デザイアロワイヤル
理想の世界を叶えるため仮面ライダーたちがゲームで競い、戦うゲーム。最後まで勝ち残りオーディエンスから最も高評価を受けた者がデザ神となりこの世界を思い通りに創り変える権利が手に入る。
開催からおよそ4ヶ月。生き残った参加者は10人。
獅子山雄星 仮面ライダーレオ
龍崎和也 仮面ライダーゼルガ
歌佳緋奈 仮面ライダーティマナ
桜木凌雅 仮面ライダーバッファ
神崎彩 仮面ライダーガルン
浜崎悠里 仮面ライダーバール
猫山凜 仮面ライダーナーゴ
水野乃蒼 仮面ライダーワリカ
海野ひかり 仮面ライダーダーフィン
これまでやってきたゲームは、
第1回戦 尻尾取りゲーム 第2回戦 マラソンゲーム
第3回戦 海賊ゲーム 第4回戦 ゾンビサバイバルゲーム
第5回戦 神経衰弱ゲーム 第6回戦 缶蹴りゲーム
この4ヶ月の間に色々なことがあった。
尻尾取りゲームでデザ神になったメグルが最初に脱落した。
マラソンゲームはみんなが必死に走った。
海賊ゲームは海賊役の運営ライダーが大勢襲いかかってきたから大変だった。
ゾンビサバイバルゲームでは何人かの参加者、うちもゾンビになりかけた。太ももにはまだ八雲の噛み跡が残ってる…
ババ抜きゲームでは緋奈ちゃんとペアになった。
ゲーム中に改めて運営スタッフなのかどうか聞いてみたけどダメだった。
缶蹴りゲームでは危うく全員死にかけた…
そして…
「これより最終戦を始めるね♪」
うちらは今、最終戦を行おうとしている。
このゲームで勝ち残りオーディエンスの評価を最も多く貰えたライダーがデザ神になれる。
その為には勝つだけじゃなくて戦闘で活躍する必要もある。
「これより最終戦 狩猟ゲームを始めるよー!」
「今回はなんと、ゲームマスターが再び敵役として参戦するよー!!」
「え、またゲームマスターと戦うの?」
1回戦と同じ、ゲームマスターが敵役となって戦うみたい。
狩猟ゲームってことは…
「ルールは簡単。
制限時間は1時間。じゃあみんな頑張って〜!!」
うちらの質問も無しでいきなりゲームエリアに移送された。
仮面ライダーワリカ 水野乃蒼と
幼い頃からのずっと親友。自分たちでも驚くくらい喧嘩も殆どしたことないほどに。
高校卒業した後は別々の道を歩むことになったけど連絡も取り合っていたし不思議とあまり寂しくもなかった。
そんなある日、ツムリに招待されたのがデザイアロワイヤルだった。
最初は『どんな願いも叶う』って言われて軽い気持ちでエントリーした。うちだけじゃなくて他の同級生たちもいたのは驚いた。そしてその場には乃蒼もいた。
一緒に頑張ろうって、一緒にゲームを攻略しようって話したりしたけど、
『これは命を懸けたゲーム』
そう言われた時真っ先に思い浮かべたのは乃蒼だった。
まさか親友と戦い合わなきゃいけないんだって聞いた時は怖くなった。だから、勝利条件がオーディエンスからの評価だって聞いた時には本当に安心した。
でも、結局勝てるのはどっちかになる。
ここからは真剣勝負だ。
うちらが移送されたゲームエリアは廃墟となってる街、そのせいで不気味なくらい人はいない。幽霊とか出てもおかしくないくらい怖い場所だ。
広さは半径3km。建物は古びてカビは生えて、窓ガラスは割れ、植物が生い茂っている。
「はーいみんな〜!」
突然ゲームマスターがうちらの前に現れた。
しかもゲームマスターの他にも黒服を着た男たちが5人いる。
男たちの腰にはデザイアドライバー、ゲームマスターも腰に専用のベルトを巻いている。
向こうはもう準備万端って感じだ。
「今日はお姉さん手加減無しで行くからそのつもりでね?」
ゲームマスターが自分のベルトの上部に親指をタッチしてカードを取り出して右側にスキャンする。
『
「へ・ん・し・ん♡」
『
仮面ライダーグレア
更にスタッフたちがドライバーにそれぞれのIDコアをセットして仮面ライダーに変身した。
バックルが無いから全身真っ黒なスーツだ。
『変身!!』
『
「はぁい、それじゃあみんなを借りるわね♡」
『
ゲームマスターの両肩・両膝・胸に付いている顔パーツが外れるとスタッフライダーたちの顔に憑依するようにくっ付いた。
「そ・れ・と、最終戦だからこれもプレゼントするわ♡」
ゲームマスターが持っているのはレアアイテムだ。
それをベルトの左側に付いてるホルダーにセットして起動させた。
『
『
運営ライダー マグナムフォーム
『
運営ライダー ニンジャフォーム
『
運営ライダー ビートフォーム
『
運営ライダー ゾンビフォーム
『
運営ライダー モンスターフォーム
ゲームマスターに加えてレアアイテムを使っている運営ライダーが5人。状況は一言でいえば、最悪だ…。
うちらもそれぞれのアイテムを取り出してベルトの右側にセットする。
『
『
『変身!!』
『
仮面ライダーレオ ブーストフォーム
仮面ライダーバッファ ゾンビフォーム
仮面ライダーバール ニンジャフォーム
仮面ライダーガルン ビートフォーム
仮面ライダーゼルガ モンスターフォーム
仮面ライダーグルービー ニンジャフォーム
仮面ライダーティマナ ビートフォーム
仮面ライダーワリカ ブーストフォーム
仮面ライダーダーフィン マグナムフォーム
仮面ライダーナーゴ ニンジャフォーム
うちらはそれぞれの武器を持って運営ライダーたちに向かっていった。
──────────カチッ!
