四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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能力と性格両方が問題


護衛を増やすのは大変

「護衛…ですか?」

「ああ。当校の生徒である以上、うちの風紀委員が対応することになる」

 

次の日。

渡辺先輩に呼ばれた私と旗見先輩は、そんな話をされて首を傾げた。

 

「あの、私はすでに護衛をつけていますが」

「わかっている。だから四葉は任意だ。旗見の方は護衛がないだろう」

「わ、私ですか⁉︎ そんな、私なんか狙われたりなんて…」

 

確かに旗見先輩の護衛は考えてなかった。

でも私の護衛もまだ二人しか外に出せないしなぁ…

ここは素直に風紀委員に対応してもらおうか。

 

「そうですね、先輩には護衛をつけましょうか」

「えっ⁉︎」

「では風紀委員の護衛を手配しよう」

「研究所の中は私の護衛がいますから、それ以外をお願いします」

「了解した。それでいこう」

 

旗見先輩の意見を無視した会話が交わされ、沢木先輩がつくことになった。

うん、彼なら二科生差別もないしいいんじゃないかな。

しかし護衛か……やっぱりもっと人数がほしいな…

本家に頼んでたんだけど、この前聞いた結果は…

 

「お母様、ガーディアンの件はどうなりましたか?」

「ああ…それなんだけど、真昼さんの護衛が務まるレベルの人材となるともう任務中なのよ。育成は急いでいるけど、早くても来年になりそうだわ」

 

こうだったんだよね。

しかも水波ちゃんは水波ちゃんで深雪につけたいだろうしね。

 

「わかりました。研究所の実験体を教育してなんとかします」

「おねがいね。それにしても、ずいぶんと優秀な魔法師が多くいるのね」

「性格に問題のある者しかいませんけどね」

 

しかもこんな感じで逆に引き抜かれかけた。

ごめん、四葉の任務に使いたいのはわかるんだけどそれはNG。

『和音』シリーズなら使えなくもないけど、そういうのは私は認めたくないからね。

そんなわけで任務ならともかく、ずっと張り付く護衛は四葉から引っ張ってこれない。

うーん、そうなると鍛えるための教育係が欲しいな……

 

「エリカ、私の研究所で武術指導のバイトをしませんか?」

「バイト?」

 

昼休みにそんな話を振ってみる。

レオもびっくりした顔で見ているけど、場合によってはレオも幹比古も雇うよ?

 

「ええ、甜奈や遠夜のような人達に武術指導をしてほしいのですが」

「なんで私? 四葉ならそういう人もいるんじゃないの?」

「いるにはいるのですが、忙しくて派遣は断られました。性格上の問題があるので研究所の外には出せませんし…」

「あー……そういうことね」

 

まあ本気で頼めばきてくれるとは思うけど、やっぱり四葉本家には調整体のことをあんまり知られたくない。

だからできるだけ他で用意したいんだよね…

 

「うーん、あたし別にそういうのしたいわけじゃないんだけど…」

「一度来てから考えてもいいですよ。護衛候補は甜奈達とは別の方向で問題があるので、それを見て判断しても大丈夫です」

「あ、そう? なら見させてもらってもいい?」

「はい。お待ちしています」

 

よし、ひとまずエリカは連れていけそう。

あとの二人はどうかな…

 

「レオさんと幹比古さんもどうですか?」

「え? 俺?」

「僕もかい?」

「はい。魔法戦闘の経験が少ないので、色々なパターンがあった方が良いかと思いまして。実は達也さんにはすでに頼んでいるのですが、それだけだと偏りますし…」

「あー、確かに達也は特殊すぎるからな」

「構わないけど、毎日というわけにはいかないよ?」

「もちろんです。達也さんも週に一回あるかどうかぐらいなので、その辺りは自分の都合を優先していただいて結構です」

「ちなみに時給はいくらなんだ?」

「一万円です」

 

私の言葉に、一瞬会話が止まった。

それを進めたのはレオ。

 

「…日給の間違いじゃないんだよな?」

「機密保持代も入っていますし、安全には注意するとはいえ魔法戦闘の仕事ですから危険手当も含んでます」

「なら妥当……なのかな?」

「逆に怖いんだが……わかった、とりあえず見に行ってみるぜ」

「ありがとうございます」

 

