邂逅Ⅰ 幕開け
あなたは、物語はお好きですか?
絵本、マンガ、ライトノベル、ドラマ。
どれもこれも素敵な物語。
物語によって感動・愛、時には怒りや憎しみを学ぶこともある、子供たちは物語によって楽しみながら想像力を育てていく。
だが、物語の全ては人が頭の中で描いた幻想や妄想を形にしたもの。
「はぁ…」
物語という名の幻想は遥か昔から存在する。
どうして人は物語を生み出し、今も尚続いているんだろう。面白いから?楽しいから?それとも、娯楽のために?
──────────否、違う。
「・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・・っ!」
一番近い答えは、現実から逃げたいからだ。
現実が辛いから、厳しいから、怖いから、地獄だから。
だから人は物語を創って、幻想の世界に逃げ込んで、少しでも楽になりたかったんじゃないかな?
「・・・・・・どうした・・・・まだ、おわって…ないぞ?」
皮肉だよね。その現実を作っているのは、人間なのに…
「ゲーム、再開だ…!」
これは、その幻想の物語の一つ。少し長い戦いのお話。
ただし、ただ単に正義のヒーローが悪を倒す話じゃない。
今君の現実の世界でも解決されていない問題に、答えを探すため立ち向かう人間たちの物語だ。
さぁ、君はどっちを応援する?
そして、君はどっちの人間かな?
その日はいつも通りの昼。うちは行きつけの喫茶店でキャラメルマキアートを飲みながらスマホをいじっていた。
「・・・・・・遅いな〜」
この日は彼氏とのデートの日。待ち合わせの時間はもう10分は過ぎてる、さっき連絡が来て『ごめん、まだ少し送れる』らしい。彼女待たせるとかマジで有り得ない。
自己紹介が送れた、うちの名前は
でもまたに一人になりたい時とかにはこうして喫茶店でコーヒーを飲んでいる。
「──────────あ、いたいた」
こんな何気ない。だけど幸せな日々は、
「・・・・・・?」
「姫川紅葉ちゃんだよね?」
この女性からのプレゼント、
「え、そうですけど…?」
いや、
「おめでとう!厳正な審査の結果あなたは選ばれたわ」
「・・・・・・はい?」
招待状って言うべきか。
「選ばれたって、何に?」
「今日からあなたは『仮面ライダー』よ。」
命懸けのゲーム、バトルロワイヤルの招待状に。
俺は先日、女性から黄色い箱を貰った。
女性の第一印象は「小悪魔」かな?赤と黒を基調としたゴスロリ衣装を見に纏い、手には黄色と黒を基調とした箱と招待状のカードを持っている。
カードにはこれから俺が挑むゲームの名前が描かれてある。そのゲームの名前は、
そして黄色い箱にはそのゲームに必要なエントリー権が入っている。上の蓋を右の方にスライドして開ける、中身は二つ。
一つは『IDコア』、色は青、形はほぼ円形で手のひらサイズに収まる、表面には魚のような顔が描かれている。
もう一つはカメラのような形と見た目をした黒いベルトのバックル。『デザイアドライバー』だ。
「そろそろ行くか」
ベルトを腹下に当てるとベルトが伸びて腰に巻きついた。
そしてIDコアを中央部分にある窪みにセットする。
『
電子音声と同時に周りの景色が一瞬にして変わった。
というより俺が一瞬で移動したのだ。
ここは参加者が集められる場所、不思議な空間デザイア宮殿。
この後別の人たちが続々と転送されてきた。腰には俺と同じドライバーを巻き付け中央部分にはそれぞれ違うIDをセットしている。
さてと。もうすぐ、彼女が来るはずだ…
私はこのゲームのナビゲーター・ツムリ。
赤と黒のゴスロリ衣装を来てて、そのせいかよく人形ちゃん見たいって言われる。
「みんな、こんにちはーー!!
