四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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相手にはカーディナル・ジョージがいるし問題ないな!(なお他校


新人戦(ただし伝説の魔工技師がサポートしているとする)

「四葉、本当に感謝する」

「いえ、頭を下げられることではありませんから」

 

次の日、バトルボードを優勝した渡辺先輩から、救助の件で改めて頭を下げられてめちゃくちゃ恐縮しながら競技会場に向かう。

いや、私の勝手な思惑だから渡辺先輩はまったく感謝も謝罪もする必要ないんだけどね…

でも何も事情を知らなければ、先輩のために自分の競技を捨てても助けた後輩って見えるのかな?

というか無頭竜の妨害の話が出来てないや。

でも現時点だと話せることがないし、電子金蚕が出てくる前には決着をつけるからそれで許してください会長と会頭!

ひとまずエリカ達と合流するために先輩達と別れて辺りを見回すと、前の方に皆が固まって座っているのが見えた。

 

「エリカ」

「あ、真昼! 待ってたよー」

 

ナンパ避けに、という言葉が聞こえてきそう…

実際こちらを窺っていた男子生徒が、私がエリカに近づいた途端そそくさと去っていくのが目の端で見えた。

ほのかの隣に座ると、早速昨日の話になった。

まあ昨日は試合後すぐに休んだことになってるから、他のみんなとは話ができなかったしね…

 

「真昼はアイスピラーズブレイク優勝おめでとう! 凄かったよ!」

「ありがとう。お母様に見られていると思うと緊張しましたけど、勝ててよかったです」

「本戦なのに圧倒的だったよね。重力波は得意魔法なの?」

「大会用のCADの性能でも、複数の氷柱を同時に破壊できる魔法として適していたので使いました。それから1番短時間で決着が付くのも理由としてあります」

「でも情報強化の上から重力波を押し通すって相当な干渉力が必要になるだろ? 複数系統の魔法を切り替えるのじゃダメだったのか?」

「それもサブプランで用意していましたが、魔法力と体力を考慮して短時間で勝てる力押しが1番だと判断しました。千代田先輩以外には問題になりませんでしたし」

「てっきり相手の心を折るのが目的かと思ってたけど、本来の目的はそっちなのね」

「もちろん心を折るのも目的でしたけどね」

「……それでしたら十分すぎるくらいでしたね…」

 

最後の発言で美月含めみんなに引かれたけど、四葉イメージを利用して戦う前から勝つのも重要なんだよ!

魔法はイメージなんだから、戦う前から気持ちが負けてたら勝てない。

『四葉真昼の重力波は情報強化をしてもその上から壊してくる』と相手が思っていれば、実際に情報強化の強度も弱くなる。

 

「ですから、イメージ戦略というのは大事です。『四葉の魔法師には勝てない』と認識させられれば、実際に戦ってもそうなる可能性が高くなるのですから」

「そうね。確かに戦う前から気持ちで負けていたら、勝てる試合も勝てないわ」

 

エリカは流石に武道の娘だからか、すぐに納得してくれた。

ほのかはこの後の試合のことを考えてプレッシャーになってしまったみたいだけど。

 

「真昼はどうやって『自分は勝てる』って思えるようにしているの?」

「どうやってと言われても……事実として、私は本戦のアイスピラーズブレイク女子選手の中で1番魔法力が高いですから。不意打ちもなければ使う魔法も予想できる競技で、私が負ける理由がありません。相手が十文字先輩なら別ですが」

「…実力差がありすぎて参考にならないよー!」

 

ほのかの心からの叫びに皆が苦笑する中、深雪も到着して雫の競技が始まった。

使用魔法は『能動空中機雷(アクティブエアーマイン)』で、この競技に出る雫のため…というか予選のためだけに作られた新魔法。

競技エリアに9個の振動発生ポイントを設定して、そこから球状の仮想振動領域が発生、クレーと振動波が重なった部分に実際の振動波が発生して砕ける……という、予選しか使わないのにめちゃくちゃ複雑で規模の大きい魔法。

たぶん本戦で使う照準補助付き汎用型CADのカモフラージュとして作ったのだと思うけど、それにしては力を入れすぎじゃない?