・・・・・・・カチ?
足元から変な音が聞こえてきた。あ、うち何か踏んでる。
恐る恐る足元を見ると、地雷のスイッチみたいなのを踏んでいた。あー、これヤバイかも。
ゆっくり足を上げる。地雷から火花が散った。
「ぎゃあああぁぁぁっっっ!!!」
「あ、ごめんね言い忘れてたわ。このゲームエリアのあちこちに色んな罠が仕掛けられてるから気を付けてね〜?」
それを先に言え!!
──────────カチッ!
「カチッ?・・・・・・・あ」
うちと乃蒼は大きな音と共に空高く吹っ飛んだ。
足元にも壁にも草の中にも仕掛けられている。
俺と裕哉もうっかり押してしまった。
タライは落ちてくるし、水はぶっかけらるし、炎が吹き出したりもした。一番危なかったのは上から斧が落っこちてきたことだ。でも、俺たちは諦めずに戦った。
「凌雅、俺が足止めする」
「分かった」
ギターのドラムボタンを押してレバーを3回押してトリガーを引く。
『
斧に氷の力を纏わせて地面に突き刺し、相手の足元を凍らせた。そして凌雅がチェーンソーについてる黒いレバーを上げて敵を斬りつける。
『
敵は吹っ飛んだけどまだ倒せてない。
スパダフォンを見てみる。俺も凌雅もオーディエンスからの支持率は大して上がってない。
もっと盛り上げる必要があるのか…。緋奈みたいにバク宙でもやってみるか?
なんて事言ってる間に悠里と乃蒼と緋奈はぐんぐん支持率を貰ってる。残り時間は後15分。
「くそ、時間がねぇ!!」
「いいわよーーーー!!!」
現在の支持数は悠里ちゃんと乃蒼ちゃんが同点トップね。
逆に最下位は凜ちゃんね。
残り時間はいよいよあと5分。
デザ神は悠里ちゃんか乃蒼ちゃんってところかしら?
「いやぁん♡どっちかしら〜、楽しみだわ〜♡」
「ほんっと、楽しみだよねー?」
「でしょう〜?これもデザイアロワイヤルの魅力よね〜♡
・・・・・・・・ふぇ?」
突然私の前に現れたのは20くらいの見た目をした女だった。赤と黒を基調とした軍服を着て紫色の瞳をしている。
でも、誰かしら?とは聞かなかったわ。
当たり前よ、私はこの人を知ってるから。
「ニヤリちゃん…?」
「あ、僕のこと覚えてたんだ。嬉しいよ」
「何か用?今いい所なのよ、それにゲームはオーディエンスルームで見て頂かないと」
サポーターやオーディエンスがゲームに直接関与するのはルール違反のはずよ。
そもそも彼女の推しのメグルちゃんならもう脱落してるはずだし、帰って貰わないと。
「あのさー、いつまでこんなくだらないゲームやってるつもりなの?」
「く、くだらないですって!?私が考えたゲームよ!!」
私が怒るとニヤリちゃんは白い銃を取り出した。
「もう、私利私欲のために命を賭けるくだらないゲームは今日で終わりだ。彼らはこれからは『正しい』ことのために生きてもらうんだ。さぁ行こうか、変身」
ニヤリちゃんの身体が光に包まれると仮面ライダーの姿に変わっていった。
でも、参加者のみんなと違うわ。
て、ていうか、こ、これは!?