私はゲームナビゲーターの小悪魔ちゃん、ツムリだよ♡ようこそ!デザイアロワイアルへ!!」
参加者たちが集まる中央部分に置いてある台の上に立っていつものように参加者のみんなに挨拶をする。
さ、早くゲーム見たいからちゃっちゃと説明しよ。
「みんなには叶えたい願いはある?
どうしても叶えたい。でも自分には叶えられない!
そんなあなたの望みを叶えるために作られたのがこのゲーム・デザイアロワイアルなの!」
プレイヤーたちは『何それ?』って顔してる。まぁ初心者のみんなはそうだろうね。
それもそのはず、このゲームのことは世間一般には公表されていないし、例え公になったとしてもゲームが終了する度に人々の記憶からデザロワに関することは全て消去して書き換えられるように設定されているの。
「みんなは、『仮面ライダー』になって戦い合うの!
そして、見事最後まで勝ち残った一人。つまり勝利者、通称・デザ
それじゃあみんな、手元のデザイアカードに願いを記入して」
参加者たちの手に黒いカードと黒い羽根が付いてるペンが現れる。転送って便利でしょ?
みんなが続々と願いを記入していく。
誰が何を書いているのかは後で私が確認するの。
この中には以前参加した人もいれば元デザ神もいて、今回のデザロワも楽しみ♪
この、
「みんな、デザイアカードに願い事書いた?」
参加者たちが願いを書き終えたのと同時に全員のカードを回収した。いよいよ、デザイアロワイアルが始まるよ?
「さぁ〜て、誰の願いが叶うかしら♡」
それじゃあさっそく!!
デザイアロワイアル 第一回戦・宝探しゲームを始めるね♪
ルールは簡単。今からみんなをゲームエリアに移送するからエリア内に隠してあるアイテムをゲットすればクリア。
制限時間は2時間。ただし、妨害する運営ライダーもいるから気を付けてね?それじゃあ、ゲームスタート!!
俺の名前は
だからある程度の流れは覚えている。自分はこれでも記憶力はある方なのだ。母にも言われたことがある。
ツムリによるゲーム説明とデザイアカードの記入が終わると俺たち参加者はゲームエリアである森の中に、一人一人バラバラの場所に転送される。その際服装がゲーム用の服に変わる、上は茜色のコート、下は黒いズボン。
移送と同時にゲームが開始され宝探しが始まった…
──────────んでもって早速見つけちゃった♪
「宝箱ゲット…」
ボックスのデザインはツムリが渡してきたドライバーとIDコアを入れた箱と同じだ。
だがこの箱はピンク色を基調とし、蓋には
開け方は同じ、蓋を右側にスライドする。中身は…
「プロペラか。ま、ハズレの中でもマシな方か」
後は他のプレイヤー同士と戦って勝つだけだ。
俺はまずコートの中のポケットから『スパイダーフォン』を取り出す。これは参加中のプレイヤー・エリアマップ・ミッション・スコア表(その時のゲームによる)・制限時間などを確認するため、また共闘する場合プレイヤーとの連絡が取れるように参加者全員に配られている携帯端末。
所有者を判明させるためか、IDコアと同じマークも描かれている。
俺はまずここから移動するためマップアプリを起動する。
どうやら近くに川があるようだ、向かってみる。
できることなら早く森から離れたかった。
理由は二つ、一つは近くに運営ライダーがいるから。
運営ライダーの特徴としては全身が真っ黒なスーツ。顔も黒くて丸いヘッドだ。アイツら結構強いから見つかったら終わりだと思った方がいい。
もう一つの理由は虫が多いから。俺、虫苦手。
コホン。しばらく歩いてようやく川に出た。
なんだか懐かしい、子供の頃田舎で遊んだ川に似ている。
