裁けない罪   作:仮面ライダー運命

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策略Ⅲ 走れ!マラソンゲーム!!

 

メグル《おれ》はとある屋敷の中にいる。

ここはかなりの豪邸だ。綺麗に掃除されてるし、値段が高そうな絵が飾られているし、今俺がいるメインホールにはシャングリラもあるし。

まぁ当然だ、この屋敷の所有者は財閥の娘だからな。

15歳の頃に親に誕生日プレゼントととして貰ったらしい。

最初聞いた時、正直イカれてると思った…。

 

この場には俺以外にも5人の女がいる。

1人は俺のサポーターニヤリだ。あいつが俺たちの正面に立って俺を中心に横に2人づつ並んでいる形だ。

ニヤリは今俺たちにゲームの説明と『敵』の説明をしている。

『敵』というのは今デザイアロワイヤルに参加している俺の同級生たちのことだ。

 

「みんな、もうすぐ決行するよ。『執行人』になる覚悟はいいかい?」

 

俺たちは全員こくりと頷いた。

そう。俺たちは明日から『執行人』となる。

これは打ち合わせの為の集会、覚悟の示し合わせだ。

 


 

デザイアロワイヤル 参加者

 

男性

 

柳澤(やなぎさわ) 彼方(かなた) 仮面ライダードーベル

 

浜辺(はまべ) (さとる) 仮面ライダーバブーン

 

伊藤(いとう) 八雲(やくも) 仮面ライダータイクーン

 

龍崎(りゅうざき) 和也(かずや) 仮面ライダーゼルガ

 

山城(やましろ) 蒼太(そうた) 仮面ライダーパロス

 

根津(ねず) 泰雅(たいが) 仮面ライダーチュータ

 

桜木(さくらぎ) 凌雅(りょうが) 仮面ライダーバッファ

 

村田(むらた) 信秋(のぶあき) 仮面ライダーナッジスパロウ

 

羽柴(はしば) 晃也(こうや) 仮面ライダーカマン

 

森羅(しんら) 真志(しんし)仮面ライダーギンペン

 

渡辺(わたなべ) 拓真(たくま) 仮面ライダーエフィント

 

夜凪(やなぎ) 高貴(こうき) 仮面ライダーゲッシー

 

浅野(あさの) 零斗(れいと) 仮面ライダーパルカ

 

神崎(かんざき) (ひかる) 仮面ライダーガルン

 

獅子山(ししやま) 雄星(ゆうせい) 仮面ライダーレオ

 

井ノ上(いのうえ) 音也(おとや) 仮面ライダーギャーゴ

 

風谷(かざたに) 隼人(はやと) 仮面ライダーダパーン

 

加藤(かとう) 京也(きょうや) 仮面ライダーランサー

 

磐城(ばんじょう) (しゅう)仮面ライダーカルジャ

 

浜崎(はまざき) 悠里(ゆうり) 仮面ライダーバール

 

林田(はやしだ) 史也(ふみや) 仮面ライダーメリー

 

天童(てんどう) 優輝(ゆうき) 仮面ライダーホーク

 

鹿崎(しかざき) 星河(せいか) 仮面ライダーシーカー

 

山根(やまね) 春歌(しゅんか) 仮面ライダーシバキマル

 

(おおとり) 騎士斗(きしと) 仮面ライダーウォンテッド

 

 

女性

 

夏川(なつかわ) 美優(みゆ) 仮面ライダーペリカ

 

土屋(つちや) 立花(りっか) 仮面ライダーカルーガン

 

石川(いしかわ) 真白(ましろ) 仮面ライダーシロー

 

葛城(かつらぎ) 唯華(ゆいか) 仮面ライダーゴージュン

 

斎川(さいかわ) (はな) 仮面ライダーラゼブ

 

七瀬(ななせ) 香奈(かな) 仮面ライダーダックン

 

熊野(くまの) 真木(まき) 仮面ライダーツキノワ

 

水野(みずの) 乃蒼(のあ) 仮面ライダーワリカ

 

花菜(はなの) 美鈴(みすず) 仮面ライダーカッコ

 

水谷(みずたに) トモ 仮面ライダーフーシル

 

海野(うみの) ひかり 仮面ライダーダーフィン

 

鳥井(とりい) 紗和(さわ) 仮面ライダージャック

 

姫川(ひめかわ) 紅葉(くれは) 仮面ライダーグルービー

 

愛咲(あいさき) (さくら) 仮面ライダーパピヨン

 

菓彩(かさい) 李美(りみ) 仮面ライダーシャーキ

 

河井(かわい) 佑菜(ゆうな) 仮面ライダーカモパチ

 

