四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
後半は将輝視点になります。
「……達也、本当に僕でいいのかい?」
幹比古に会頭から参加の
顔色の悪い幹比古に対して、真昼はいつも通り平然としている。
「ああ。正直他の男子メンバーは魔法特性を知らないから組みようがない。真昼がダメならレオを選ぶつもりだったが…」
「マジかよ……」
「問題ありませんよ。一対一ではなくチーム戦であれば、達也さんも幹比古さんも十分戦力になります」
「真昼はチームリーダーが達也くんでいいの?」
「女子チームの戦略を立てたのも達也さんですから構いません」
エリカの質問にあっさり答えた真昼は、防御デバイスの初期設定を行っていた。
以前言っていた通り、自分自身のCADの調整であれば平均以上にはこなせるようだ。
真昼に関してはアイスピラーズブレイク用のCADが汎用型と特化型で二つ、それに防御デバイスが追加されるので合計三つとなり忙しいので、できるところだけでも調整をしてもらっている。
「それで作戦なんだが、俺がオフェンス、真昼がディフェンス、幹比古は遊撃を頼みたい」
「了解しました」
「えっと、遊撃は何をすれば良いのかな」
即答した真昼に対して、覚悟を決めたのか諦めたのかやる気を見せ始めた幹比古が戸惑いがちに聞いてくる。
元々作戦のために軽く説明するつもりだったので話を続ける。
「遊撃を説明する前に、オフェンスとディフェンスの説明をさせてくれ。まずオフェンスは敵チームの選手を倒すか、モノリスに鍵を撃ち込む。これについては俺がメインでやる。ディフェンスは逆に敵のオフェンスをモノリスに近づけないのが役割だ」
「真昼さんなら大丈夫そうですね」
「不意打ちは注意が必要ですけれどね」
「そうだな。それから状況に応じて前線へ支援攻撃をしてほしい。できるか?」
「座標を指定してくれれば大丈夫です」
あっさりと言うが、視界外かつ長距離への魔法発動は高難易度の技術だ。
それに呆然としている幹比古に向き直って、遊撃の説明に移る。
「遊撃はオフェンスとディフェンス、両方を側面支援する役割だ。この前の雷撃魔法のような遠隔魔法はまだ持っているんだろう?」
「…まあ、そうだね。でも、真昼さんがいるなら必要ないんじゃないかな」
「いえ、幹比古さんは今回のチームには必要です」
驚いた幹比古が真昼を見る。
一旦調整を止めた真昼が、その理由を説明していた。
「今回、試合間隔が狭いので可能な限り体力を温存しながら進む必要があります。古式魔法は魔法の発動点がわかりにくい上に、遠隔で魔法を使う上での有用な技術があります。連戦して勝つためには瞬発力のある現代魔法のみではなく、持久力のある古式魔法に長けた術者が必要になります」
「真昼の言う通りだ。今の幹比古の術式はCADで高速発動する上では無駄が多い。それを俺が整理するから古式魔法の奇襲力を生かして欲しい」
「…奇襲力ね、そんなことを言われたのは初めてだよ。いいよ、達也に任せる」
幹比古がなにやら納得した様子でCADを差し出したので、早速術式の改良を行うことにしよう。
そう考えた俺に、真昼は予想外の提案をしてきた。
「達也さん。先日作っていた『小通連』を少し改造して使っていいですか?」
「あれをか? 真昼には必要ないし使いにくいと思うが…」
「持ち手を槍や薙刀のように長くしてもらえれば、後はこちらで考えがありますので」
「それだけなら構わない。刃先の延長時間と距離も可変にしておく」
「ありがとうございます」
それからいくつか作戦や連携を確認し、明日の試合に影響しないギリギリまで準備を進めた。
真昼の
一高のモノリスコード代理チームが発表された際の混乱は各校かなりのものだった。
それは三高も例外ではなく、すぐに緊急のミーティングが開かれた。
「モノリスは男子限定の競技だろ? 四葉が出るなんてありなのか?」
「一応、大学の男女混合ルールに基づいて防御デバイスを使うとはあるけど…」
「それに他のメンバーがエンジニアとメンバー外の生徒ってどういうことなんだ?」
皆がそれぞれ思うことを言い合っている中で、ジョージが俺に尋ねる。
「まさかこんなことになるなんてね。この人選について将輝はどう思う?」
「そうだな……実力的に言えば四葉さんはモノリスに出ても何も不思議はない。身体的に耐えられるかどうかはわからないが、魔法力だけで見れば元の男子チームより強敵だ。それにほぼ確実にアイツがCADの調整をしてくるだろう」
「そうだね。ただでさえ四葉は実力的に桁違いのものを持っているのに、さらに脅威と言えるだろうね」
「これまで競技で見せた魔法は『破城槌』『重力波』『流星群』か。破城槌以外はどれもモノリスの制限に引っかかる高威力の魔法だな」
「魔法の傾向を見れば加重系をメインに使ってきそうだけど、光波振動系で目潰しや幻術をかけてくる可能性もあるよ。なにせあの四葉だからね」
ジョージの言葉に、俺も考え込む。
今のところ見せている手札はそれだけだが、確実にまだまだ切り札を持っているだろう。
そもそも、加重系が得意というのも推測に過ぎない。
他系統の魔法を使う可能性も十分にある。
「対人戦のスタイルも不明なのが痛いね」
「おそらく後衛からの支援型だとは思うが、どのように支援するかがわからないのは問題だな。その辺りを明日の試合で少しでも見られればいいが…」
「将輝ならどうやって四葉を倒す?」
「こちらの得意な中距離からの魔法攻撃で倒すしかないだろうな。どちらが先に耐えられなくなるかの勝負になると思う。そうなれば意地でも勝ってみせるさ」
「将輝らしいね…」
ちょっと呆れられたが、実際のところレギュレーションがあるためどうなるかは本当にわからない。
確実に倒せる魔法はお互いに制限されているのだから、あとは駆け引きにどちらが勝つかの戦いになる。
俺としては初めての十師族同士の戦いだ。
みっともない負け方はできない。
この試合に勝って、一条の名をより知らしめてやる!
はい、幹比古くんの情緒ジェットコースター回でした。
いきなり四葉と組まされてビビってたら、やたらと高評価もらって今度はプレッシャーを感じる幹比古くんはこちらです()
小通連は小改造して使用することに。
真昼のクソ雑魚腕力では役に立たないので打撃以外の使い方をします。
三高緊急会議。
真昼に達也の調整とか化け物じみていますが、ある意味一高の最高戦力と戦えるので昂っているのも確かな将輝&ジョージチーム
構成的には将輝の戦略を立てたジョージも出場しているので、真昼と達也に似てはいるんですよね。
そして割と近いところまで推測をする2人。
真昼さんは果たしてどこまで暴れるのか…?