四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
そして悪の枢軸である無頭竜くんお疲れさまでした!
新人戦四日目。
この日はミラージバットとモノリスコード予選が行われる。
そして、どちらも妨害が考えられる。
正直、モノリスは確実としてミラージの方も見境なく妨害される可能性は十分にある。
そして、予想通りというかなんというか、達也が検査から持って帰って来たスバルのCADには『電子金蚕』が仕込まれていた。
まあ、わかっていたからこちらも対抗術式を用意してる。
とは言っても古式魔法は専門外だから、刻印魔法が刻まれた術具をこっそり使うだけだけど。
「はい。
「そうか、すまないな」
「応援ぐらいしか他にやることがありませんからね」
「そんなことはないさ。感謝しているよ」
スバルにもったいぶったお礼を言われて、ちょっとだけ苦笑しながらCADを渡す。
一応私がチェックしているのは、本戦に出場予定だったから念の為のお手伝い、ということになっている。
実際には証拠を集めて大会工作員を一網打尽にするためだけどね!
『それにしても……『先生』が居るのにこんなことを許すなんて、軍も魔法協会も腑抜けているのではないかしら?』
深夜様の辛辣な言葉が何も間違っていなくてホントにもう…
これで来年はまた実験場にされるし、大会委員会はもうちょっとがんばって!
その後ほのかのCADも同様に『電子金蚕』を取り除いて、休憩という名目で会場の外に出た私は、妨害工作の証拠を『精霊の眼』で確認して作戦を立てる。
待機させていた津久葉の部隊を借りて、密かに大会工作員を拉致。
形だけの尋問は四葉の護衛(という名目の戦闘員)が借りているホテルの部屋で行って、実際には『精霊の眼』での情報と物証を揃えていく。
なんていうか、完成形が見えているパズルのピースを集めているみたいな作業だね…
会場から聞こえる轟音と悲鳴に急いで駆けつけると、既に七草先輩と十文字先輩が他の生徒を落ち着かせていた。
「何が起きたんですか?」
「四高との試合で崩落事故が起きたの。今から容体を見に行くわ」
「私も行きます。その後でお母様に情報がないか確認しますね」
「頼む」
二人について医務室に向かうと、薬品と血の匂いがしてきた。
うわ……結構ぐちゃぐちゃになっちゃってるね…
七草先輩が口を押さえているけど、まあこれは仕方ないかな。
「四葉は大丈夫か」
「ええまあ……崩落現場も見れますか?」
「記録映像はあるが、今は現場検証で封鎖されている」
「できるだけ近くに行ければ問題ありません」
「わかった。こっちだ」
十文字先輩と私の二人でまだ血痕などが残る現場を確認する。
『精霊の眼』で事件当時の魔法がどこから発動されたのかを見ると、やはり大会委員からだった。
まあいくら実力者とはいっても、一年生が試合開始直後からこんな広範囲の破城槌を使うのは現実的じゃない。
だからそうみせかけて大会工作員がやったんだろうとは思ってた。
妨害を監視する人自身が妨害に加担していれば、それは簡単にできるよね。
「なにかわかったか」
「裏付けが必要です。しばらく四葉本家と連絡をとって情報を確認します」
そういってホテルの自室に戻る。
そこにはすでに津久葉の手によって通信機器がセットされていて、なんならもう殲滅作戦が始まっていた。
まあ……残りの下っ端組織はそんなに数も多くないしね。
「状況は?」
『下っ端組織は全て囲んで壊滅寸前ってところですね。本丸は監視のみですが』
「了解しました。無頭竜幹部はこちらで捕らえて情報を抜きましょう。突入準備は?」
『通信妨害と包囲の手はずは整えてます。他の作戦が終わって人が回ってくれば完了します』
「今回は前回と同じ手は使えないので、『流星群』で私が制圧してから突入してください」
『了解しました。準備ができたら連絡します』
他の殲滅作戦の進行を確認しながら、証拠と証言をまとめて告発資料にする。
今回は相手を生け捕りにして公安に渡すので、空間魔法で直接乗り込むことはできない。
