四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
それがアイスピラーズブレイク(偏見
新人戦2日目。
まずはクラウドボールとアイスピラーズブレイク。
私が選手控え室に行くと変なプレッシャーになりそうだし、そもそも達也以上の手助けもできない。
なので、素直に一般の応援席でエリカ達と一緒に観戦することにした。
「真昼さん、こちらにいてよろしいんですか?」
「既に本戦で優勝した私が居るとプレッシャーになりますから。皆さんの実力は十分あるので、助言は達也さんにお任せします」
「あー……気にしすぎかもしれないけど、確かにそういうこともあるかもな」
「真昼はみんなの作戦とか知ってるの?」
「練習には付き合ったので、ある程度は。ただスピードシューティングのような変な作戦はありませんよ。アイスピラーズブレイクは結局魔法力の押し合いですから、どれだけ選手の実力を引き出せるかに尽きます」
「そりゃ真昼はそうだろうけどさ…」
「他の競技と違って、基本的に魔法の対象が動かずに最初から全て視認できますからね。スピードシューティング以上に使う魔法のバリエーションは多くありません」
基本的にアイスピラーズブレイクでの戦法は直接魔法を作用させるか、他の物体をぶつけるかのどちらかになる。
直接魔法を作用させるのが現代魔法の主流なので、魔法の発動難易度も考えれば基本的には次の戦法のどれかになる。
1.振動系で直接砕く、もしくは加熱して融解させる。
2.加重系で圧力を与えて砕く。
3.発散系で直接液体に相転移させて解かす。
私の『流星群』や達也の『分解』は別として、縦横1m・高さ2mの大きさの氷柱を壊すか倒すかする魔法、それも高校生が使えるレベルの魔法は多くない。
もう少し氷柱が細長ければ魔法で倒すのも簡単なのだけど、約1.8tもある氷柱を30度以上傾けるのは妨害がなくてもそれなりに規模の大きい魔法になる。
そして形状と重さのせいで、倒すよりその妨害の方が難易度が低い。
なので倒すより壊してしまう方が、相手の妨害を考慮すると総合的には楽になる。
そして重量的に加速・移動系魔法は難易度が高い。同様に指定する質量が大きい放出・吸収・収束系魔法も、連戦で使い続けるのは難しい。
他のものをぶつけるのはもっと厳しくて、氷柱を倒したり破壊できるような物体は同じ氷柱ぐらいしかない。
一応プラズマ弾なら破壊できるけど、それは放出系を直接かけるのと変わらないし。
そしていくら自陣の氷柱でも、大質量の物体を意味のある威力で動かすのはかなりの魔法力が必要になる。
「……というわけで、アイスピラーズブレイクではお互いにほとんど使用魔法の系統がバレている状態になります。だからこそ、単純な魔法力での押し合いが勝負を決めるのです」
「なるほどな。でも『破城槌』も難易度が高い魔法じゃなかったか?」
「『破城槌』の難易度が高いのは、建物などを壊す場合に天井や壁の一面全てを指定する必要があるからです。今回の氷柱は面が小さいですから難易度はその分低くなります」
「規模が壊す対象の大きさに依存してるってことか」
「あ、第一試合が始まるわよ」
魔法解説をしながら競技を待っていると、いよいよ試合が始まった。
初戦はエイミィ。使用魔法は『砲撃魔法』
自陣の氷柱を転がして相手の氷柱を破壊するという、見た目に派手で豪快な戦術。
一応領域干渉に強くて、生半可な情報強化を貫通できるメリットはある。
けど、それ以上に魔法力の消耗が激しいことと、自陣の氷柱を攻撃のたびに失うことがネックとなる。
でもそんなことは関係ないとばかりに、氷柱を高速で転がして敵陣の氷柱を三本まとめて倒すエイミィ。
敵の攻撃もそこそこあるのでどんどん氷柱が壊されるけど、構わずどんどん氷柱を相手陣地に突っ込んで倒していく。
最終的に残り2本で勝ったエイミィは、勝利を喜びながら下がっていった。
「砲撃魔法…すごいですね」
「エイミィはこの魔法が得意ですから」
「もし真昼があの魔法使われたらどうするの?」
「飛ばされる前に全部砕きます」
「……もし間に合わずに飛ばされたら?」
「あの程度の速度なら重力波でも『流星群』でも対応できますから、こちらの氷柱に到達する前に砕きます」
「……まあ、ピンポイントで対策されてもその上からねじ伏せられるんだもの、出来るわよね…」
なんかみんなが引いてるけど、深雪だって減速の魔法を使えば簡単に止められるはず。
