四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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クラウドボールは本来ダブルスでやる競技をシングルでやることで魔法力の比重が高くなるようにしている…?
いまいち難易度がわからない競技だ…


魔法の連打と高速移動はどちらの難易度が高いのか

エイミィと雫、2人の試合が終わって深雪の試合までは時間があるので、エリカ達とは別行動でクラウドボールの観戦をすることにした。

そちらは達也の担当ではないので、エリカ達は他のアイスピラーズブレイクの試合を見ているとのこと。

私は三高の一色が気になるから見るけどね。

 

「あれ? 真昼?」

「ほのかも奈々美の応援に?」

「うん、ちょっと気になって…」

 

せっかくなのでほのかと一緒に一高の試合を見て回る。

奈々美は着地寸前のボールを魔法で反射させて防御しつつ、不規則な反射で相手のミスを誘う魔法オンリーのスタイル。

一方スバルは認識阻害で相手の対応を妨害しつつ、ボールはラケットで返すので身体能力に依る部分が大きい。

もう1人の選手も自己加速術式が得意な選手なので、この競技はどちらかというと魔法より身体能力の高さが重要なのかもしれないね。

既に一回戦、二回戦は突破しているので、次は準決勝。

一色と奈々美の試合だ。

 

「相手は一色さんかー…奈々美は勝てると思う?」

「リプレイを見る限り、一色さんは自己加速術式でボールを打ち返すスタイルですから、魔法が間に合うかどうかが鍵ですね」

「私だと厳しいかも……真昼ならどうする?」

「私なら試合が終わるまで障壁でコート内にボールが入らないようにします。内側から外に出るボールは止めないように指定すれば問題ないはずですから」

「それだと魔法力の消耗が激しくならない?」

「コートぐらいの大きさで、対物障壁のみで数分程度なら問題ないですよ」

「そ、そうなんだ…」

「ほのかでも光波屈折魔法でボールの位置をずらせれば、かなり有効な手になりそうですけどね」

「うーん、でもそれを複数のボールに使うのはスタミナが持たないかも…」

 

ほのかと競技について話していると、試合が始まった。

うーん、知ってはいたけど一色の動きすごいな。

初動が捉えられないと私でも不覚をとるかも。

 

「そんな……奈々美…」

「これは一色さんが上手ですね。私でも同じ戦法ではCADの性能的に負ける可能性があります」

「そんなに⁉︎ でも、確かに信じられないぐらい速いよね…」

 

結局、奈々美はストレートで負けてしまった。

まあこれについては相手が悪かったと思うよ。

達也が調整していても勝てるかどうかわからないし。

 

「でも、スバルなら…!」

「どうでしょうか、一色さんの戦法は高速でボールを返すという単純なものですから、スピード勝負になればかなり厳しいと思います」

「そんな…」

「ん? そこの2人は…」

 

次の試合のために移動していたら、他校の生徒に声をかけられた。

えっと、確か四十九院さんだったかな?

 

「四葉の姫君と光使いの娘ではないか、応援に来たのか?」

「ええ、そちらの一色さんも気になりまして。それから私のことは真昼と呼んでください」

「そうかそうか! では儂のことも沓子でよいぞ!」

「沓子さんも先ほどの試合を観ていたのですか?」

「いや? アイスピラーズブレイクに栞が出ていてな、そっちの応援に行っておった」

 

ああ、そういえばスピードシューティングで雫と当たってかなり落ち込んでたよね。

メンタル的に出場できるか怪しかったけど、復活出来たんだ。

私はあんまり対戦相手のメンタル面については何もいえないけど、まあ良かった……のかな?

ライバルが増えた点についてはちょっと困るけど。

あ、でも私と戦って心が完全に折れるようなことにはならなくて良かったかも。

 

「そうじゃ! 本戦アイスピラーズブレイクを優勝したんじゃろ? やはりすごいのう!」

「ありがとうございます。お母様に見られていましたから、プレッシャーもありましたが思ったように勝てて良かったです」

「うむ、初戦から『流星群』を使うのかと思っておったが……加重系の魔法が得意なのか?」

「いえ、単純に一番早く破壊できるので使用しただけですよ。『流星群』はそれなりに負荷の高い魔法ですし、奥の手ですからあまり連続で使用したくありませんでした」

「そうか……やはり直接戦ってみたかったのう。愛梨も直接対決がなくなって少し残念がっておったぞ」

 

そうかな…?

深雪とか雫、千代田先輩とか一高生でこそ私に挑戦してくる人はいるけど、他校ではそうでもないんじゃないの?

むしろ魔法戦闘に重点を置いている三高なら、実力差を感じて戦いを避けるのは自然なのでは…?

 

「む、決勝が始まるか」

「頑張って…スバル…!」

 

いよいよ決勝戦が始まる。

一色とスバルとの戦い。

スバルの認識阻害は普通に効果があり、一色はスバルが居ないところにうまくボールを返せていない。

けれど、そんなことは関係ないと言わんばかりに高速でボールを打ち返す一色に、スバルは対応が間に合っていない。

一セット目が終わった段階ではそれなりに点差はなかったけれど、やはり師補二十八家に打ち勝つのは厳しいか…

結局そのままストレートでスバルは負けてしまい、準優勝となった。

 

「スバルが手も足も出ないなんて…」

「いや、愛梨相手に二桁得点するとは並の選手ではないぞ」

「クラウドボールでは魔法の相性が悪かったですね。一色さんの魔法は単純故に隙がありませんから、純粋に高速移動の技量で上回るか魔法で完封するしか勝つ方法がありませんね」

「ほう、愛梨の魔法がわかったのか?」

「自己加速……正確には、目で見た映像を直接脳に入力する知覚魔法と、手足を動かす指令を神経を介さずに伝える自己加速の複合魔法ですね? それでも視覚情報を処理して適切な反応を返すのは、魔法なしの元々の処理速度のはずですから相当訓練を積んでいるのでしょう」

「正解じゃ! 愛梨はこの魔法で人間の知覚を超えた速度で移動することができる。元々の才能と訓練の両方がなければ習得できない魔法じゃ」

 

この手の魔法で近いのはエリカの剣術で、一瞬の動きなら2人は拮抗すると思う。

まあ魔法力が全然違うから、長期戦になると手札の多い一色の方が有利かもしれないけど。

とりあえず、本当にミラージバットで対決しなくてよかった…

擬似飛行魔法とか汎用飛行魔法があっても、負ける可能性があるしね。

やっぱり私は実戦形式で魔法の力押しができる競技が楽でいいなぁ…

 

「そういえば午後は一高の司波が出るんじゃろ? どのぐらい強いんじゃ?」

「深雪? すごく強いよ。授業だと真昼と一緒にやってて拮抗してるし」

「ええ、同学年で私と組めるのは深雪ぐらいでしょうね。特に冷却魔法に関しては私と競えるぐらい適性があるので、アイスピラーズブレイクはまず問題なく取れると思います」

「なるほど……それは強敵じゃな」

 

うん、本当はほどほどに勝って欲しいんだけどね…

無駄だと思うけどお願い深雪! あんまり目立たないで!




原作だと会長の本戦女子クラウドボールでしか描写がないので大変でした…
たぶん真昼さんなら障壁を3分間維持して余裕で勝てそうですね。
水波ちゃんでも同じように勝てそうです。
なんかルールでそういうのが禁止されたりしてるんでしょうか?
『コート全面を塞ぐような魔法の行使は禁止』みたいな…
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