ですが、今後も観客席から救護の名目で魔法が飛ぶのは避けたく…」

 

冷房の効いた部屋で、冷や汗でびっしょりになっている大会委員。

まあ言ってることも一理あるし、これはチャンスかもしれない。

 

「では、出場中のアイスピラーズブレイクはどうしようもありませんから、出場予定のミラージバットを自粛します。代わりの選手を出すことになりますが、それでよろしいですか?」

「は、はい‼︎ ありがとうございます‼︎」

 

よし、交渉成立。

これで深雪を本戦に出す条件は整った。

後は私がモノリスに出るだけだね。

 

「真昼さん! さっき大会委員から聞いたけどミラージバット棄権って本当なの⁉︎」

「落ち着いてください。ミラージバットは交代するだけです。汎用飛行魔法がある以上、深雪の方が適任です。新人戦はほのかとスバルで一位二位を独占できますからポイント的に私が出る必要はありません」

 

七草先輩が慌てて聞いてくるけど、私としては第一段階終了といったところ。

とりあえず私はアイスピラーズブレイクの試合があるので、話もそこそこに控え室に移動する。

着替えて達也からCADを受け取る。

 

「……さっきの妨害、何か掴んでいるのか」

 

……表情も変えずにこの詰問。

確かに年齢詐称と言われても仕方ないよね。

本当に詐称しているのは、時間加速を使いまくっている私の方なんだけど。

とりあえずCADの調整を確認するフリをして、渡そうと思っていたデータカードを取り出す。

 

「少しだけフィードバックを強くして下さい……オフラインで見た後は分解を」

「わかった」

 

念の為バレないようにCADと一緒に渡したデータカードは、手品のように達也の懐に収まった。

形だけの調整を終えた後、私は舞台へ上がる。

 

「達也さん」

「なんだ」

「私は勝ちますよ。()()()()()()()()。それが四葉ですから」

 

【挿絵表示】

 

 

返事を待たずに舞台に上がる。

流石に二日目に残っている人になると手強くなってくる。

ただ、私の敵ではない。

昨日と同じように確実に領域干渉で防御して、特化型CADに破城槌の代わりに入れた加重振動系魔法である重力波で相手の氷柱を一掃する。

ただし、今度は相手もそれに特化した対策をしてきた。

『空間の重力場の変動』を抑える情報強化を特定の氷柱にのみかけることで、相手は1発で氷柱を全て壊されることは防いだ。

……でも、それだけだ。

それだけじゃ、私には勝てない。

相手の攻撃はいまだに私の領域干渉を突破出来ていない。

そして、氷柱が少なくなったということはその分干渉力を集中できるということでもある。

氷柱一本分まで効果領域を絞った重力波は、初戦の再現のように情報強化を塗り潰して氷柱を砕いた。

 

「そんな……」

 

相手の悲痛な声が聞こえるけど、その程度で勝てると思わないでほしい。

私が、四葉内からも『最強の魔法師』と言われているのは、決してお世辞や誇張ではない。

単純に、他の誰よりも魔法力が強いからだ。

そして不意打ちのない競技ならば、真正面からの力押しに持ち込める。

その条件だったら、深雪でも達也でも私には勝てない。

そして特化型CADから発動したのは、効果時間1秒未満と短いけれども、光が歪んで見えるほどの強い重力波を氷柱に発生させる魔法。

その後も相手が必死でかけた情報強化ごと、残りの氷柱を一つ一つ押し潰して試合は終わった。

一緒に心まで折れてそうな相手選手の啜り泣きを背に、私は舞台から降りた。

……最後は、千代田先輩か。

手を抜くのは失礼だから全力ではないけど本気で相手するよ。

私は勝たないといけない。

それも、圧倒的な勝ち方で。

四葉として、最強の魔法師として、たとえ競技であったとしても皆が実力を認めざるを得ないほどの力の差を見せつけて。

私は、勝つ。




真昼さん、先輩の応援で違反行為をした後に競技で相手に八つ当たり(外から見た印象)

事前に防止するのは難しかったので発生後に怪我を抑える方針にしました。
こうすればギリギリ救助のためと言い訳ができますからね。
ついでにモノリスに出る布石もできて一石二鳥です。

あとついでにすり潰されるモブ生徒。
せっかく対策してきたのに、さらにその上から力で潰されるという圧倒的暴君感。
力こそパワーを体現した試合に、魔法の使い方の工夫があるのかは……まあ仕方ないな!(苦笑
他校は元より一高でもまたビビる人が出てきそう。
なお真昼さんも割とプレッシャーがかかっているので、いつも以上に実力を派手に見せつけています。

真夜様はご満悦でしょう…

番外編を別の短編連載として投稿した方が良いですか?

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