この空はあんたに続いてるか   作:アハハヒフミサンペロロスキー

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正月フウカは!


始まりは大騒動と共に

 

「ダメだ…さっぱり分からん…」

 

 俺、上坂ソウスケはトリニティ総合学園に通う2年生である。

 このキヴォトスで数少ないヘイローを持っている男子生徒なのだが、だからと言ってモテるわけでもなく頭も良くない、銃の腕もイマイチとゲヘナの三年生、そしてミレニアムに新しく入った一年生の男子生徒と比べればなんの変哲もない普通の高校生である。

 ウチの生徒からはハズレとか言われる始末だ。

 まあ数十年に一人いたら良いと言われるヘイロー持ち男子が今年度は三人もいるのだからそのうち一人くらいハズレでも良いだろ。

 自分で言ってて悲しくなって来た。

 

「あはは、ソウスケ君入院とか重なりましたもんね…」

 

 項垂れてる俺の対面に座るのは阿慈谷ヒフミ、一年生の時からの友達だ。一癖二癖ある連中の中で俺たちが仲良くなるのにそんなに時間はかからなかった。

 で、現在俺たちは課題を終わらせてるところだ。

 基本BDだから教室とはいえ席自由、俺とヒフミは前と後ろで机を引っ付けてなんとか課題をやっつけている。

 しかし全く分からん…なにこれ…これ間違って三年生の課題出されてるとかないよな?

 

「だめだ…無理過ぎるぅ…特に数学と理科…」

「理数系は鬼門ですしね。私は古代語が苦手で…」

「んー?どれだ?貸してみ?これか、えーとなになに…喜びと希望、だってよ」

「わぁ、ソウスケ君ほんとに古代語得意なんですね」

「得意っていうか読めるだけだよ。意味は知らん。ていうか古代語って教科を知るまでみんな読めるもんだと思ってたし…」

 

 トリニティに入って古代語を読める人って少ないんだと思ったの覚えてる。あの人は読めてたし、誰でも読めると思ってた。

 

「ソウスケーこれなんて読むのー?」

「私も訳してー」

「私も私もー」

「辞書引けよ!」

「あはは…」

 

 しょうがないから全員の翻訳した。

 こういう時だけ甘えてくるんだもんなー普段辛辣なくせに。

 

「ありがとソウスケー」

「流石だよねー!よっ!全自動古代語翻訳機」

「動く辞書!」

「うっせ!もう訳してやんねーぞ!」

 

 古代語読めたって女の子にモテないんだよ!

 強くもなれないし!別になりたいと思わねぇけど!

 

「はぁー彼女ほしいなー」

「ソウスケ君ならすぐ出来ると思いますけど…」

「俺のこと好きな女の子知ってる!?だれ!?」

「それは知りませんけど…」

「嘘つきぃ!」

 

 ヒフミとふざけてるとピコンとスマホが鳴った。

 誰だろうと思ったらいつものあの人だ。

 最近全然連絡来ないなーって思ってたけどついにか…今度はどんな無茶振りされるんだ?

 

『明日、連邦生徒会まで来てください』

『いいけど何すんの?』

 

 送信してみたが返信がない。

 いつもなら変なスタンプ送ってくるのに…忙しいのかな?

 それを察してかヒフミが声を落としてコソコソと話しかけて来た。

 

「もしかして連邦生徒会長さんからですか?」

「そう、またなんかやらせる気だろうなぁ…」

「またですか…今度は怪我しちゃダメですからね?」

「大丈夫だよ、会長の用事なんて何買ってこいとか書類持ってけとかだし」

 

 自慢じゃないんだけど俺は結構怪我して救護騎士団のお世話になることが多い。結構顔馴染みだし、あそこの団長に何回も怒られてるし。怪我しすぎて。

 で、それとは関係ないが俺は連邦生徒会長に良くこき使われる。

 今回もなんか雑用を押し付けられるんだろうな…

 

 

◇◇◇

 

翌日、俺は連邦生徒会までやって来た。

 結局あれから会長からの返信はない。

 朝から何やら外も騒がしいし…いやキヴォトスが騒がしいのは今更か。

 ロビーに着くと誰もいない。

 なんだよ呼びつけといて誰もいねぇのかよ…七神くらい居ると思ってた。

 

「およ?」

 

 しょうがないから会長室まで行くかと思ってたらソファーで眠りこけてる女の人を発見。赤髪の女の人だ。

 新しい職員さんかな…あれ?この人どっかで見たような…うーん思い出せない。気のせいか。

 まあいいか、こんなとこで寝てたら風邪引くから起こすか。

 

「あのー、こんなとこで寝てると風邪引くぞー」

「…」

 

 起きねぇー相当疲れて寝てるな。

 連邦生徒会ってブラックだよな…よくやるよ会長も七神も。

 

「んっ…んん?」

 

 ふぁーあ、と欠伸をしながら腕を伸ばして伸びをする女の人。

 何がとは言わんが大きいそれが揺れる!

 青少年には少々刺激が強い光景だ。

 

「君は誰?」

「俺?俺は上坂ソウスケって言うんすけど…」

「ソウスケね。私はヒメノっていうの。ところでちょっと聞いても良いかしら」

「なんすか?」

「私なんでこんなところにいるんだっけ?」

 

 まさかの返答に俺は転けそうになった。

 こいつただの酔っ払いじゃないだろうな!?

 って思ってるとエレベーターか音がする。

 中からは連邦生徒会幹部の七神リンが出てきた。

 

「お待たせしました先生。ああ、ソウスケも到着したのですね」

「先生?」

「あー!そう!私今日から先生するんだったわ!よろしく」

 

 先生って…何するんだ?

 キヴォトスで授業なんてしてる学校ほとんどないだろ。

 ウチの学校だって勉強は全部BDだし。

 教授ならまだしも先生って…

 

「詳しい話は後ほど、今はついてきて下さい。ソウスケも一緒に」

「俺も?もしかして会長の件か?たく…自分で来いよなぁ…」

 

 俺と七神と先生はエレベーターに乗って連邦生徒会まで向かう。

 外から見える景色に先生は目を輝かせてるけどそんなに珍しいかな。

 まあ景色が良いのはわかるけど。会長も好きだし。

 で、着いたわけなんだけど…なんか騒がしいな。

 

「見つけたわよ代行!連邦生徒会長に会わせて!」

 

 なんかすっごい剣幕でツーサイドアップの女がこっちに来るんだけど!おいお前ら何しれっと俺の後ろに隠れてんだ!

 お前が指名されてんだぞ七神!!

 あんたもあんただよ先生!生徒だよ俺!?

 

「はぁ、面倒な方達に捕まってしまいましたね」

「おい!俺を盾にしといて何言ってんだお前!」

「お待ちしておりました首席行政官…と上坂ソウスケ?またあなたですか…」

「またですかソウスケさん…」

「その心底うんざりしてるため息はなんですかね!?うんざりしてるのは俺なんですけどね!?あと守月は俺の事言えないからな!」

「ちょっと代行!隠れてないでこっち来なさいっ!邪魔よあんた!どかしなさいよこの盾!」

「後ろの人たちに言ってもらって良い!?」

 

 とりあえず一旦みんなを落ち着かせて話をする七神。

 こいつさては相当ストレス溜まってるな?一言一言火力高めの煽り連発してるし。

 なんてどこか他人事のように思っていた俺の頭は七神の一言によって一気に氷点下まで冷え込む事になった。

 

「連邦生徒会長は席におりません…行方不明なのです」

 

 会長が…行方不明?

 

 

 

 




出ませんでした…
こう言う結果で終わり…ですかね
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