四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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なんか真昼さん本戦とそんなに衣装変わらなくない?
後半はレオ視点です。


八つ当たりでエキシビジョンマッチ

達也のヤバい身体(傷跡)が白日の下に晒されてしばらく。

達也への水当てゲームが終結して私たちはボートでゆっくりとしていた。

雫とほのかが乗っているボートと、私と美月が乗っているボートの二つ。

 

「け、結構揺れるんですね…」

「ボートが平らで小さいですから。バトルボードよりはマシですが」

 

あんまり体幹が強くない美月が波が来るごとに揺れていて、それを私が抑える。

ボートというか、本当にサーフィンボードに近いかもしれない。

そうやって恐々ながらも楽しんでいると、不意に大きな波が来た。

 

「きゃああ!」

「!」

 

美月の悲鳴と共にひっくり返るボート。

一瞬上下がわからなくなるが、こういう時の対処は叩き込まれている。

まず収束系魔法で顔の周囲に空気を抽出して海水を飲まないようにする。

次に抽出した空気の繭を拡大しつつ、身体を丸めて最小限の空気抽出で済むようにする。

あとは浮力で海上まで自動的に浮くので、それまでじっとしているだけ。

数秒後、私の身体は無事に水面まで戻ってきた。

 

「お嬢様、ご無事でしたか」

「ええ、甜奈も美月をありがとうございます」

「けほっ…こほっ……あ、ありがとうございます…」

「いえ、美月様…美月さんも無事で何よりです」

 

私ほど魔法をとっさに使えない美月は少し水を飲んでしまったみたいだけど、甜奈が掬い上げてくれてよかった。

同じように転覆した雫たちのボートでは、ほのかが暴れながらも達也に救い出されていた。

……あ。

 

「あっ……ほのかさん、大丈夫でしょうか…?」

「相手としては良かったけどダメでしたね…」

 

恋する相手に、その……水着の下を見られるのは限界突破しちゃうよね…

ちょっといたたまれない気持ちになった私たちは、ボートごとゆっくりと浜辺に向かった。

 

            

 

「いやぁ、遠夜、あんたすげぇな! こんなにヒートアップしたのは久々だぜ」

「私もいつもは湖ですから、ここまで長い距離を泳いだのは初めてでした」

 

遠夜と沖合での遠泳をなんとか制した後。

浜辺に上がると、何か妙な雰囲気になっていた。

いや、真昼さんはいつも通りだけど、他がなんか…

そう思って見ていると、そこに居ない人物に気づいた。

 

「あれ? 達也と…光井はどこ行ったんだ?」

「あっちで、ボートに、のってるよ」

 

そう指さすのは、疲れ果てた幹比古。

見ると、二人は沖合で手漕ぎボートに乗っていた。

 

「なんだありゃ? なんでそんなことになってるんだ?」

「いろいろあったのよ」

 

エリカがちょっと不貞腐れた顔で説明になってない説明をする。

だが、遠目に見ても悪くない雰囲気だ。

そう感じたのは幹比古も同じようだ。

 

「……けっこういい感じじゃない?」

「ば、バカ!」

 

エリカが慌てて叫ぶのと同時。

テーブルの隅から冷気が漂ってきた。

発生源には、オレンジを凍らせる氷の女王の姿が。

 

「吉田くん、よく冷えたオレンジは如何かしら?」

「あ…イタダキマス」

 

カクカクと頷いて受け取ると、すぐに黒沢さんから差し出されるシャーベットスプーン。

次に標的になったのはマンゴー。

数秒で凍りついたそれを今度は俺に手渡すと、深雪さんは真昼さんに話しかけた。

 

「真昼、何も言わないけどいいの?」

「…私は達也さんに何か指図する権利はないよ。でも……そうだね」

 

すこし辺りを見回して、何もない開けた浜辺に視線を止めた真昼さん。

CADを使って地面を平すと、さらに砂の足場を一瞬で作った。

 

「深雪の気が済むなら、今から新人戦と本戦の優勝者同士のエキシビションマッチでもやろうか。私が氷柱の形は作るから、冷却はお願い」

「……そうね、競技用のCADはないけど十分だわ」

 

深雪さんと真昼さんがCADを操作する。

海水が大量に流れ込んだかと思ったら、それが24本の四角柱に変化してすぐに凍りつく。

あっという間に、大会のステージのような会場が整った。

 

「甜奈、遠夜。フィールドの結界をお願いします」

「「かしこまりました、お嬢様」」

 

二人が手をかざすと、それぞれのフィールドの外周を囲うように防御障壁が展開される。

砂の足場に立つのは、今も冷気が漏れている深雪さんといつもどおりの真昼さん。

急展開に目を白黒していると、北山さんとエリカは興味津々でそれを見ていた。

 

「これ、録画しちゃだめかな」

「普段使いのCADなのが残念よねー。でも絶対にすごいと思うわ」

 

そんな外野の喧騒を前に、二人の試合が始まった。

九校戦で使った『氷炎地獄』と『重力波』をそれぞれ使うが、お互いの領域干渉によって両方の魔法が不発になる。

そこで真昼さんが両腕のCADから絶え間なく魔法を読み込み、魔法の弾幕を張る。

それらは全て領域干渉と『減速領域』で防がれ、『ニブルヘイム』が繰り出される。

だが、それでできた液体窒素の霧に真昼さんが魔法を使ってさらに『フォノンメーザー』を当てると、爆発が起きてその衝撃波で深雪さんの陣地の氷が二本砕けた。

しかし、同時にさらに冷却された真昼さんの氷柱に少しずつヒビが入り始めた。

 

「なるほど、温度差による熱収縮ですか。100度以上の温度差ならそうなりますね」

「真昼も窒素化合物の合成なんて一瞬ですごいじゃない」

 

『ニブルヘイム』と『氷熱地獄』を切り替えつつ、だんだんと氷柱にヒビを入れていく深雪さん。

一方で、魔法の連打を続ける真昼さん。

大会でこんな戦いしたら絶対もっと人気が出ていただろうな…

そんなことを考えていると、真昼さんが手をさっと薙いだ。

その瞬間、深雪さん側の全ての氷柱が斜めに切り倒され、同時に真昼さんの氷柱がぼろぼろと砕け落ちた。

 

「今のは…まさか⁉︎」

「最後のは何?」

「真昼……それは」

「『分子ディバイダー』です。奥の手でしたが、負けたくなかったので」

 

あっさりとそう言った真昼さんは、甜奈さんから渡された飲み物を飲んでふう……と一息ついていた。

『分子ディバイダー』って、確かアメリカのスターズが秘匿してる術式なんじゃ…

……四葉って、なんでもありなんだな…




なぜか最後が大会になってしまった…
しかも原作踏襲とはいえ、レオである意味…
ま、まあ遠夜との仲はたぶん深まったから!

次こそは告白タイムまで行きたい…
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