その後、なんだかんだで今日みんな来ることになったので、論文準備で忙しい達也を除いた三人と旗見先輩で研究所に向かうことになった。

私の権限で三人は守衛をパスさせて、いったん旗見先輩を作業中の倉庫まで送る。

 

「では、すみませんがよろしくおねがいします」

「はいっ! がんばります!」

「甜奈と遠夜は訓練のために連れて行きますが、管理室には警備が常駐していますから何かあればそちらに言ってください」

 

そう言って十重(とえ)を指さす。

ぼんやりした笑顔で手を振って寝袋に包まっているけど、能力自体は確かだし安定もしてるから…

ただやる気がなくて寝てばかりなだけで。

君もブートキャンプに叩き込もうか?

そんな感じで別れて街の別区画にある武道場へ。

外が煉瓦造りなのに中身は板張りというなんかよくわからない建物だけど、魔法師が戦える空間は貴重だからね…

 

「ではまず甜奈と遠夜が相手していてください。その間に他の人を呼んでくるので」

「そんなことしなくても、その子達のところに行けば良いじゃない」

「気分次第で喧嘩や発情の真っ最中かもしれないので…」

「動物みたいな言い方じゃねぇか」

 

ごめん、なにも反論できない…

とりあえず呼べば来れる『綾目』シリーズの子達は呼んであるから、少ししたら来るはず。

その間になんとか『烏羽』を安定させて連れてこないと。

 

「よろしくお願いします。エリカ」

「こちらこそ。今日は魔法だけじゃなく腕っぷしの方を見せてもらうわ」

 

挨拶をして、早速模擬刀で対峙する甜奈とエリカ。

向こうでは遠夜とレオが肉弾戦に入っている。

なんだかんだでテンションが上がっているからいいか。

収容施設に向かうと、今度は夏雲と詩納斗でガチ喧嘩してた(原因は私に対する態度)二人を鎮めて、ついでに倒れていた衣白とまた血まみれになってた恋路を回収。

小夜那? 真っ盛りだったから部屋に鍵かけておいたよ……

まあ元から小夜那には戦闘力は期待してないからいいや。

四人を連れて帰ると、負けん気でなんとか立ち上がったフローラがエリカに薙ぎ倒されているところだった。

…あー、だいぶ痛めつけられてるな…

 

「お待たせしました。どうですか?」

「うん、気合いと能力だけは十分ね。身体の使い方がまるで素人だけど」

「魔法訓練しかしていませんでしたから仕方ないです。特に接近戦なんてほとんど初めてでしょうから」

「それで? そっちにいるのが呼びに行ってた人達か?」

「ええ、そこの立っている金髪の女性が夏雲、茶髪ツンツンの大男が詩納斗、台車に倒れてる黒髪ロングが衣白、そこに吸い付いてる赤髪ショート女が恋路です」

「台車に載せてるのはどうなんだ…?」

「そんなことはどうでもいい! お嬢から新しい奴と戦えるって聞いたぜ! 俺の相手が務まるといいな!」

「詩納斗、ここで再開してもいいのですよ」

「二人ともやめなさい……そうですね、エリカは恋路、レオさんは詩納斗、幹比古さんは夏雲と試合をしてください。恋路と詩納斗は接近戦を想定して、範囲攻撃ではなく身体強化や直接接触での魔法攻撃に限定すること」

「…ほえ? うん、いいよ〜」

「いいぜ! 普段は殴り合いなんてできないからな!」

「幹比古さんでしたか。よろしくおねがいします」

 

詩納斗がやっぱり暴走気味だなぁ…

まあ起きたら衣白も暴走するだろうし、もうどうにでもなって!

みんなも魔法力に優れる相手との試合は経験になるだろうし、お互い経験を積んでほしい。

できればこれで大人しくなってくれると私も楽になるんだけどなぁ…




とうとう同級生をバイトで雇い始める真昼さん。
できることなら一条も雇いたいぐらいな指導人材の不足が深刻です。
ちなみに初登場の十重(No.2510)くんですが、彼も烏羽シリーズの問題児です。
ただしその問題は『やる気がなくて常に引きこもって寝ている』というものなので、引きこもる場所を警備室に変えました。
詩納斗とは違い、『出せるけど出る気がない』タイプの問題児ですね。

次はそれぞれのバトルでも書きますか…
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