デザイアロワイヤル 第二回戦 迷宮脱出ゲーム
仮面ライダーたちが運営ライダーに追われながらも謎を解こうとする中、イベリコが退場しバーラが脱落してしまった。残るライダーは五人。
果たして、無事に迷宮から抜け出せるのか?
或いは、全員脱落してしまうのか。
「はぁはぁ…よし、ここからは別行動だ。俺とティマナは庭園に行く」
「分かった。じゃあ俺と紅葉は西の館に」
ここで一回八雲と紅葉と離れた。
俺とティマナは一旦外に出て北西の方角にある庭園に向かった。少し距離はあるが何とか無事にたどり着く。
庭園には薔薇の花が円を描くように飾られていてとても綺麗だ。
だが、俺の目的はここじゃない。
最初にマップを見てからずっと気になっていた場所がある。
「ここ、か」
庭園の近くにある、1本の塔だ。
扉を押してみる、ちゃんと開いた。運営ライダーが近くにいないことを確認して急いで入り扉を閉める。
部屋はかなり散らかっていた。床には本や紙が散乱している。まるで戦いの痕跡のようだ、それもこの狭い部屋で。
俺の予想通り、前にもこれと同じゲームに挑んだ参加者がいたはずだ。もし俺ならここを隠れ家か休憩所に使う。
・・・・・・・あった。
床にホコリを被ったアローバックルが落ちていた。ってことは、昔ここで誰かが退場したんだ。
俺はデーブルに残されている退場者が生前書いていたと思われるメモ帳を見つけた。これにはこの館の地図と中にある動物の絵と場所が記されていた。
「これって・・・・・・ん?」
すぐ側で壁に飾られていない動物の絵を見つけた。
最初からここにあった物なのか、それともこのバックルの持ち主が他のライダーを出し抜くためにわざと外してここに隠した物なのかは分からないが。
「・・・・・・なるほど、可哀想に…答えが分かってすぐに殺されたのか…」
でも、これで出口の答えは分かった。
俺はアローバックルをテーブルに置き手を合わせ祈りを捧げた。
「よし、ここから出る」
他のライダーに出口の扉に来るように連絡を入れようとした。が、その時。
──────────ドン!
「っ!?ヤベェッ!!」
気付かぬうちに下から運営ライダーが来てしまった。
しかもニンジャフォームのやつ。
マズイ、例え二人がかりでも狭い部屋での戦闘は危険すぎる。窓はあるがここは塔の最上階、変身せずに飛び降りれば足の骨を折ることになる。
「クソ、一か八かこれに掛けるか!!」
俺はスロットバックルをベルトにセットしてレバーを押し込む。
『
画面が回転して数秒後に止まる。
『──────────
仮面ライダーボエール マグナムフォーム
当たったのはマグナムフォームだ。顔は青、上半身が白、下半身は黒いスーツとなった。
俺このフォーム好きなんだけど顔と全然似合わなすぎる。
変身してすぐに俺は運営ライダーに向かって弾丸を数発撃ち、今度は壁に向かって連射し窓ガラスを割った。
「ティマナ!行くぞ!!」
「・・・・・・・」
俺とティマナは窓から脱出、とにかく全力ダッシュで走った。
しばらく走ると教会があったので逃げ込もうとしたがなぜか扉が開かない。
クソッ、誰か内側から施錠してるな…
やむを得ない。ここで運営ライダーを迎え討つ。
(俺は、こんなところで終わる訳にはいかないんだ…)
メグルと別れた後、
「ねぇ、出口の答え分かった?」
「全然ダメ。このままじゃ全滅する…」
「確かに、ここには食料も無さそうだ。倒される前に俺らが餓死する」
時刻はもう4時。もうすぐ日も暮れる頃だ、一刻も早く出ないといけない状況だ。
その為のヒントは、この壁に飾られている絵にあるかも知れない。
教会には『鳥』の絵があったらしい。東館の部屋には『犬』『猿』『蛇』の絵。
そしてこの部屋には『虎』『
「鳥・犬・猿・蛇・虎・鼠・鹿。あれ、これどっかで…」
と、その時。スパイダーフォンから通知音が鳴った。
「ん、メール?」
全員のスパイダーフォンにメグルからメールが届いた。
『答えが分かった。全員出口に大至急集合!あ、でも今から運営ライダーと戦ってるから少し遅れるね〜』
と、襲われてるわりには結構余裕な内容だ。
直接答えを書いてないのは俺らだけ脱出させない為だろうか?