氷菓(ひょうか) 真実(まみ) 仮面ライダーガンモモ

 

陽向(ひなた) 玲奈(れな) 仮面ライダーミヌエット

 

八葉(はば) らん 仮面ライダーエビン

 

猫山(ねこやま) (りん) 仮面ライダーナーゴ

 

星宮(ほしみや) (みこと) 仮面ライダーウズラーク

 

一華(いつか) 唯夏(ゆいな) 仮面ライダーラビー

 

歌佳(うたか) 緋奈(ひな) 仮面ライダーティマナ

 

安西(あんざい) 穂花(ほのか) 仮面ライダーレター

 

双葉(ふたば) 梨里(りり) 仮面ライダースクワル

 


 

はーい!ナビゲーターのツムリだよ♪

第1回戦 尻尾取りゲームでは前回デザ神となった仮面ライダーボエールがまさかの脱落!?残る仮面ライダーは50人。

それから1ヶ月経った。

これより第2回戦 マラソンゲームを始めるね♪

 

マラソンゲーム

 

ルールは実に簡単。スタートから10kmにあるゴール地点に行けばクリア、今回はチーム戦。

途中運営ライダーも妨害するけど、もちろん参加者同士で妨害し合ってもOK!

手段は何を使っても結構よ、スタート地点に色んな乗り物を用意したから是非使ってみてね?

 


 

Aチーム

伊藤八雲 仮面ライダータイクーン

桜木凌雅 仮面ライダーバッファ

新羅真志 仮面ライダーギンペン

村田宣明 仮面ライダーナッジスパロウ

風谷隼人 仮面ライダーダパーン

石川真白 仮面ライダーシロー

安西穂花 仮面ライダーレター

水野乃蒼 仮面ライダーワリカ

海野ひかり 仮面ライダーダーフィン

氷菓真実 仮面ライダーガンモモ

 

 

と、いうわけで。八雲(おれ)たち50人は全員マラソンのスタート地点にチームごとに別れて集合していた。

そこにはツムリが言ってた通り、色んな乗り物があった。

トラック・大型バス・スポーツカー・軽トラ・バイク・自転車・一輪車・人力車・馬車、さらには大型のヘリコプターまである。

 

まぁ、選ぶまでもなく車だな。トラックなら荷台を使えば全員乗れる。問題は誰が運転するかだけど…

 

「早く乗れ」

 

凌雅が名乗り出た。免許を持ってるってことだ。

荷台の中にはご丁寧に椅子が置いてある。全員乗れそうだ。

 

「よし。じゃあ行くか」

 

トラックが動き出した。もちろん多少揺れるが壁際に取っ手が付いてるから大丈夫だ。

到着まで暇だからトラックの中にいる奴らと話をして時間を潰す。

前にデザロワに参加してたからどういう感じだったのかとか、メグルたちがどんな感じだったのとか、アイテムのこととか聞かれた。結局ほとんど喋ってたのは俺だった…。

なんて話をしている内に10分くらい経過した時だった。

 

「それで桜のやつがな─────ってうおぉっ!?」

 

突然大きな爆発音と共に車が揺れた。敵が来たようだ。

運転席の凌雅に急ぐように伝えた。

 

『分かってる!しっかり捕まってろ!!』

 

トラックの速度が揺れながら速くなっていった。

トランクの中からは外で起こってる爆発音がまだ聞こえてくる。

 

『っ、舐めんな!!』

 

ここからだと分かんないけど多分今凌雅は凄いドライブテクで敵の攻撃を交わしてるに違いない。じゃないと…

 

「うおぉっ!?ちょっ!!あぶねっ!ギャッ!!ぐへっ!!」

「きゃあっ!?八雲お前どこ触ってんだよ!!」

「ぐはっ!!」

 

こんなに揺れてるわけが無い。ここシートベルトないんだぞ。・・・・・・・おえぇっ、酔った…。

しかもゆかりに殴られた…。俺悪くねぇのに…。

と思ったら今度はトラックが急に止まって俺たちは前方の壁にぶつかった。

 

『ヤバい、囲まれた!!』

 

囲まれた?ってことは敵は一人じゃないのか。

このままだとトラックごと爆破されるかトラックに押し入れられて終わりだ。よし、それなら…。

俺はニンジャバックルを取り出す。

 

「ここは俺が引きつける、その隙に全員トラックから出ろ!変身!!」

NINJA(ニンジャ)!』

仮面ライダータイクーン ニンジャフォーム

 

俺は変身して外に出たと同時にニンジャの力で煙を撒きトラックの辺り一帯を煙幕で包んだ。

更に分身の術で敵を抑えた。

 

