四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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こんなに撃っていいんですか⁉︎


魔法兵器の使い所

「装甲兵員輸送車とライフル部隊が待ち伏せてますね。爆風で一掃します」

 

会場から南に進むと、駅前で急に敵兵との遭遇率が上がった。

歩行戦車や装輪戦闘車両もいるし、戦力的にはかなりのもの。

まあ、私たちには意味ないんだけど。

『瞬時崩壊』で発生させた爆風で歩兵を焼き払う。

それに敵が困惑している間に、一条と光宣に残敵を掃討してもらう。

一分も経たずに、通りの敵は全滅していた。

 

「その魔法は放出系か?」

「ええまあ、そんなものです。それより、この車は貰いましょうか」

 

『再成』で一条が爆裂させた装甲車を直す。

鹵獲品をいちいち持って移動するのも大変だったし、これに乗れればすぐに魔法協会まで行ける。

 

「待て! 今の魔法はなんだ⁉︎ 一瞬で元に…」

「詳細は後で。甜奈、運転してください」

「かしこまりました」

「……まあ、使えるならいいが……しかしわざわざ敵の兵器を使う理由はあるのか?」

「歩くのが疲れました」

「……」

 

一条の質問と呆れ顔はスルーで!

いや、距離的には全然歩けるけど一条が速いんだもん!

光宣だって車移動できるならその方がいいに決まってる。

なので装甲車の中にあった余分なものを外に捨てて、鹵獲品の銃を積み込んで出発!

移動しながら鹵獲品であることがわかるように車の表面に魔法でペイントして、甜奈の防壁と『瞬時崩壊』の爆風で雑に敵部隊を突破する。

桜木町駅に着くと、七草先輩がCADを構えていたので慌てて外に出た。

 

「真昼さん…⁉︎」

「これは鹵獲品です。皆さんは……シェルターには入れないようですね」

「え、ええ……だからヘリを呼んでいるところよ」

 

困惑する七草先輩はともかく、ここに来たのは遠夜を回収するため。

なんだかぽわぽわしている旗見先輩は先輩達に任せて、私たちはすぐに魔法協会へ向かう。

盾役が二人になったから負担も減ったし、強行突破もできるから楽だね!

 

「あれは…! まずいぞ!」

 

一条が焦るのもわかる。

兵力が多いからか、魔法協会前には大量の機甲部隊が迫っていて明らかに義勇軍側が押されていた。

このままだとビル内に侵入されるのも時間の問題。

そう判断した私は、九校戦でも使った『重力波』の術式を選択。

敵部隊が存在するエリア全体を指定して、一メートル以上の物体を砕くように調整した波長の重力波を発生させる。

重力波の伝搬速度は光と同じ。

一瞬でエリア全体を襲った振動によって、敵は何もわからないまま機械も人もまとめてぐしゃぐしゃに潰れ、千切れ、そしてばら撒かれた。

 

「……四葉か」

「十文字先輩。居たのでしたらそれほど急ぐ必要もなかったでしょうか」

「いや、助かった。他は…」

「一条です。義勇軍に参加するために来ました」

 

ビル前で障壁を張っていた十文字先輩と合流して、状況を共有する。

私たちは年齢層が低いこともあって、そのまま西の防衛に就くことに。

幸い装甲車があるので、義勇軍で集まった他のメンバーも乗せていける。

 

「それから、障壁魔法が使えるなら一人は装甲車で救助と展開の手伝いをしてもらいたい。こちらも負傷者がだんだん出てきているからな」

「わかりました。では甜奈は十文字先輩の指示に従って装甲車を運転してください。遠夜は私達の護衛です」

「「かしこまりました」」

 

十文字先輩の指示で展開した私たちは、さっそく激しい攻撃に晒されていた。

流石に学んだのか歩兵は装甲車かビルの陰に隠れて攻撃してくるし、幻術の幽鬼で襲ってきたりもする。

特に幻術の相手は面倒で、一条が得意な爆裂を使えないために苦戦していた。

 

「光宣さん、幻術への対抗術式は使えませんか?」

「やってみます!」

 

干渉力の放射でも消せるとはいえ、消耗が大きい方法なのであんまり使いたくない。

なのでここは光宣にお任せ。

古式魔法師と諍いがある九島だけあって、そういった対策も出来ているみたいだ。

すぐに幽鬼が溶けるように消えていき、再展開もされない。

 

「助かる! こっちもやってくれ!」

「はい!」

 

一条にそう言われて嬉しそうにどんどん魔法を使う光宣。

戦場とは思えないほどいい笑顔だけど、こっちは敵をちまちま倒さなきゃいけなくて大変だ。

……よし、ちょっと早いけどやろうか。

深夜様、お願いします!

 

『準備は終わってるわ。問題ないはずよ』

 

その言葉とともに、一瞬思考がダブったように感じた。

それはすぐに収まって、代わりにだんだんと魔法演算領域が広がって行くのがわかる。

春からずっと練習していた切り札の一つ、『乗積魔法』。

発動してから最大まで同調するのにすこしだけ時間がかかることと、常に集中力が必要なことを差し引いてもその魔法力増幅効果は凄まじい。

今まではかなり集中しないといけなかった『流星群』も、これなら並行して連射できそう。

ビルの陰を複数指定して『流星群』を発動すると、敵が動揺して陣形が乱れた。

それに追撃して敵兵や機械を大量に壊す一条。

光宣はまた別方向から現れた幻術に対応しているし、遠夜は私たちだけでなく義勇軍にもシールドを展開している。

 

「真昼さん…? 急に魔法力が…」

「今は敵を倒すことに集中してください。遠夜、シールドは対爆で待機してください」

 

味方の被害がないなら、大雑把に処理しても構わないでしょ。

『瞬時崩壊』の爆破領域とタイミングを調整し、爆風を収束して一方向に集中させる。

それを敵が隠れているビルの隙間に順番に炸裂させると、一時的に数千度の衝撃波に襲われた敵部隊の歩兵は蒸発。

機甲部隊も装甲の継ぎ目やラジエーターから焼損し、焼け焦げたスクラップへとその姿を変える。

さすがに地下や鉄筋コンクリートのビル内に逃げた敵兵は逃したけど、かなりの戦力を削ることはできたんじゃないかな。

 

「四葉さん、そんなに連射して大丈夫ですか」

「これは工程が多い分『流星群』より消耗が少ないですから。ただビルを壊さないように加減するとどうしても敵兵が残りますね」

「これだけ減らしてくれれば十分です。後は任せてください」

 

その言葉とともに飛び出した一条は、残った敵兵を爆裂で確実に仕留めていった。

敵は多いけど、これならなんとかなりそうかな。

まあ義勇軍がちょっと引いてるのが残念だけど…




ここまでの真昼さん(義勇軍視点)
四葉らしく(?)敵をミンチにしながら敵から奪った兵器で登場。
『流星群』で敵を兵器ごと串刺し。
爆風で敵を兵器ごと跡形もなく焼き消す。

そして横で敵を爆裂させて血の池を作ってる一条。
あんた達お似合いだよ…
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