四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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いつものことながら戦ったり仕事したり勉強したり忙しい真昼さん。


いまさらだけど、絶対に一晩でやるべきタスクの量じゃない

研究所に帰ってから、さっそく『照魔鏡』で相手の計画をまるっと把握することにした。

早ければ早いほど良いと思ったんだけど、やり始めてちょっと後悔した

遠見に手伝ってもらっても半日分ぐらいの時間がかかったからね!

時間加速でなんとかそれをこなしてげっそりしていると、本家から電話。

しかも真夜様から直で。

……こっそり戦ったのがバレたか…

 

『急なことでびっくりしましたわ。怪我はありませんでしたか?』

「はい。甜奈と遠夜も連れていきましたから」

『そう。ならいいのだけど……今度からはきちんと本家の戦力も使いなさい。それから今週末はこちらに来てもらえるかしら』

「はい…」

 

うん、やりすぎたね! ごめんなさい!

でもこれから起きることに対しては必要なことだったの!

またお泊まりで全身ツヤツヤにされちゃう……ゆるして…

その後もしばらくお話し(九割心配とお説教)して通話を終えると、待っていた甜奈がスケジュール片手に話しかけてきた。

 

「お嬢様、学会発表の件で会議を開きたいと…」

「わかりました……三十分後、会議室に皆を集めてください」

「かしこまりました」

 

論文コンペとは別に、秋の魔法学会に研究所から出す論文の査読もしないといけない。

そんなわけで、突貫で資料内容と遅めの夕食を飲み込んで会議スタート。

この会議が終わった時点で既に時間は日付が変わる寸前。休みたい…

しかし、まだ私には仕事がある。

表にはできない『裏』の研究について、予算諸々の調整をしないといけない。

封印された扉を開けて中に入ると、調整体研究の担当者が待機していた。

 

「梶原、前から交渉していた旧国防軍研究所の研究員は引き抜けそうですか?」

「はいお嬢様。軍が渋っておりましたが、四葉の名前と代わりの成果を出したらコロっと態度が変わりました。過去の記録ごと改竄してこちらに送ってくるそうです」

「居るだけで黒歴史を証明する厄介者ですからね。本音としては消したかったのでしょう」

 

話しながら皆を待たせている大会議室へ向かう。

今やっているのは研究所で真っ黒な研究をしている研究員を絶対に逃がさないことと、他でそういった研究をしている人達を研究ごと回収すること。

これは真夜様にもきちんと許可を取っていて、いざという時の交渉材料にもなるし相対的な技術力も上がる。

まあ研究環境は整えてるから、逃げようとする人はあんまりいないけどね。

……逃げ切れた人もいないけど。

 

「それで、調整体の件でご相談が」

「今は『鷲見』シリーズの経過観察中ですよ」

「ええ、『鷲見』ファーストロット四体は想定通りの性能を発揮しております。であるならば、次のロットを生産したいのです」

「目的は? 魔法研究の実験用であれば現状の調整体で十分すぎる数と性能を満たしています」

「確かに現状では足りております。ですがお嬢様の能力によって研究の速度は格段に上がっていますゆえ、十年後、二十年後には『鷲見』しか実験に必要な能力を満たさない可能性がございます。それゆえ…」

「その理由であれば、足りなくなった時に随時生産して『時間加速』で速成します。今製造する理由にはなりません」

「それだけではございません。ファーストロットは安定性重視のため初期性能は控えめになっております。無論訓練によって成長することを見込んでのことですが、セカンドロットからは同等の安定性と成長性を維持したまま初期性能を向上させることが可能かと…」

 

いやそんな高性能要らないから!

既に『和音』シリーズの時点でその辺の研究所が持つにはオーバースペックなの!

だって国内トップ魔法師ベースの調整体っていう最高の素材と、現時点で最先端の調整体製造技術という最高の調理で生まれたのが『和音』シリーズなんだよ?

この時点で十師族の平均を上回る実力を持っているのに、さらなる上位互換が各シリーズ合計でもう十体以上現存してる。

『和音』シリーズだって安定性が高いこともあって、私含めて三十人前後が運用中なんだから数も質も十分過ぎる。

『鷲見』シリーズの初期性能が低いのは成長性を重視したのもあるけど、可能な限り安定性を高め、かつ一般魔法師社会に溶け込めるぐらいの魔法力に抑える狙いもあるんだよ?

私は調整体を実験用として使い潰す気はないから!

 

「『鷲見』の測定データを元にしたシミュレーションによる遺伝子マップの更新と製造術式の改良までは許可しますが、新規製造は認可しません。現状の調整体で将来的にも魔法力は不足しないというのが私の判断です」

「お嬢様がそうおっしゃるのであれば。しかし不足した場合には製造をお願いいたします」

 

恭しく傅く梶原。

どうせ本音は最強の調整体を作りたい! なんだろうけど、その熱意をもう少しだけ倫理観に分けてくれないかな…

ゲームのアイテム合成のノリで人命を扱わないで欲しい……切実に。

だいたい今までのデータでかなり高精度のシミュレーションができるから、製造しなくても性能予測はできるでしょ?

それで満足してよ。

 

「お嬢様! 新しい戦略級魔法のプロトタイプが出来ました! 遅延術式を応用し敵が撤退後の基地内で爆発する設計です! 小部隊への行使で基地を壊滅可能ですので、ぜひ試してください!」

「こちらは可変口径実弾銃の改良機です! 反動制御魔法式を改良したことで対応弾種を広げ、大口径弾使用時の暴発率を平均30%改善しました! お嬢様の魔法力であれば使いこなせます!」

「お嬢様ぁ! このガスであれば比較的どんな場所でも生成でき、かつ既存のガスフィルターを透過して致死的な傷害を呼吸器に…」

「お嬢様!」「お嬢様‼︎」

 

大会議室に着くと、既に待機していた完全に目が逝っちゃってる研究員達に囲まれた。

口々に話すのはどれも国家機密に触れたり、使用に倫理的に問題があったり、実現性が低くて他では放棄された研究だったり…

多種多様な理由で追放された研究だけど、研究員の思想がヤバいことだけは共通している。

いや本当に怖いよ君たち。なんでそんな楽しそうにグロ画像広げて説明できるの…

あと毒ガスは絶対に自分の研究室から出さないで。あとで空間ごと隔離するから。

はぁ……ここの人達全員粛清したい…

あと私、明日学校に着くまでに学校の課題と自分の魔法の訓練もやらないといけないんだけど、睡眠その他含めたら残りの約五時間がどのくらい伸びるんだろうね……ハハ…




なお次の日

雫「なんか疲れてない?」
真昼「睡眠時間は(時間加速で)取ったので大丈夫です」

どんどん真昼さんの精神がくたびれていくぞ!
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