四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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船酔いは21世紀末には克服されているのだろうか…


★船の旅は優雅に行きたい *イラストあり

「初めまして。本日はお招きいただきありがとうございます」

「こちらこそ。四葉の方と懇意にしていただけるとは、喜ばしいことです」

 

雫の別荘へ向かう当日。

集合場所に着いた私は、護衛の甜奈と遠夜を皆に紹介した後、雫のお父様と挨拶をしていた。

お互いに気を使わないといけないから、社交って大変だ…

特に、研究所的には北山家は決して無視できない。

主に私の意向で、四葉関係からの資金提供とか関与は最小限にしているからね。

さて、一通り挨拶は終わったけど、二人は大丈夫かな…

 

「遠夜って言うのか、よろしくな!」

「レオンハルト様ですね。お嬢様から伺っております」

「レオで良いぜ!」

「では、レオ様」

「いや、あんたの方が年上なんだし、呼び捨てでも…」

「ですが、お嬢様は『レオさん』と呼んでいますし」

「えぇ…」

「甜奈さんね。あたしはエリカ、こっちは美月よ。よろしくね」

「よろしくおねがいします」

「はい、エリカ様と美月様ですね。私のことは甜奈と呼び捨てにしてください」

「あんただってあたしたちのこと様付けじゃない」

「私達はお嬢様の護衛ですから」

「そういうのいいから。真昼だってそう言ってるんでしょ?」

「ですが、私達が護衛であるのは事実ですから」

 

……うーん、大丈夫…かな?

いまいち噛み合ってない会話に頭を抱えつつ、二人に話しかける。

 

「遠夜、甜奈。皆さんの言うことも受け入れなさい。コミュニケーションを円滑にするには必要なことです」

「「はい、お嬢様が仰るなら」」

「……慕われてるのね」

「すみません……私含めた研究所の教育だとここまでが限界で…」

 

ちょっと引き攣った顔のエリカに言い訳するけど、やっぱりなぁ…

まだ直接的な攻撃がない限り手を出さないだけマシだけど、一般社会に出すには……

 

「…なるほど、研究所内での護衛というのはこういうことか」

「…はい、特に私は『四葉』ですから。外に出すとよからぬ噂が立ちそうで…」

「…それこそ本家に預けなかったのか?」

「……私の前の実験体なので、あまり本家にも調査してほしくないんです。倫理面はともかく、私のルーツにも関わるので」

 

達也とひそひそと相談する。

この子達は勝手に十師族の遺伝子使って作られた調整体ってことでワンアウト、自我喪失するような実験したってことでツーアウト……かな。

正直これでもまだギリギリ外に出せるまともな方っていう事実に頭が痛くなる。

魔法の実力と戦闘能力は高いんだよ?

だけどジェネレーターよりちょっとマシな程度の自我って…

 

「二人とも、今回同行する皆さんは私の同級生の中でも実力者です。それに、二人に足りない社会性を持っています。可能な限り学んでください」

「「かしこまりました、お嬢様」」

「……すごいですね」

 

美月ー! 引かないでー!

私だってちょっと後悔し始めてるんだから!

そんなわけで、みんなにはちょっと引かれつつも港を出発して、目的の無人島に到着した。

みんなで水着に着替えて浜辺に向かう。

そこには、既に着替え終わった男性陣がいた。

 

「お嬢様、こちらにパラソルとシートを用意しました」

「ありがとう。用があれば呼ぶので、自由にしていて良いですよ。皆さんと交流を深めてください」

「了解しました」

 

二人にそう()()して、なんとか交流させる。

絶対失敗する気がするけど、今しか失敗は許されないから可能な限り経験を積んでもらおう。

 

「真昼はなにするー? 泳ぐ格好じゃないけど」

「私海でも浮かないので……波打ち際で水遊びでもしようかと」

「まあそうだよねー。男連中はもうあんなとこまで泳いでるけど」

 

エリカが指差す先。

そこにはレオと幹比古、そして遠夜が遠泳をしていた。

一応遠夜も研究所近くの湖で水泳はしたことがあるはずだが、海だとまた勝手が違うのかレオと競い合っていた。

幹比古はそれに巻き込まれて取り残されていたけど…

そして、甜奈はビーチバレーのネットを、魔法を使ってほのか達と一緒にサクサクと立てていた。

私は魔法無しだとボールに負けて吹っ飛ぶ未来しか見えないから、見ていようかな…

 

「よーし、それじゃああたしと美月、雫とほのかでやるわよ!」

「えぇ⁉︎」

「うん、負けない」

「雫⁉︎」

「それでは審判を務めさせていただきます」

 

さっくりと試合を始めてしまったので、残った私と深雪は海に入りつつ、試合を見て時々応援することに。

美月は見た目通りそんなに上手くなかったけど、エリカがめちゃくちゃがんばっていたので互角の試合運び。

そしてなにより、美月とかほのかが動くといろいろとすごい。

私にはない武器だね……

 

「真昼もかわいい水着ね。自分で選んだの?」

「自分というか、叔母様というか…」

 

深雪に褒められたけど、これ深夜様がチョイスしたんだよね。

私としてはあえてスクール水着とかでもおもしろいと思ったのだけど、強烈に却下されて結局この大人しい感じの水着になった。

かわいいからいいけどね!

 

【挿絵表示】

 

 

「深雪も似合ってますよ。達也さんにちゃんと見てもらいましたか?」

「もちろん! 一緒に選びましたから」

「海だとまた違うと思いますよ。達也さん、ずっと寝てますし呼んでみては?」

「そうですね! お兄様も楽しんでもらわないと!」

 

はしゃぎながら達也さんに駆け寄る深雪。

楽しそうで何より……

 

「お嬢様、水分補給をどうぞ」

「…甜奈、ありがとう。ビーチバレーはどうなったの?」

「エリカ…さん、達が僅差で勝ちました。今はチーム変えをしています」

「なら混ぜてもらいなさい。やり方は見て覚えたでしょう?」

「はい、わかりました」

 

そう言ってまたエリカ達と合流して、雫とチームを組んでプレーする甜奈。

相手はほのかと美月だけど、連携が取れてないから微笑ましいことになっている。

うーん、なんとか交流はできているのかな…?

この調子で二人とも人の心を取り戻して! ファイト!




これが…心か

とうとう海に行きました。
新キャラの護衛二人組も(主に周囲の人たちが)苦労しながら楽しんでいます。
今回は特に没イラストが多かったです……主にAIくんが真昼さんを脱がせるので。
また活動報告で供養しますが、スク水だけここに置いておきます。

【挿絵表示】

次回はほのか事件ですかね…
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