でも新人戦ではエイミィはかなり強い方だと思うし、達也もついてればなんとかなるんじゃないかな。
次は雫の試合で、やはり得意魔法の『共振破壊』を使って危なげなく勝利。
同じ振動系の魔法でも、千代田先輩は振動数を変えずに最初から全力を出すのに対して、雫は周波数を変更して共振点を探した後、一気に出力を上げるという二段階の魔法になっている。
おそらくは相手の妨害を最小の負荷で突破できるようにそうしたのだと思うけど、幹比古は少し疑問に感じたみたい。
「どうして共振点を探す工程を入れているんだろう?」
「どういうこと?」
「千代田先輩のように、最初から周波数を固定した方が早いと思うんだ」
「でも共振点に周波数を合わせた方が楽なんだろ?」
「そうかもしれないけど、北山さんの魔法力ならある程度共振点に近ければそれほど苦もなく破壊できると思うんだ。特にアイスピラーズブレイクは氷柱の形が一定だし、最初から共振点に合わせるのも難しくないと思うんだけど…」
幹比古、鋭い。
確かに時間効率だけを考えるなら、共振点をある程度の狙いで合わせてあとは大出力で砕くのが1番いい。
多少効率が落ちても、問題ないぐらいには雫の魔法力は大きいし。
そうすれば時間稼ぎのための情報強化も必要なくなる。
ただ、そうしなかった理由ももちろんある。
「共振破壊をこの形式にしたのには3つ理由があります。1つは魔法力の温存、これは説明不要かと思います。2つめは練習時間の問題」
「あ…」
「雫は2種目出場ですし、スピードシューティングの魔法はどれも新しい魔法ですから習熟には時間が必要です。この共振破壊は雫が元々得意としていた魔法ですから、全体の構成は変えずに妨害への対応と効率化のみ行って習熟の手間を省いたのが2つめの理由です」
「確かに、達也くんがエンジニアになってからそんなに時間なかったものね」
「……そうなると、最後の理由は何なのでしょうか?」
美月の言葉で、みんなの視線が私に集まる。
私は練習時のことを思い出しながら、最後の理由を告げた。
「3つめの理由は、深雪に勝つためです。そのためには、最大の出力が出せるこの術式でないと勝てませんから」
「……マジかよ」
「へぇ、案外負けず嫌いなんだね」
うん、雫は意外と負けず嫌いだよ。
練習でも、私に結構本気で挑んできてるし。
まあ雫に限らず、魔法師は全体的に好戦的な傾向があるとは思うけどね。
「私もアドバイスはしましたし、深雪でも苦戦はするはずですよ」
「真昼がそう言うなら期待しよっかな」
エリカがギラギラした目で笑う。
まあ私としては雫が勝ってくれると程よく深雪の注目が逸れるから嬉しいので、結構本気で勝たせる準備をした。
それでも五分五分が良いところだけど…
私は雫を応援してるよ! がんばれ!
深夜様「深雪と達也のタッグに勝てるわけないでしょ」
真昼「ワンチャンあるかもしれないし…」(震え声)
クラウドボールまでやろうとしたらアイスピラーズブレイクの解説で終わりました(驚愕
原作見てもあんまり直接氷柱を倒している感じが無いのと、倒すには氷柱がずんぐりし過ぎているので壊しているのかなと推測。
エイミィの競技については優等生次元から持ってきています。
どこかで無頭竜視点の話も入れたいですね…
原作より絶望感迫る幹部会議とか、夜逃げの準備とか。
相談なのですが、本編に入らないちょっとした話やIF話などを番外編として分けて投稿しようと考えているのですがどうでしょうか?
話を分けると検索等が不便になるのですが、個人的に本編を連続して読んでいる時に違う設定のIFストーリーが挟まると読みにくいので、別の短編連載として投稿を考えています。
今のところ書きかけの案であるのは
・真昼in版で魔法科高校の劣等生がアニメ放送されたif世界の掲示板
・真昼さんはっちゃけて弘一にお父様と絡んで修羅場にした場合(ギャグ回
・真昼さんの休日の過ごし方。
・本編で飛ばした話の補足(剣道カップルとか
・真昼さんが最初は出自を隠して入学した場合
・入学時に七草家に出自がバレた場合(真由美さん過保護編
・真昼さんを保護したのが七草家だった場合
ですね。
他にもこの話気になる! というところがあれば教えてください。番外編のネタにします。
追記
利用規約的に感想でアンケート取るのがダメっぽいので、アンケートを追加しました!
また活動報告の方で、その他のアイデアの返信はお願いします!