なので真っ当な方法で遠距離から魔法を使って援護しつつ、相手を無力化する。
ちょっと離れた転移させるのにちょうどいい場所を確保するのに苦労しつつも、なんとか戦力を整えて戦闘員を『流星群』の発動と共に突入させる。
『ジェネレーター』は無力化が難しいので、もったいないけど全員殺害して幹部のみ確保する。
うーん、やっぱりこの遠距離魔法援護と四葉の戦闘員の組み合わせは強すぎるなぁ…
なお、下っ端組織の制圧報告に目を通すと、直接妨害以外にも呪術による選手への攻撃も計画されていたみたいで、原作以上にヤバかった。
私対象の藁人形とか二桁くらい見つかったし、数年かけて呪い殺す伝統的な呪物も用意されていたらしい。
何人かは実際に呪った結果、私の情報強化の防壁に呪いを弾き返されて勝手に死んでたみたいだし、執念を感じるね。
『お疲れ様でした。今のところの尋問データを送ります』
「ありがとうございます。お母様には後でお話ししたいと伝えてください」
『了解しました。それでは失礼します』
通信を終えて、データを整理してちょっと休憩する。
まあこれで先輩方への言い訳もなんとかなるかな。
まとめた資料を手に、四葉パワーで借りた会議室へ向かう。
「なにかわかったか」
「真昼さん、大会委員が複数行方不明になっているのだけど…」
「詳しくはこちらの資料を」
十文字先輩と七草先輩に資料を渡すと、一読後しばらく絶句していた。
大会委員がこれだけ八百長に深く関与していたとか前代未聞だよね…
「すでに本家の方から大会委員会と老師には連絡しています。残りの工作員も拘束・尋問中かと」
「……やはりこういった情報戦での四葉の動きはすさまじいな」
「この前は情報を掴んではいないって話だったじゃない…」
「極秘で証拠を集めていて、一気に動いたようですね。私もさっきお母様から聞いたばかりですから」
自分でも白々しいとは思うけど、こんな時ばかりはこの無表情フェイスが役に立つ。
とにかく明白な違法工作の証拠を掴んだので、これからは楽しい交渉タイム。
十師族の名前で大会委員を呼び出して状況を説明すると、みんな顔色が真っ白になっていた。
特に私のミラージバット出場を自粛させた委員とか気絶ギリギリだよ…
「それで、私は工作員の妨害から選手を守った上に、出場予定の競技を自粛せざるを得なくなったわけですが、大会委員としてはどうお考えですか?」
「そ、それは……その…」
「私としては来年もありますし、先輩の最後の活躍の場を守れたので良いのですが、お母様は少々残念に思うでしょうね……まだこちらの後始末でお話の時間が最低限しか取れていないのですが、私の活躍を楽しみにしていましたから…」
「は、ははぁ……その、そちらに関しては本当に申し訳なく…」
「十文字家からも現在進行中のモノリスコードにおいて、当校の生徒が重大な被害を受けたことについて厳重に抗議する」
「は、はい! すみません…!」
「ついてはこの特殊な状況を考慮して、特別対応を求める。具体的にはチーム人員の入れ替え、および試合続行を要求する」
こんな感じで私と十文字先輩でプレッシャーをかけまくった結果、モノリスコードの選手入れ替えをほぼ無条件で勝ち取ることができた。
あとはミラージバットのサポートを終えた達也を呼び出すだけだね。
ほのかとスバルのワンツーフィニッシュで、はしゃいでいるみんなに気づかれないように達也を連れ出した。
会議室に向かう道中で、一言だけ大事なことを伝える。
「達也さん」
「なんだ」
「レオの代わりに私を選んでください。説明は後で必ずしますので……信じてください」
「……」
達也は無言だ。
今の時点だと何のことかわからないからね。
でもこれが今回の大会で一番大切なんだよ。
……さて、がんばるぞー!
ようやくモノリス前夜までいけました。
そして無頭竜くん退場。今までお疲れ様でした!
真昼サンのすっとぼけが酷い…
あー、相手の組織のこととか知らないわー
四葉でも今から調べるとか無理だわー
→全部滅っしました!
これだから四葉は…
次はモノリス準備回になる…か?