俺は川の上流に向かうことにした。
「・・・・・・あ、待てよ。ここは森の中にある唯一の川。逆にプレイヤーが多く来たりするか?」
まぁ、そこは運に任せることにしよう…
しばらく歩くと、その可能性が的中してしまった。
「──────────あぁっ!!」
っ、戦ってる… 岩陰に隠れてスパイダーフォンで戦ってる仮面ライダーを確認する。
一人は仮面ライダーモンヨウ 恐らくモンヨウダコのライダーだろう。顔は模様があるタコの仮面をしている。武器はオレンジ色の鎖が付いた鉄球、使ってるアイテムはチェーンアレーバックルだろう。
仮面ライダーモンヨウ アームドチェーンアレー
もう一人は仮面ライダーメロ カメレオンのライダーだ。
顔に緑色のカメレオンのような仮面を付けている。
両手に黄色い持ち手、更に先端に鋭い銀色に輝く爪がついた武器を装備している。アイテムはクローバックルだ。
仮面ライダーメロ クローバックル
メロはどうやら女性のようだが、ここは無闇に参戦するのは危険だな。取り敢えずあの戦いを見守ることにした。
だが、見ている限りだとメロが圧倒的に不利だ…
相手は男、しかも凄い力で鉄球を投げつける。
まるで戦いになれているかのようだ。素顔はかなりガラの悪い男だとみた。
「終わりだぁ!!」
必殺技を発動しメロの胸部を叩き付ける。
メロは吹き飛ばされ変身解除され人間の姿に戻った、すると彼女の体にノイズが掛かる。
「そんな…!いや!いやぁっ!!」
『
やがて身体は消滅しその場には彼女が着けていたデザイアドライバーのみが残った。
仮面ライダーメロ 脱落 残り19人
まずは一人脱落した、早いと思うだろうが前参加した時もこんな感じだった。
俺はモンヨウが立ち去ったのを確認し岩陰から離れた。
なんだか、ヤバい奴がエントリーしたもんだなぁ。
それから誰とも戦うことも無く休憩時間となった。
いきなり『どんな願いも叶うゲーム』なんて言われてもちろん今でも半信半疑だ。でも面白そうだから参加することにした。
今
だけど、嬉しいことがあった。
ゲームが開始してすぐうちは意外な人たちと鉢合わせた。
「紅葉、アイテムなんだった?」
桜とは幼稚園の頃からの付き合いがある同級生だ。うちと桜は協力してこのゲームを攻略することにした。
「えっとね・・・・・・これこれ、弓矢。桜は?」
「うちはハンマー」
その後うちらはもう二人の男子と出会った。
「お前ら、それどっちもハズレだろ」
一人はこいつ、
こいつは幼稚園からじゃなくて小学校からの同級生。
手に持ってるアイテムはうちと桜が持ってる手のひらサイズのアイテムよりも大きい紫色のアイテム・ゾンビバックルだった。
「俺はさ、ブーストバックル。これ激レアアイテムなんだって!」
もう一人は
八雲はうちと桜と同じく幼稚園の頃からの同級生。
ゲットしたアイテムは黒いハンドルが付いた赤いバックル、激レアアイテムのブーストバックルだった。この二人ズルい…
再会したうちら四人は協力して他の20人たちと戦うことにした。といっても、既に20人いたプレイヤーは現在8人まで減っていた。これなら意外と早く終わるかも。
もし、このまま四人で勝ち残ったら最終的にはお互いに戦い合うことになるだろうけど…
ま。その時はその時でいっか。
「─────────まさかお前らまで参加するとはな」
と、うちらが数年ぶりの楽しい会話に入ってきたのはまたもや意外な人物だった。
「え、メグル!?」
「マジか!久しぶり!!」
海界メグル。幼稚園の頃からの同級生でメグルは地元の田舎から離れて都会の高校に進学して離れ離れになった。
再会は約4年ぶりくらいかな?