「う、嘘でしょ!?聞いてないわよ!!
ちょ、ちょっとみんな来て!来て来て早く早く早く!!」
命を懸けたバトルロイヤルゲーム。
最初はどんな願いも叶えられるゲームって聞いて軽い気持ちでエントリーした。
でも命懸けって言われた時、凜は一気に不安になった。
凜は弱い。それは自分が一番よく分かってることだ。
でも、最終戦までこれたから。
もしかしたらって思った。凜でも勝てるんじゃないのか。
デザ神になって、幸せになれるんじゃないかって思った。
でも、今思い返せば今まで凜が生き残ってこれたのは誰かが助けてくれたからだった。百合ちゃんとか香奈ちゃんとかさ。
そして今凜を助けてくれる人はもういなくなった。
スパダフォンを見てみる。
「ヤバい…」
もうこれ絶対逆転出来ないって。もうこうなったら諦めてせめて逃げて生き延びるしか─────
─────絶対勝ちなよ凜?
ここで百合ちゃんに言われたことを思い出した。
ゾンビサバイバルゲームでスコアが順位に入らなくて脱落しちゃって、脱落前にニンジャバックルをもらった時そう言われた。
死にたくは無い。でも、ここで諦めていいのかな…?
分かんないよ…。
「・・・・・・あ、そっか。死ななきゃいいんだ」
ゾンビサバイバルゲームの時、凜も噛まれて危うくゾンビになり掛けたけど諦めずにハズレバックルでも戦い続けてギリギリ順位に入れたんだ。
諦めなければ、もしかしたら勝てる?
凜は弱い。それは自分が一番よく分かってる。
でも、弱くても戦う。出来ないって決めつけないでやってみよう。
「よし!」
物陰から出てみると敵(ゾンビフォーム)がいた。
怖いけど、凜だってレアアイテムを使ってるんだ。
やってみよう。凜ならやれるって信じてみよう。
「ふぅー…」
深呼吸をする。剣を構える。
運営ライダーもチェーンソーを構える。
そして、
「・・・・・・・ん?」
敵はその場から逃げるように走ってどっかに行っちゃった。
「・・・・・・・・ニャ?」
もう一度スパダフォンを見てみる。
残り時間はあと3分。まだ終わりじゃないよね…?
「ぎゃあああああぁぁっっっ!!!」
ゲームマスターが無様に吹っ飛んだ。
途中運営ライダーも来たけど僕の敵じゃない、ついでにそのライダーたちが使ってたバックルも貰っちゃった☆
でも僕の目的はバックルでもなけれなゲームマスターでもないよ〜。
「な、なんなのよあなたは!?」
「ごめんね。僕の目的は、こ〜れ。ヴィジョンドライバーなんだ」
地面に落ちてたヴィジョンドライバーを拾った。
するとその瞬間ゲームマスターの顔が一瞬で青ざめた。
「ま、まさか、あなたの目的は…」
「そう!『
僕は自身の腰にヴィジョンドライバーを装着した。
「じゃあ、バイバーイ!」
「ちょっと!待ちなさ────」
ゲームマスターを無視して僕は一気に創世の女神の元へ向かった。
周りの風景が一瞬で変わった。
「おお…」
今僕の目の前には巨大な天使のような翼を生やした女神の石像が置いてある。
そう、これこそが創世の女神だ。
「それじゃあ試してみるかな。女神様、試しに僕の願いを叶えてみせてくれ」
僕は自分の願いを記入したデザイアカードを女神に向かって突き上げるように見せる。
すると、鐘の音が鳴り始めた。
これは世界を創り変える際に鳴る鐘の音。
今世界が創り変わろうとしている。
──────────と、思ったら
「・・・・・・・あれ?」
突然、鐘の音が止まった。
世界が創り変わったのか…?いや、いつもならもっとなるはずなんだけどな…。
「──────────スポンサーやオーディエンスと言えど、こんなことは許されませんよ?」
更にはそこにある人物が乱入してきた。
ゲームマスターの上司、デザイアロワイヤルをプロデュースしている人だ。
「おやおや。お久しぶりですねプロデューサー?
で?どうして世界が変わらないんだい?」
「女神の力を狙った
よく見るとプロデューサーも腰にヴィジョンドライバーを装着している。
ちぇー、セキュリティを強化したってことか〜。
「そのドライバーを返しなさい」
「やーだよ。僕は仮面ライダーを正しい形に戻すんだ。
それに、創世の女神もね!!」
そう言い残して僕はその場から転送を利用して後にした。
「・・・・・・・・・なんということだ」
ゲームマスターのドライバーによって
策略SP 運営と傍観者とデザロワの真実