四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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深雪さん、もうちょっと加減というものを……なんとか…ならんか?


やっぱり飛行魔法はロマン

「真昼さん⁉︎ 大丈夫なの⁉︎」

「真昼、大丈夫?」

「元々怪我はしてませんでしたから。疲れも取れましたし問題はないですよ」

 

会長にも雫にも心配された…

他の人も遠巻きだけど気遣ってくれてるし、なんかごめん…

別に腕が吹き飛んだとか大穴が空いたとかじゃないんだから、そんなに心配しなくてもいいのに…

 

「決勝戦は……やはり、皆飛行魔法を使ってきましたね」

「無茶よ…ぶっつけ本番で使える魔法じゃないのに…」

「大丈夫です。シルバーの術式をそのまま使っていれば『安全装置』が働くはずです」

 

一高からは渡辺先輩と深雪、三高からは一色が出ている。

だけど、飛行魔法の習熟度は深雪がダントツ。

跳躍なら経験で勝てる人もいるのに、魔法としても経験としても有利な飛行を本気で使ったら……

少なくとも現段階では深雪に勝てる人はいないよね。

渡辺先輩も一色もかなり粘ったけれど、結局は深雪が優勝した。

すごい嬉しそうに達也に手を振ってるけど……まあ、うん。いいよ?

私も今回は目立ったから。

でも少しぐらい協力してくれてもいいんじゃないかな…

 

「すごいわね……深雪さん」

「ええ、これに関しては仕方ないですね、でも、一高の優勝はこれで揺るぎないですよ」

「そうね。摩利が拗ねないといいけど…」

 

それは……七草先輩、がんばって!

結局、渡辺先輩はスポーツマンらしく深雪の実力を讃えていたけれど、やっぱりちょっと悔しそうだった。

最後の大会がどうこうというより、単純に負けたのが悔しかったのだと思うけど。

そんなわけで、残すは予選を勝ち抜いたモノリスコードのみ。

とはいっても、十文字先輩が負けるわけもないし深雪のように変な心配もいらないので安心して観戦できる。

自分の競技が終わって、全力で世話焼きモードになった深雪に諦めてお世話されながら、私は次の日の第一試合を観戦した。

うん、十文字先輩は相変わらずだけど服部先輩もすごいよね。

魔法力ではなく、魔法の組み合わせによる多彩な攻撃はなかなか一朝一夕で身につくものじゃない。

私の場合は特に使える魔法が多すぎて組み合わせまでなかなか練習が行き届かないんだよね…

 

「よ、四葉真昼さん。九島烈様より昼食をご一緒にいかがか、との言葉を頂いております」

「承知しました。是非に、とお伝えください」

「では、11時にこちらへお越し下さい」

 

大会委員から老師との会談の招待を受ける。

決勝戦のことも考えて、早い時間にしてくれたのかな?

みんなには適当に言っておいて、招待されたレストランに向かう。

その個室で、老師は待っていた。

 

「お待たせしました」

「いや、時間通りだよ。君、配膳を」

「かしこまりました」

 

ウェイターがワゴンに載せた料理を手早く並べる。

フレンチのコース料理みたいだけど、脂っこいものはないみたい。

一礼して退室するウェイターを見送ると、この部屋には私と老師だけになった。

 

「ふむ、こうして直接話すのは初めてだな。知ってはいたが、やはり真夜や深夜によく似ている。そして同じように優秀だ」

「恐縮です」

「そうかしこまることもあるまい。優秀な若い魔法師と話せるというのは嬉しいことだ。特に、それが()()()()()()()()()()()()()

 

…きた。

この話をするために、個室で邪魔されないように最初に全部の料理を出したのか。

 

「どこでそうお思いになりましたか?」

「モノリスコード決勝。一条の息子に空気弾で吹き飛ばされた後の戦い方は、()()()()()()()()だった。『幻衝』と『ダイレクト・ペイン』、光学系・加重系・精神干渉系の幻影、わざと重力を軽減させてからの重力倍加と、その違和感を消しつつ同士討ちをさせる思考誘導。あの自然な精神干渉に関して、深夜の右に出るものはいなかったからな」

 

……うわー、全部バレてる。

深夜様もやばいけど、あの距離で見抜く老師もやばいよ…

 

「どうやったのかはわからないが、深夜の記憶か思考、魔法資質の一部もしくは全てを受け継いでいるのだろう」

「……はい、その通りです。私は深夜様の精神…俗な言い方をすれば、『魂』を取り込んでいます。()()()()()()は、お答えできませんが」

「やはりか。それは深夜の『精神構造干渉』も受け継いでいるのかな」

「深夜様の魔法資質については、その全てを」

「そうか……」

 

私の言葉に、しばらく考え込む老師。

たぶん、四葉の脅威と光宣のことがせめぎ合っているんだろうな。

緊張を誤魔化すために水を一口飲む。

できれば深夜様にこういうのはお願いしたいんだけどな…

 

『ダメよ。こういう交渉は今後もあるんだから、今のうちに慣れておきなさい』

 

深夜様きびしい…

 

「私が何を目的にここに君を呼んだか、知っているのかね?」

「予想に過ぎませんが…」

「言ってみたまえ」

「末のご令孫様の体質の件ではないかと。最初に深夜様の力をどの程度引き継いだか確認していましたので」

「…君の言う通りだ。よく調べたな」

「恐れ入ります」

 

ひいぃ……腹の探り合い怖いよぉ…

何も食べてないのにお腹壊しそう…

 

「そこまで知っているなら話は早い。光宣の体質は魔法資質に関係していると九島の研究者は考えている。それに手を加えられるのは精神系魔法に長けた四葉の中でも深夜くらいだろう。どうか、光宣の治療に手を貸してくれないだろうか。無論、できる範囲でこちらからも対価を払おう」

「対価など……老師の身内ということであれば、喜んで手助けいたします。同じ十師族ですし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と考えております」

「……謙虚だな。真夜の指示かね?」

「それがないとは申しませんが、私の本心でもあります」

 

しばらくじっと見つめられる。

がんばって平然とその視線を受けると、フッと軽く老師が笑った。

 

「よかろう。光宣も同世代の友人を欲しがっていたからな。君がよければ治療だけでなく、気軽に付き合ってほしい」

「光栄です」

「呼び出して聞きたかったことは以上だ。あとは食べながら話そう」

「はい……あの、深夜様と話されますか?」

「本当に魂が宿っているというなら興味深い。ぜひお願いしたい」

 

深夜様! チェンジ!

老師と食事とか喉を通る気がしないよ!

 

『はあ……まあいいわ。私も先生とお話はしたいし』

 

ありがとうございます! 深夜様!

 

「……『お久しぶりですね、先生』」

「ああ……不思議な感覚だ。仕草は大人の深夜なのに、姿は子供の頃なのだから」

「『ふふふ、私も今でも不思議なことになったと思っていますわ。でも、魔法があるのなら、こんなことがあっても不思議ではないでしょう?』」

「そうだな……」

 

その後、私は知らない昔話などをしながら会食は進んだ。

最後は子供と孫自慢になってたけど……まあ、楽しそうだからヨシ!




深雪「お兄様は一番です!」
達也「深雪が楽しそうで良かった」
老師「あ、この娘謀略はできるけどわりと性根は普通に善良だな」
真昼「なんとか切り抜けた!」
深夜「バレてるわよ、色々と」

老師、真昼の内心ビクビクに気づく。
腹の探り合いは負けてますね…
とりあえず九島から四葉への危険眼はやめさせようとしています。
深夜様はスパルタなのでこういうときは助けてくれません。
きびしい…
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