思わぬ形ってやつだね。とにかくうちら5人はこうして再会を果たした。ただし、バトルロワイヤルの敵として…
「メグル、お前がゲットしたアイテムは?」
「プロペラだ。まぁ、直ぐに逆転してみせるさ」
なんか考えがあるみたいな顔してる。
でもその事についてはあえて触れなかった。
経緯はどうあれ、せっかく数年ぶりに会った訳だしメグルが中学卒業後都会でどう過ごしていたのか。
どうやらメグルは、向こうで友達も彼女は出来なかったみたい。昔からあまり人とコミュニケーションを取るのは苦手だったなぁ。ちなみに今は飲食店でバイトをしているらしい。
「ねぇ、みんなデザイアカードになんて書いた?」
桜が聞いた。ちなみにうちは『不老不死になりたい』って。
和也と桜は『お金持ちになりたい』。八雲は『有名人と結婚したい』。
メグルは、秘密らしい。「叶えば分かると思うよ」だってさ。コイツは昔から何を考えてるのか分からない変な奴。
ただ少しだけ良いところが。優しいのと面白いということ。文化祭で芸人のモノマネをやってネタを披露したのは今でも覚えてる。
「なぁ、メグルも俺たちと一緒に戦うか?せっかくこうして再会した訳だしさ。俺と和也はレアアイテムあるし」
「・・・・・・いいだろう」
それから10分後。うちらはスパイダーフォンでツムリちゃんに呼び出された。
みんなー!ゲームナビゲーターのツムリだよ♪
宝探しゲームはここまで!アイテムをゲット出来なかった人たちはリタイアとなったわ。
残るプレイヤーはもう8人!
だけど、ゲームはまだ始まったばかり!
これからみんなを移送するから手に入れたアイテムを使いこなして制限時間以内に戦い合ってもらうわ。
一部共闘してチームを組んでるライダーたちもいるみたい。
これからどうなるのかますます楽しみ♡
それじゃあみんなを強制移送&強制変身させるよ?
ライダー・・・・・・変身っ♪
『
プレイヤーが移送されると、彼らのベルトにはめられているIDコアが光出したよ。彼らの全身が黒いスーツに覆われると顔に動物の形をした仮面が上から降ってくるように落ちてきて装着された。
では一人づつ紹介しまーす!
龍崎 和也!仮面ライダーゼルガ!
伊藤 八雲!仮面ライダータイクーン!
愛咲 桜!仮面ライダーパピヨン!
姫川 紅葉!仮面ライダーグルービー!
海界 メグル!仮面ライダーボエール!
さぁ、今回はなんと全員同じ場所に移送したわ。
制限時間20分以内で戦いあって勝ち残ってね?
もちろん逃げてもいいし、戦ってもいいよ〜!
ツムリの合図とほぼ同時にプレイヤー全員が変身した。
何もアイテムを使ってない全身が真っ黒なスーツの状態。
ちなみにこれを『エントリーレイズフォーム』という。
「スゴイ!ホントに変身した!!」
「うちと紅葉は犬なんだね」
「和也はカゼルか?」
「八雲は・・・・・タヌキ?」
「は!?なんで俺タヌキ・・・・・・メグルはクジラか。そういやお前水泳やったもんな」
「あぁ、そろそろ来るぞ」
まずはモンヨウがアイテムを使って鉄球を召喚する。
『
仮面ライダーモンヨウ アームドチェーンアレー
「行くよ桜」
「OK!」
次に紅葉と桜がそれぞれのアイテムを取り出しベルトの右側にセットする。
『
矢を引いて放ち・トンカチを下に押し込み起動する。
『
『
仮面ライダーグルービー アームドアロー
仮面ライダーパピヨン アームドハンマー
紅葉には黄緑色のボウガン、桜にはピンク色のトンカチが装備された。更には右胸にそれぞれアローとハンマーのマークが現れる。
「勝つのは、俺だ!!」
