四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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真昼さん大暴れ。
後半は真由美視点です。


魔法らしい魔法を使う魔法使い

「……どうでしょうか?」

「少し意識しすぎだけど、充分形になっていると思うよ。このまましばらく続けてもらえるかな」

「わかりました」

 

次の試合を待つ控え室。

私は幹比古に頼んで、瞑想中の状態を確認してもらっていた。

これは研究所では想子のコントロール、四葉では気配の遮断の訓練で行っていたもので、厳密に言うと古式の修行である瞑想とは違うのだけど、やりたいことは同じ。

だから日常的にこの修行をやっているであろう幹比古に意見をもらっていた。

まあ、隣でイチャイチャしている達也と深雪から意識を逸らしたいって理由も半分くらいはあるけど。

 

「それにしても、真昼さんでもこういう訓練をしているんだね」

「基礎は全ての元ですからね。特に私は干渉力が大きいので、制御は念入りに鍛えないと暴発してしまいますから」

 

いやぁ……本当にね…

特に私の場合は暴走時にどんな魔法が出るかわからないから、絶対に暴発しないように気をつけないといけない。

魔法のコントロールについては、達也並みに鍛えていると自負しているよ。

そんな感じで時間を潰していると、次の試合場所が発表された。

場所は市街地ステージ。

今度は幹比古の『視覚同調』が鍵になるので、基本的には私一人でオフェンスを撃退しないといけない。

気合いを入れつつ『小通連』を背負うと、中条先輩が不安そうに話しかけてきた。

 

「あの……次の試合では、『小通連』はどうするんですか?」

「どうするとは?」

「えっと、その……振り回すスペースが少ない市街地ステージでは、使い所がないのではないかと…」

「問題ありませんよ。要は使い方次第です」

 

そう中条先輩に告げて開始位置へ向かう。

試合開始後、廊下に積み上げられた机に座って待っていると、部屋を挟んで反対の廊下から一人入ってくる。

『小通連』の先をそちらに向けて周辺の空気塊を移動させると、割れたガラスや細々した物が一緒に飛んでいく。

それを壁に隠れてやり過ごした相手は、私に直接移動魔法をかけてきた。

当然常時発動している領域干渉で無効化し、お返しに収束系魔法で圧縮した空気弾で相手がいる廊下一面を吹き飛ばす。

 

『真昼、ビルEの五階東側の廊下に『重力偏向』を頼む』

「三秒後に南向きに発動します」

 

達也の通信に答えながら、駆けつけたもう1人の敵に対して『小通連』を向ける。

自分の身体に慣性制御と固定の魔法をかけつつ、この階全体と達也のいるビルに対して『重力偏向』を発動。

急に重力が横向きになったために大量のものが横に『落下』する中で、相手はなんとか対応して着地…着壁? と落下物の対処を行っていた。

魔法を解除して重力の向きが元に戻ると、すぐに空気弾を相手が撃ってくる。

こちらは『小通連』を割れた窓から伸ばして振り始めているものの、相手の方が着弾するのが早い。

けれど、その空気弾は私の横を素通りしていった。

 

「なに⁉︎」

 

相手が驚いているけど、これはさっき使った『重力偏向』と同時にほんの少しだけ空間の歪曲度を変えて、実際の位置より違う位置に見えるようにしただけ。

加重系魔法でこれをやるのは珍しいけど、光学系魔法であればほのかもできる。

驚きつつもしゃがんで『小通連』を躱そうとした相手を、隠れている壁ごと魔法を発動しながら振り抜く。

壁に接触したと同時に『密度操作』でコンクリートの壁の強度を下げて、加速系魔法で壊しながら破片を吹き飛ばす。

それに巻き込まれて反対側の壁に叩きつけられた相手はしばらく動けなさそうだ。

それを確認していると、反対側の廊下から魔法の反応が。

見ると、空気弾で吹き飛ばされていた相手が復活してこちらに向かってきていた。

そのまま移動魔法で扉から飛び込んでこようとして……盛大にぶつかった。

私が空気弾を作ったときに、粘度を下げたガラスを集めて作った一枚の大きなガラス戸に。

正直窓から来たら無駄だったけど、引っかかってくれて良かった。

痛みで倒れた相手選手に、再び粘度を下げたガラス戸を胴体の上に被さるように倒す。

溶けたアメのようにまとわりついたところで粘度を戻して拘束する。

これで2人倒したね。

念の為に幹比古に頼んで『雷童子』で気絶させてもらってしばらく待っていると、試合終了のブザーが鳴った。

 

「お疲れ様でした」

「う、うん! 真昼さんも凄かったよ!」

「いえ、幹比古さんと達也さんがモノリスを攻略してくれたおかげです」

 

本当にね。

まあ、手当たり次第に魔法を撃って全員倒すのも出来なくはないけど、市街地ステージだと手間がかかりすぎるしね…

相手のモノリスまで移動するのが大変な私としては、達也には頭が上がらない。

とにかく、これであとは決勝リーグの二戦で終わりだね。

決勝でどう勝つかが悩みどころだけど…

 

            

 

「……凄まじいな」

「ええ、本当に…」

 

摩利の言葉に、呆然としながらも答える。

八高との試合では1人を倒しただけだった真昼さんだけど、今回の試合では実質的に相手チームの全員を相手にしていた。

そして、そこで使った魔法……いや、その使い方も観客に衝撃を与えていた。

派手な魔法で相手を攻撃すると同時に、次の布石をさりげなく準備するその手際の良さ。

特に加重系で幻術を再現したり、一度の収束系魔法で空気の圧縮・ガラスの粘度低下・一枚のガラスに整形を済ませてしまうところは、魔法の難易度も規模も精密さもさすがの一言に尽きる。

 

「アイスピラーズブレイクや普段の様子から、北山と同じような高出力型かと思っていたが、精密さもかなりのものだな」

「そうね、普段はそこまでする必要がないからしていなかった、ということかしら…」

「考えてみれば、校内で指定した位置にぴったり領域干渉を展開できる時点で並の制御力ではないのにな」

 

なにより、これだけの魔法をいとも容易く使って疲れる気配もない。

本当に、このまま一条君にも勝ってしまうかもしれない。

でも、どこか危うく感じるのは私の心配しすぎだろうか。

 

「無茶だけはしないでね…」

 

生徒会長としては情けないその言葉が、今の私の本心だった。




対二高戦でした!
真昼さん強すぎる…
本人的にはノリノリで戦っているので、周囲の心配はぶっちぎっていきます。
次は準決勝二試合まとめて進めましょうかね…
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