 

「かなり規模の大きな魔法ですよね…」

「仮想領域も使っていますからね。私の重力波も氷柱のみ破壊するよう仮想領域が設定されていますが、この規模と速度で複数回発動するのは適性が無いとできません」

「でもアレって決勝トーナメントでは使えないだろ? どうするんだ?」

「当然別のCADと術式を使いますよ。アレは予選専用です」

「……マジ?」

「私ももったいないと言ったのですが、雫にはこれが適しているからということで押し切られました」

 

いやホント、せめてフォノンメーザーの改変とかでアイスピラーズブレイクと共通化できなかった?

時間加速ができる私はともかく、雫は使いこなさないといけない魔法が多くて大変だと思うよ?

そんなことを話し合っているうちに雫の試合が終了。

結果はパーフェクト、まあ雫の実力とあの術式なら当然だよね。

スピードシューティングは午前中に一気に決勝まで行うため、他校の試合をちょっと見たらすぐに雫の決勝トーナメント試合になった。

準決勝では三高の十七夜選手と当たってちょっと緊張したけれど、汎用型の特徴である術式の多さで相手を翻弄して勝利。

一高で一位から三位までを独占することができた。

深雪やほのかと一緒に本部テントに戻って雫たちを労っていると、ちょうど七草会長も来て達也をぺしぺし叩きながらご機嫌になっていた。

 

「北山さんの『能動空中機雷』はインデックスへの登録も打診されています」

「そうですか、開発者名の問い合わせには北山さんの名前を回答しておいてください」

「そんな‼︎ ダメだよ! あれは達也さんのオリジナルなのに!」

 

あ……そういえばインデックスがあったね。

確かに今の達也を調べられると……いや? 私の方でなんとかできたりするかな?

……いや、後々紛争地域で悪用される可能性があるんだった。ならやっぱり達也の名前で登録させるわけにはいかない。

 

「達也さん、本当に開発者として登録されなくてよろしいのですか?」

「ああ」

「でしたら私が権利ごと買い取っても良いですか? 研究所で追加研究したいので」

「構わない。術式の提供など協力してもらったからな」

 

そう、今回の一年女子の術式については、私の研究所から提供している。

A級ライセンスが必要な術式とか、どう考えても一般の高校生が手に入れて良い物じゃないからね。

その点、四葉で研究所の所長である私なら、提供しても全く不自然じゃない。

だから『氷熱地獄(インフェルノ)』や『フォノンメーザー』も提供したし、それはチームの皆が知っている。

 

「金額はこちらで。追加で必要でしたら遠慮なく」

 

小切手に四桁万円の額をさっと書き込んで渡す。

反射的に返そうとしていた達也に強引に握らせて、雫の方に向き直る。

 

「雫も、構いませんか?」

「達也さんが良いなら…」

「真昼、こんなに貰えないぞ」

「それが最低金額ですよ。新しい魔法にはそれだけの価値があります」

 

これは色々応用の幅が広い魔法だし、改変して研究を進めたい。

達也はあっさり魔法を作るから忘れがちだけど、新しい魔法ってものすごく貴重なんだからね?

今後の権利含めて買うなら、この値段以上でも妥当すぎると思うよ。

 

「四葉で使うのか?」

「いえ、四葉で管理はしますが、実際に扱うのは私の研究所です。『能動空中機雷』はただ物を破壊する以外の使い方ができます。例えば振動波を電磁パルスに変更して選択的に侵入者の電子機器を無効化するなど、研究すれば色々な使い方ができるかもしれません。そのために権利を買い取っておきたいのです」

「達也くんはそれでいいの?」

「それだけ評価された上で、対価も支払われていますから」

「本人がそれでいいならいいけど…」

「では、開発者名は相模原研究所の名前でお願いします」

 

よし、これでなんとかなった。

ちょっと深雪から睨まれてる気はするけど!

でも仕方ないんだからお願い許して!




雫のスピードシューティングでした。
シルバーバレ防止のためにインフェルノやらフォノンメーザーやらの術式を研究所から提供しました。
達也的にはありがたかったのですが、深雪には睨まれています。
ゆるして…

『能動空中機雷』は開発者の権利を買い取りました。
まあ四葉が管理していたら、海外で悪用されても1人の高校生よりは非難されないでしょう…
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