イベリコもアイテム、ドリルバックルをベルトの右側にセットしドリルを引いて起動する。右胸にドリルのマークが現れ、彼の右手に少し大きなドリルが装備された。
『
仮面ライダーイベリコ アームドドリル
「全員潰す」
『
仮面ライダーバーラ アームドウォーター
次にバーラもアイテムをベルトにセットする。
ハズレアイテムのウォーターバックルだ。蛇口を
「メグル、八雲。俺らも行くぞ!」
男子の中で俺はハズレアイテムだが、今は俺ら以外の三人を倒すからまぁいいだろう。
俺はプロペラバックルを、和也はゾンビバックルを、八雲はブーストバックルをベルトにセット、
『
プロペラを回して、ゾンビバックルのレバーを捻り、ブーストバックルのハンドルを2回回して起動させる。
『
仮面ライダーボエール アームドプロペラ
『
仮面ライダーゼルガ ゾンビフォーム
『
仮面ライダータイクーン ブーストフォーム
俺には灰色のプロペラが装備された。これを使えば当然空を飛べるし斬ったりする事もできる。
右胸には灰色のプロペラのマーク。
だが一番凄いのはこの二人。
まず二人の右隣に和也は紫色、八雲は真っ赤なスーツが現れ二人の身体に定着する。
和也に紫色のボディ、左手には鋭い爪がある。
更に専用武器であるチェーンソー、ゾンビブレイカーが装備された。
八雲には両腕に付いている噴射機から炎が吹き出る。
まさに激レアアイテムと言ったところだ。このフォームには武器は無い。だが、
「おお!スゲェなこれ。」
「よし、行くぞ!」
おっとあまり説明してる時間は無いらしい。
俺たちは戦いに参戦することにした。
紅葉と桜はイベリコ。俺と八雲はモンヨウ。和也はバーラと戦うことにした。
が、モンヨウがかなりヤバい奴だった。
「オラァッ!!」
「あぶねっ!」
容赦なく、ていうか殺す気で鉄球を投げてくるし振り回してくる。頭おかしい。
俺が空に飛ぼうとしても、和也と斬りかかろうとしてもすぐに鉄球を投げられてしまうため
へへ、いいこと思い付いた。
「和也、和也。ちょいちょい」
「ん?」
和也に耳打ちをして作成を伝える。
和也は「え、それメグル大丈夫か?」と言った。
この作戦は俺がダメージ受けるだけだけど、まぁこのままよりかはいいだろう。
「いいか?アイツが俺に向かって投げてきたらやってくれ」
「待て、俺がやるか?」
「大丈夫だ。ほら、来るぞ!!」
モンヨウが狙い通り俺に向かって鉄球を投げつけてきた。
俺は持っていたプロペラをその場に捨てて、
「──────────ッ!!」
その攻撃を
鎖が付いてるタイプの鉄球には弱点がある。
「ゴホッ!ゴホッ!い、今だぁ、和也ァ…」
つまり、俺が鉄球を受け止めてしまえばモンヨウの
後は和也がゾンビブレイカーで鎖を斬って鉄球本体は俺が遠くに投げ捨てればいい。これでモンヨウは武器を失った。
「っ!くそっ!!」
「アンタ、このタイプの武器だったのが運の尽きだな」
おお和也カッコイイねー。体張って鉄球受け止めたのは俺なのにねー。
まぁそれはそれとして。俺は和也に一つアドバイスする。
「和也!その武器の黒いレバーを上に上げろ」
「レバー?・・・・・これか」
和也は教えた通り、ゾンビブレイカーの黒いレバーを左手で上に上げる。
『
ゾンビブレイカーから低い声の電子音声が聞こえる。
同時に武器にエネルギーが溜まっていく。そして溜まったエネルギーをそのままモンヨウにぶつけるかのように斬る。
『
「おお!これいいな?」
大成功。と、その時だった。
──────────シークレットミッションクリア!
