四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
後半は一色視点です。
モノリス予選リーグが終わってお昼ごはん。
私は午後の試合に備えて消化のいい煮込みうどんを頼んだ。
冷房の効いたカフェの一角でがんばって食べていると、応援していた女子チームのみんながそれぞれお弁当を持って来てくれた。
「真昼! おつかれー! すごかったよー‼︎」
「いやはや、さすが十師族だけあるね」
「ありがとう。私も格好つけられてよかったです」
うん、実際ご飯食べながら試合のリプレイ見てたけど、けっこう様になってるんじゃない?
これは真夜様も喜んでくれそう。
まあ達也が活躍しても喜びそうだけどね。
「あの槍のデバイスをあんなに使うとは思わなかった」
「照準しやすいだけでなく、相手の意表も突けるので意外と使えました。達也さんはちょっとした玩具みたいなものと言っていましたが」
「でもかっこよかったよ!」
ほのか……ありがとう‼︎
その言葉が聞きたかったんだよ!
よーし、午後の決勝リーグもがんばろう!
その後、たぶんエリカと深雪のブラコン大爆発に巻き込まれて疲れた顔をしていた達也と合流して、幹比古とも一緒に三高の試合を見る。
さて、三高の試合相手は八高。
場所は岩場ステージ。
ある程度見通しが利くので、最初から八高の魔法がガンガン飛んでくる。
それを移動型領域干渉で軽々無力化する一条。
反撃で手を相手に向けると、
そのまま魔法の猛攻撃を受けながら、一人一人ゆっくりと仕留めて試合終了となった。
……これ、完全に私を意識してるじゃん。
「これは……真昼に対する挑戦だろうな」
「でしょうね。かなり露骨ですが、砲撃戦に乗ってこい…ということでしょうか」
「二高のようなモノリスのコード入力による勝利はさせない、ということだろう」
「開けたステージだと確かに厳しいね…」
「ディフェンスはともかく、吉祥寺選手は『不可視の弾丸』を使ってくるでしょうから余計に遮蔽物の有無が重要になりますね」
「そっか……どこかで聞いたことのある名前だと思ったら『カーディナル・ジョージ』だったのか」
「そう、だから一条だけ注意しているわけにもいかない。だが相手が真昼を意識しているのは確かなようだ。そこにつけ込む隙があればいいが…」
達也が何か悪巧みしてるね…
それに、思った以上に三高側が私のことをライバル視してくれてる?
なら、もっと目立って意識してもらわないとね!
「…真昼、何を考えているんだ?」
「決勝戦への布石です」
考えていることを達也に伝えると、悪い笑みを浮かべて了承してくれた。
そして迎えた準決勝の相手は九高。
場所は渓谷ステージ。
ここでは幹比古に霧の結界を作ってもらうんだけど、せっかくだから私も協力することに。
近くの水を凍らせた氷塊を撃ち出し、弾幕として敵陣地に雨霰と降らせる。
着弾した氷は発散系魔法によって一瞬で昇華して爆風を撒き散らすので、ほとんど榴弾の雨のようになっている。
当然強制的に気体になった水蒸気はすぐに霧になるので、幹比古の結界と合わせてまるで砂漠の砂嵐のように相手陣地に霧が迫る。
その後ろを、猛スピードで駆ける達也。
そう、私がやりたかったのは、いわゆる移動弾幕射撃というやつ。
横一線に氷の弾幕を降らせてそれを前進、相手選手を発見したらそこに砲撃を集中しつつ弾幕はさらに前進させて達也も一緒に侵攻させるというもの。
まさしく幕のように迫る氷の弾幕が相手オフェンスに到達した。
相手は障壁魔法で防御したので、その反応を頼りに砲撃を集中させつつ、さらに弾幕射撃を敵陣の奥へ進める。
とにかく相手陣地全域を端から端まで砲撃する事で、相手チームのメンバーをすべて炙り出す。
オフェンスの障壁が限界になって解除されたところで、幹比古にトドメを刺してもらう。
そうして、残っていたディフェンス二人にも弾幕が到達したので、猛砲撃を行う。
その隙に達也がモノリスを解錠、幹比古がコードを入力。
こうして、ひたすら氷の砲撃で相手をイジメた九高戦は私達が勝利した。
まあ、このくらいの煽り返しは許されるよね? クリムゾン・プリンスさん?
「ほほう、案外
「必要以上に派手な勝利……一条くんが熱くなりすぎないといいけど」
一高対九高の試合。
それは『爆裂』を得意とする一条に見せつけるかのような試合だった。
ある意味無駄とも言えるような苛烈な氷の榴弾による砲撃。
まず間違いなく一条の挑発に対する返事だろう。
「アイスピラーズブレイクでは魔法力で押し潰すような戦い方だったけれど、これまでの試合を見ると制御面もかなりのレベルであるのは間違いないわね」
「同系統の魔法とはいえ、並列していくつもの魔法を発動しているからの。それに魔法の隠蔽もかなりのものじゃ」
「派手な魔法に意識が向きがちだけど、その陰でどんな魔法を準備しているかこそ注意すべきね」
この魔法の隠蔽技術は、さすがに四葉家といったところかしら。
それに今回の試合では九高選手の防御魔法を察知して、そこに攻撃を集中させていた。
視界内ならともかく、視界外で
魔法力・魔法戦闘での立ち居振る舞い・自分の能力への自信。
その全てを持っている相手と戦うというのは、かなりの苦戦を強いられるでしょうね。
でも、それは一条も同じ。
どちらが勝っても十師族の力を示すことにはなるでしょうけど、『第一研』の魔法師としては、そして同じ高校としても勝って欲しいわね。
私も、ミラージバットでは勝って『一色』の名と力を示さなくてはいけないのだから。
真昼「挑発されたなら返さないと!」
深夜様「四葉としてはやっぱり…ねぇ?」
真夜様「ふふふ……やはり私の娘だわ」
将輝「コイツ…ヤル気だな⁉︎」
愛梨「一の家としてがんばれー」
相手校がお互い可哀想すぎる…
四葉的には一条家の挑発には絶対に返さないと気が済まないと思うので、バリバリに煽りました。
ついでに目立てるので真昼さん的には願ったり叶ったりです。
次はいよいよ決勝戦でしょうか…
どうしても服が黒くならなくて没になった氷爆撃の真昼さんイラストを載せておきます。
せくしーになりすぎたのはまた活動報告で…
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