四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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とうとう強化雫さんと深雪さんとの戦いです。


雨垂れ氷を穿つ

新人戦女子アイスピラーズブレイクの予選が全て終わった。

結果は決勝を一高で独占。まあエイミィはギリギリだけど。

そして、七草先輩から決勝リーグの同率優勝の提案がされた、

 

「あの…私は棄権でもいいと思っていました…」

 

まだ完全復活ではないエイミィは棄権。

あとは雫と深雪の意思だけ。

そして、二人は対決を選んだ。

……雫が勝てるように、私が全力を尽くさないと。

 

「雫、わかってると思うけど…」

「うん、深雪には勝てない」

 

試合前の控え室。

そこで最後の作戦を伝えたい私の言葉を遮って告げられた言葉。

それは間違いなく事実だった。

もし深雪が本気で戦ったら、万が一にも雫には勝ち目がない。

それでも。私は可能な限り手を尽くした。

 

「いいですか。魔法はイメージです。勝つ想像が出来なければ魔法で勝つことはできません。だから私は雫を選びました」

「真昼は私が勝てると思ってるの?」

「可能性は低いですがゼロではないと思っています。私でもミスで負けることはありますから、深雪にも条件次第では勝てるはずです」

「そっか……優しいね、真昼は」

 

なんだか私を見透かしたような顔でそう言った雫は、決勝の舞台に上がった。

うーん……やっぱりなんでか知らないけど雫には考えが読まれてる気がするなぁ…

とりあえず関係者席に行くと、達也と七草先輩達が席をとってくれていた。

 

「四葉は北山を応援してるのか」

「ええ、深雪には必要ありませんからね」

「ふふふ、優しいのか厳しいのかわからないわね」

「しかし四葉が応援となると北山も大変だな」

「深雪との試合ほどではありませんよ」

 

それもそうか、と軽く笑った渡辺先輩にため息で返すと、試合が始まった。

開幕から深雪は『インフェルノ』、雫は『共振破壊』を繰り出すが、お互いに防御されている。

さすが深雪、共振破壊もかなりの強度なのに、完全に抑え込んでいる。

そこで、雫が切り札を出した。

 

「特化型CAD⁉︎」

「まさか、雫さんも同時操作ができるの⁉︎」

 

先輩2人が驚く中、雫は『フォノンメーザー』を使用した。

その威力は凄まじく、射線上の氷柱三本を一瞬で貫通して破壊した。

 

「フォノンメーザー⁉︎ こんな威力で…」

「なるほど、真昼の作戦だな?」

「ええ、私が十文字先輩に対してやったことと同じです」

 

私が雫に教えたのは、まずCADの同時操作。

あとフォノンメーザーを実演して、完璧に使えるようにしてもらった。

実際に氷柱を一瞬で破壊する様子を見せた方が、より強いイメージが作れるからね。

そして、干渉力を瞬間的に集中させたり、必要最低限のみ配分するようにするテクニックの習得。

これを雫に教えて、練習に付き合った結果がこれ。

深雪もかなり驚いて、ニブルヘイムを発動して対抗していた。

さすがの雫もフォノンメーザーの威力が減少して、追加で一本破壊するのがやっと。

そして、液体窒素の再加熱で氷柱を一気に吹き飛ばしにかかった。

しかし、雫もギリギリで温度と衝撃に対する情報強化を氷柱一本に集中し、かなりひび割れてはいたものの間一髪守り切った。

 

「アレを耐え切るとは…」

「いえ、雫の魔法力ではおそらく限界です」

「……そうですね、勝ち目は薄くなりました」

 

達也が言う通り、あのレベルの衝撃を防御するのは負担が大きかったようで、雫の表情は厳しい。

深雪も空気の圧縮解放や『破城槌』を使って最後の一本を壊しにかかっていて、攻撃できる隙がない。

それでも、深雪が攻撃のために空気を圧縮する一瞬を見切って再びフォノンメーザーを発射する。

最後の一本が破壊されるのと、フォノンメーザーによって3本が貫通されたのは同時だった。

……やっぱり勝てなかったか。

せめて二本残ってれば…いや、仕方ないか。

半分以上削っただけでも良しとしよう。

 

「北山さん、すごかったわね…」

「最後の氷柱がもう一本残っていればまだなんとかなったかもしれませんが……防御力的に、厳しかったかもしれませんね」

「……そうだな。魔法力的にはギリギリ二本守れたかもしれないし、そうなればわからなかったな」

 

深雪を迎えにいく達也とは別れて、雫に会いにいく。

控え室に入ると、雫もCADを片付けて外に出ようとしていたところだった。

 

「真昼…」

「いい試合でした。最後の氷柱を二本守れれば勝敗はわかりませんでしたね」

「うん…もう一本守れるか、自信がなかった…」

「ひとまずお疲れ様でした。ほのかも待っていますし、着替えて向かいましょう」

「うん……ごめん、あんなに付き合ってもらったのに…」

「私が自分のためにやったことですから。あれだけ迫れれば十分ですよ。深雪もかなり追い詰められたはずです」

 

うん、これで深雪の実力も少しは目立たなくなったんじゃないかな?

雫が深雪並に目立つ可能性はあるけど。

…スピードシューティングで新魔法と新CAD、アイスピラーズブレイクでCAD同時使用と高等魔法の使用か……あれ? もしかして雫の方が目立ちすぎてマズい?

ちょっと冷や汗を流しつつ雫を待って、ほのかとも合流して準優勝祝いのケーキを食べにカフェに向かう。

当然のように鉢合わせる深雪と達也。

 

「……ほのか、優勝おめでとう」

「そ、そのっ! ありがとうございます!」

「深雪、優勝おめでとう。私が強化した雫なら勝てるかもしれないと思ってたけど、やっぱりもう少し盤外戦術を組み込むべきだったかもしれない」

「真昼は私の応援をしてくれてもよかったんじゃないかしら? お兄様は平等に応援していたわよ?」

「雫を勝たせた方が、深雪のためになると思ったから。敗北は勝利より人を成長させる」

「本当に負けるかと思ったのよ?」

「それならよかった。深雪の制御力だと干渉力を少ない範囲に集中させれば、雫が押し勝てると思ってたから」

 

むー、と不機嫌そうな深雪。

逆に雫は少しすっきりした表情で話を聞いていた。

その後は達也のおごりでケーキを食べながら、アイスピラーズブレイクとバトルボードの話で盛り上がった。

ほのかの方も沓子との決勝戦がなかなか激戦だったし、ミラージバットもあるから英気を養ってもらわないといけない。

……そして、私もそろそろ準備しないと。

それじゃあ新人戦総合優勝のために、モノリスコードがんばろう!

森崎は……うん、きあいのたすきでも巻いてこらえてほしいな!




次回、森崎くん(その他二名)死す!
実際とっとと交代してもらわないと勝率が上がらないので、森崎くんはここでボッシュートになります…
すまない……きみの活躍は二年の時なんだ…

雫さんは惜しくも負けました。
まあ現実的な強化だとさすがに勝つのは無理だったよ…
それでも半分以上の氷柱を壊しているのでかなり善戦しました。
ちなみにフォノンメーザーを実演した時の真昼さんは、研究所の戦術級魔法実験室で氷柱を三本同時に破砕していました。
その時のイメージで撃ったので威力が跳ね上がっていたわけですね。
原作でも雫は実力を出しきれていなかったイメージがあるので、今回は全力を出し切ってもらいました。
そしてめちゃくちゃ注目されるであろう雫さん。
大富豪の娘で新魔法と新CADを使いこなして高等テクも持ってるとか、完璧ウーマンか?
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