「どうする…?」
正直半信半疑だったが取り敢えず全員で行くことにした。
その途中、中央館でもう一人の運営ライダーと鉢合わせてしまった。
「やるしかないか…」
「行くぞ」
全員ベルトの右側にバックルをセットする、
『
「桜、それ使うの?」
「うん。さっそく」
桜は運営ライダーから奪ったビートバックルを取り出していた。鍵盤を一回押す、バックルから音楽が流れる。
『SET!』
ディスクを回して起動する。
俺らもそれぞれのバックルを起動させる。
『
仮面ライダーパピヨン ビートフォーム
『
仮面ライダーグルービー アームドアロー
『
仮面ライダーゼルガ ゾンビフォーム
『
仮面ライダータイクーン ブーストフォーム
仮面ライダーボエール ビートフォーム
仮面ライダーティマナ アームドプロペラ
「・・・・・・・・」
一言で言うと、メッッチャ強い。
身体能力はいいし力も強いようだ。
運営ライダーが
あれは結構訓練を受けているんだろうな。
招待も分からない奴と組むのは不安だったが頼もしい奴が当たったということに今気付いた。
でも、あれほど強いと俺出番ないな。
「えーっと・・・・・とにかく俺も行くか」
トドメの必殺技を出す。
『
レバーを一回動かす。ビートアックスからカッコイイ音楽が流れてくる。
この武器のいい所はここ、このレバーを三回動かす事に違う音楽が流れる。
しかも三種類のエレメントごとにそのメロディーも違う。
つまり合計9種類カッコイイ音楽が出るということだ。
『〜〜♪♪』
レバーを三回動かしたらトリガーを引いて、
「ティマナ!離れろ!!」
『
倒れている運営ライダーに追い打ちをかけるように雷を落とす。これで運営ライダーの身体は麻痺ししばらくは動けない状態となった。
その隙に俺は運営ライダーのベルトからニンジャバックルを奪い取りティマナを連れその場を離れた。
(この時、ティマナの手を握ろうとしたらなんか振り払われた…地味にショックだよ…)
『
敵が
全員近くの柱に身を隠しながら弾丸を回避する。
「紅葉!」
「OK」
紅葉は柱から少しだけ出ると敵の銃に向かって矢を放つ。
矢は見事銃に当たり敵の手から落ちた。
「今だ!八雲!!」と和也の声と同時に和也と八雲が敵に向かって走る。
八雲は素早く敵の銃を蹴り遠くにやる。その隙に和也がチェーンソーで敵を斬る。
『
敵は少し吹き飛ばされて倒れた。和也はトドメを刺そうと近付いた。でも、
「待て和也!」
八雲が叫ぶけど間に合わなかった。
敵の両腕についてるパーツが展開した、その先端には銃口がある。そしてそこから銃弾が発射された。
「っ!!」
「そんなのありか!?」
「和也下がって!!」
今度はうちが行く。ドラムボタンを一回叩いて、
『
レバーを三回動かしてトリガーを引く。斧から氷の斬撃を放つ。
『
斬撃は敵の両腕のパーツに当たり凍りつく。
これでもう弾丸は撃てない。今度こそトドメを刺す。
『
ドラムボタンを叩く、レバーを三回動かしてトリガーを引く。
『
斧に今度は炎を集めてそのまま敵に何度も斬りつけた。
「はあぁぁっ!!」
敵はマグナムバックルを落として奥まで吹き飛ばされた。
うちはマグナムバックルをすぐに拾ってみんなと外に出た。
これでレアアイテムを2つもゲットした。
運営ライダーは追ってきてない、取り敢えず大丈夫だろう。
メグルとティマナも後からやってきた。息を切らしていたが何とか無事だったようだ。
そしてようやくメグルが答えについて順を追って説明した。
まずはヒントについて、『十二の動物に入れなかった者…』
十二の動物。これは、
「実際、館には羊や犬とかの絵が飾られていた。多分他にもある」
どこかで見覚えがあると思っていたのはそういう事か。
確かに、昔それに入れなかった動物がいるって聞いたことがある。
メグルによると庭園にある塔の一室に壁には飾られていない絵があったらしい。それが答えだ。
「『山猫』だ。つまり答えは、
紅葉が扉のパスワードを一文字づつ打ち込んでいく。
「えっと・・・・・・・W...I...あれ、Lで合ってるよね?」
「合ってるから早く打て!!」
なんてことを言ってたら運営ライダーが2人ともやってきた。
「ほらほら来たぞ!?」
『
仮面ライダーティマナ アームドプロペラ
ティマナが素早くアイテムを装備して敵を食い止めてくれた。
その間に紅葉が慌てて打つ。そしてようやく、
「開いた!!」
「よし、ティマナ!もういいぞ早く来い!!」
パスワードが打ち終わるのと同時に出口の扉がゆっくりと開いた。全員すぐさま全力ダッシュで扉の向こうへ走った。
運営ライダーが追ってきたが、何とか全員扉の中に入れた。
視界が真っ白になる。気付いた時には全員が森の中にいた。
はぁーい!!ナビゲーターのツムリだよ♪
迷宮脱出ゲームを見事勝ち抜いたのは5名、お疲れ様でした〜。
まさか過去に退場した仮面ライダーが残した手掛かりから答えに辿り着くなんて、やるじゃない
さすがは、
次は誰が勝ち残り、誰が脱落・退場するのかが楽しみだね?
と、その前に!みんなにお知らせがありまーす!!
「おめでとう、今日からあなたは
次回のデザロワで『追加エントリー』の発表です!!
「じゃあなティマナ、組んでくれてありがとう」
「・・・・・・」
最後の最後までティマナは一言も喋らないまま帰って行った。
「結局、誰だったんだろうな?」
「ティマナってことはモチーフの動物ってマナティでしょ?男か女かも分かんなかったね」
「メグル、実際どうだった?」
「・・・・・・・・」
「メグル?」
「女、なんじゃないか。多分だけど」
そう言ってメグルはあっさり帰って行った。
なんでそう思うのか聞きたかったんだけど…
うちは、紅葉はこの時、この疑問についてもっと考えるべきだったんだ。そうしたら、気付けたのかも知れない…
次回 怪物