四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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少なくともうちの高校はずっと座ってるのがだるいイベントでした。
後半は達也視点です。


生徒会選挙当日って大体話聞いてるのがだるくなって適当に投票する

いよいよ選挙当日。

渡辺先輩が警備に風紀委員を配備して始まったそれは、なかなかの舌戦になっていた。

やっぱり、一科生縛りを無くすのは反対が多いよね。

けれど、それにつけ込んだテロ組織の行動自体があったのは事実。

そこを突いた七草先輩の熱意ある論述によって、反対派の反論は完敗した。

まあちょっと変な野次も飛んだけど、そんなに荒れなかった。

私がいるからね!

正直達也が生徒会に入るのは二年生になってからで、その時には魔工科に転科してるから達也を入れるだけなら必要ない改革なんだけど。

どのみちそのときには規則を書き換えないといけないから、早めにやっておいて良かった…かな?

七草先輩の実績にもなるし。

 

「次に、選挙演説に入ります」

 

あーちゃんが張り切った様子で壇上に立つ。

がんばってー! なんて応援もあちこちから聞こえる。

なんだかんだで人望というか、人気はあるんだよね。

アイドル的な人気だけど。

ファンクラブもあるし。

私のファンクラブは……あるにはあるんだけど、なーんか変なカルト集団みたいになってて…なんかヤダ。

しかも本人にはバレないように内密にやってるせいで余計に地下教団じみている。いやバレてるんだけどさ。

今のところやっていることはただのファンクラブの範囲を超えてないから放置してるけど、差別意識とか取り込み始めたら手を入れないといけないかもしれない。

 

「あーちゃん、そこの二科生みたいな男がいいの〜?」

「おいお前黙れよ!」

「皆さん! 発言は控えて下さい!」

 

……あー、結局この事件は起きるのか。

どうしよう。私が抑えて問題ないかな?

でも達也の株が上がるのも確かだし……よし、任せよう!

 

「静まりなさい‼︎」

 

深雪の声が響く。

その後、膨大な想子波が台風のように吹き荒れる。

うわ……実際に見るとヤバいね。本当に世界が書き変わりそう。

念の為、私もCADを構えるけど、やはり達也がいつのまにか壇上に上がっていて、深雪の肩を掴んで抑え込んでいた。

一瞬で想子が引っ込んで、後には(ほぼ)抱き合っている二人とびびって腰が抜けたあーちゃん。

これは深雪に票が集まるのもわかるね…

その後なんとか立て直した選挙集会は粛々と進み、無事に中条先輩が当選した。

原作通りスノークイーン深雪様とかの票が入ってたけど。

……私にも真昼閣下様とか真昼姫様とか入ってたけど!

 

「来年からは投票方式を変えましょうか。無効票が出ないようにしましょう」

「そうね…ふふ、あ、ごめんなさい……ふふふ」

 

七草先輩は笑いが抑えられないのか、無効票のバリエーションを見ては声が漏れていた。

深雪が達也に無効票の追跡を頼んだり、なんか甘い雰囲気になったり。

まあまあ酷いことになった生徒会選挙は、これにてなんとか終わったのだった。

……あとで私の無効票については追跡するからね?

 

            

 

「ふっ!」

「…っ⁉︎」

 

俺の掌底が相手の魔法防御を突破してみぞおちに突き刺さる。

加熱された空気が肌を焼くが、魔法が破られた後の残滓では軽い火傷にしかならない。

そのまま吹き飛ばされる少女に隠れるように接近してきた女性には、待機していた魔法を無効化した後で蹴りを繰り出す。

しかし、それは再発動した自己加速術式で避けられ、『圧切り』を手刀に展開して再度迫られた。

そちらは腕を押さえることで対処しようとして……『術式解散』に切り替えた。

服の内部に高電圧がかかっているのがわかったからだ。

魔法さえ解除すれば、力はあるとはいえ女性の力。

肩で受けることでダメージを最小化し、カウンターを打ち込む。

まだ倒れなかったので、服を掴んで地面に引き倒しつつ、膝を入れて確実に無力化する。

それを確認した真昼から、訓練終了が告げられた。

 

「やはりまだ二人に護衛を頼むのは難しそうですね」

「戦闘力自体は高いと思うが」

「主人を放って夢中になっている時点で失格です。それならまだ側で動かない方が護衛としては優秀ですからね」

「そうだな」

 

怪我がないかを確認した真昼が、訓練していた二人を雑に移動魔法で隣の部屋に移す。

それに不満を言わないのは信頼関係なのか、そういう性質なのか。

『八咫烏』シリーズ第三型式、『烏羽』シリーズ。

『魔法演算領域の能力を最大限発揮した。総合性能に優れる魔法師を製造する』という真昼から聞いていた目的通り、これまで戦った相手はそれぞれ得意系統はあるものの全体的に魔法資質に優れていて、さらに身体能力も高い。

今戦っていた夏雲と恋路も、古式魔法と現代魔法の違いはあるもののどちらも身体強化系の魔法を使っていた上に、両方とも俺よりわずかに低いぐらいの身長で体格差もほぼなかった。

ただ、それでもそれほど時間をかけずに勝てたのは戦闘経験の差が大きい。

個々の魔法は優れていても、戦闘の判断や連携が低レベルで対処が簡単だ。

真昼が肉体性能で劣っていても余裕で勝てる、と言っていた理由が分かった。

 

「二人とも分かったでしょう。貴女たちの戦い方は雑です。もっと戦闘の中での連続性を意識して戦ってください」

「かしこまりました」

「はい…」

「では、次は甜奈と遠夜です」

「「はい、よろしくおねがいします」」

 

真昼から一番()()()()()()仕上がっていると評価された二人が立つ。

合図と共に一歩踏み出すと、真昼と二人それぞれに『ファランクス』の防壁が出現した。

それを分解しても、すぐに次の防壁が出てくる。

一人は必ず真昼のそばでガードしながら、もう一人が防御を固めつつ攻撃を繰り出す。

なにより厄介なのが、二人とも『ファランクス』を使える点だ。

一人を無力化することができても、隙を潰すようにもう一人が『ファランクス』を再展開する。

そして、俺の分解はファランクスと相性が悪い。

こちらへの攻撃は防ぎ切ったものの、真昼にもダメージを通さず、時間切れで訓練は終了した。

 

「やはり『ファランクス』は厄介だな」

「達也さんと相性が悪いのは確かですね」

 

この訓練は真昼から要請されたものだが、俺も少し気になっていたことがあったので時間を作って来た。

結果として、『ファランクス』にはやはり今の手札だと勝てないことが分かった。

真昼を作り出す過程で様々な魔法資質を持つ調整体が製造されたため、そういった相手と戦う経験を得られるという面ではこちらにとっても利のある話ではある。

一番は、真昼の戦力の確認が大きいが。

十師族並みの調整体多数に、それを超える調整体も複数存在する。

間違いなく秘匿すべき戦力だ。

これが四葉で使えるようになれば、間違いなく四葉は他の十師族…いや、他の『数字付き』を敵にしても戦える。

その力を持って四葉は、真昼はどうするつもりなのか。

まだ俺にはそれを聞くことができなかった。




真昼「達也さんに訓練つけてもらえればいいんだよ!」
達也「ファランクス相手の戦闘訓練できるな」

なんとか戦闘経験の不足を補おうと必死な真昼さん。
戦力多すぎてまた警戒する達也さん。
四葉の明日はどっちだ!

次からは横浜事変編に進みたいと思います!
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