俺と和也のスパイダーフォンに通知が来た。
お互い確認する、画面に表示が出ていた。
他プレイヤーと協力し敵を追い込む クリア
俺たちの足元にデザイアドライバーが入っていたのと同じ黄色いミッションボックスが二つ現れた。
・・・・・・俺は、これを待っていたんだ。
蓋をスライドして開ける。中に入っているのは…
他のバックルとは比べ物にならないくらいキラキラとしてる金色のデカイアイテム。中央に『???』の絵柄がある。これはほぼ全てのバックルの力が搭載されている超レアアイテムだ。
「これは…?」
「『フィーバースロットバックル』何に変身するのかは使えば分かるよ」
俺はプロペラバックルをベルトから外してスロットバックルを挿す、和也もゾンビバックルを外してセットする。
『
バックルの右部分にあるレバーを前の方に押し込む。レバーは自動でゆっくりと元に戻っていく。
それに合わせるようにスロットバックルにある絵柄が回転している。つまり、これはルーレットだ。
そしてレバーが元に戻り絵柄が表示される、和也は『NINJA』俺は『
『
俺たちの右側に新しい上半身のスーツが現れ身体に定着する。これぞ、仮面ライダーでいうフォームチェンジというやつだ。スロットバックルから愉快な音楽と共に電子音声が聞こえてくる。
『
仮面ライダーゼルガ ニンジャフォーム
『
仮面ライダーボエール ブーストフォーム
やった。俺大当たりだ☆ラッキー♪
ランダムは全てのバックルが搭載されている。それ故にランダムはハズレアイテムのフォームが当たる可能性が高い。
だが、もちろん大当たりもある。それが激レアアイテムであるこのブーストフォームなのだ。
──────────参加者のみんなー!ミッション終了まで残り1分だよ!頑張れー!!
エリア内にツムリのアナウンスが流れた。
もう時間が無いってことか。
それじゃあ、最後は盛大に打ち上げといくか!!
「和也、このベルトの面白い機能見せてやるよ」
俺はベルトの右上部にあるスイッチを押してベルトを180°回転させる。フィーバースロットバックルが左側に逆さまの状態になった。
『
すると、それに合わせるように俺の身体。というか装備も180°回転してブーストフォームのスーツが上半身から下半身になった。
レイズバックルはベルトの右側にセットすると上半身のスーツになる。左側にセットすると下半身のスーツになるのだ。
『リボルブオン』は使用しているアイテムをドライバーごと回転させて上下のスーツを入れ替えるシステムだ。
例えば俺はさっき右側にスロットバックルをセットさせていたから上半身はブーストフォーム、左側には何もセットしてないから下半身は黒いスーツのまま。
それが回転したことによって今は上半身は黒いスーツ、下半身は真っ赤なブーストフォームになったということだ。
「スゲェ!!」
「さぁ、和也。トドメのライダーキックだ!」
「OK!」
俺と和也はスロットバックルを再び起動させる。
『
俺は左足に炎、和也は右足に風の力を集めて高くジャンプする。
そのまま更に勢いをつけてモンヨウにライダーキックを胸元に撃ち込む。
モンヨウはそのまま吹き飛ばされ変身が強制解除された。
「やったか…?」
あ、これ言っちゃダメなセリフだっけ?
「お前らぁ、次会った時はぶっ殺してやるからなぁ!!」
『
仮面ライダーモンヨウ 脱落 残り7人
そうでもないみたい。モンヨウの脱落を最後に時間切れ。
宝探しゲームが終了した。
やぁ、僕はデザイアロワイアルを観ている視聴者の一人だよ。
画面越しでも仮面ライダーたちの活躍はやっぱり最高だねぇ〜。
今、デザロワが一旦終わって参加者のみんながデザイア神殿に集められてる。あ!ツムリちゃんだ。可愛いねぇ。
『みんなお疲れ様。明日からのデザロワは時間指定になるわ。昼の12時〜夕方6時まで』
『え、俺ら予定あるんですけど?』
『大丈夫。エリア内は特殊な空間なの、ゲームが終了すればあなたたちは『昼の12時』に戻ってこれるから』
『・・・・・・ちょっと言ってる意味がよく分からないんですけど』
『大丈夫だ。ゲームが終われば分かる』
あ!メグ君だ!!
仮面ライダーボエール 海界メグル 彼こそ私の最推し!!
キャアァー!メグくーん!!!!
『それじゃあオーディエンスのみんな!今日のデザイアロワイアルはここまで!また明日楽しみに待っててね♡
プレイヤーたちが戦い合う様をお楽しみに♡バイバーイ!』
こうして番組が終了した。いやぁ〜面白かった〜。
さすがメグ君、龍崎和也君を利用して
これからも、君を支援するよ。
だから君も、僕の理想の仮面ライダーになってね?
次回 脱落と退場