「今だ!」

「こっちだ、早くしろ!!」

 

煙幕が消えた時にはもう俺以外はその場にいなかった。

どうやら敵の運営ライダーもニンジャフォームのようだった。俺と同じなら本体にダメージを与えれば分身は全部消滅するはず。

剣に付いてる手裏剣を2回回す。

 

ROUND(ラウンド) 2(ツー)TACTICAL(タクティカル) SLASH(スラッシュ)!』

 

俺が敵たちを剣で斬ると分身は消滅し敵の数が1体になった。本体を確認して俺も1人に戻る。

後はこいつを倒せばOKだ。敵が俺に斬り掛かろうと向かってくる。俺は自分の剣でそれを受け止める。

この剣、ニンジャ、ニンジャ・・・・・なんとかの使い方はもう紅葉から聞いている。

剣についてるボタンを押して剣を2つに分離して二刀流にする。

分離した片方の剣で相手の腹部を斬りつける。

相手と距離が少し離れた、更に相手の胸元にキックをキメる。

 

「よし、そろそろ俺、も・・・・・・なんだあれ?」

 

運営ライダーの背後に、『青い壁』があった。

壁は空高くまで張っていていて空を飛んでも向こう側には行けないだろう。

しかも、その壁はどんどんこっちに向かってきている。

 

「なんだあれ…?逃げた方が、良さそうだな!」

 

俺もその場から離れて凌雅たちと合流しようとした。

が、

 

「げ、(こいつ)のこと忘れてた」

 

敵は俺にまた斬りかかってきて更には腹部を蹴られて俺は後方に転がった。そう、こっちに向かってくる壁の方に。

俺はすぐに後ろを振り向く、壁はもう目の前まで迫っていた。もう避けられない、ぶつかる!!

 

「やべ─────」

 

次の瞬間、俺の意識は途絶えた。

 

RETIRED(リタイア)

伊藤八雲 仮面ライダータイクーン脱落 残り49人

 

 

『いっけなーいあの壁に触れたら脱落しちゃうの〜。

言い忘れちゃった。あはは〜、てへぺろ♪』

 

 


 

なんで(うち)がこんなゲームに参加しているのか、今でも分からない。そもそもどんな願いも叶うなんて信用してない。仮面ライダーとか、命懸けのゲームとか訳が分からないことだらけで不安しかない。

でも、もし本当に願いが叶うならやってみようかなと思った。幸い参加者は全員うちの同級生だったから少し安心できる。

 

Bチーム

浜辺悟 仮面ライダーバブーン

獅子山雄星 仮面ライダーレオ

浜崎悠里 仮面ライダーバール

天童 優輝 仮面ライダーホーク

鹿崎星河 仮面ライダーシーカー

夏川美優 仮面ライダーペリカ

七瀬香奈 仮面ライダーダックン

愛咲桜 仮面ライダーパピヨン

谷澤命 仮面ライダーウズラーク

双葉梨里 仮面ライダースクワール

 

 

今うちらはバスに乗って(運転手は星河)目的地まで向かっていた。襲撃を受けながら。

 

「きゃぁっ!?」

「危ねっ!!」

「おい星河このままだと追いつかれるぞ!!」

「分かってる!!」

「スピードを上げろ!!」

「出してる!スピードはこれでめいいっぱいだ!!」

 

後方席の窓から襲撃者を見る。

敵(ブーストフォームアームドアロー)は赤いバイクに乗りながらボウガンで矢を撃ってきている。

確かブーストバックルと組み合わせればハズレバックルの威力も上がるって話だった。このままじゃタイヤが狙われるかもしれない。

 

「おい梨里!撃ち返せ!!」

「分かった!変身」

仮面ライダースクワール アームドアロー

 

梨里ちゃんが変身して窓から顔を出してボウガンで敵に向かって矢を撃つ。でも敵の乗り物はバイクだから蛇行で避けて撃ち返してくる。

 

「雄星、どうする!?」

「・・・・・・あ。梨里、今敵どこにいる?」

「え、バスの真後ろにいるけど?」

「OK!星河、ブレーキ踏め!!」

「は、何言ってんの!?」

「いいから早く踏め!!」

 

星河は言われた通り急ブレーキをかける。

すると敵は突然の停止に対応できずバスに衝突した。

バイクは横転して敵も倒れた。

その隙に星河はバスをまた発進させた。

 

こいつは、ヤバイ…。

 

「よし、星河運転代われ」

 

ここで運転手が星河から雄星に代わった。

 

(・・・・・・え、なんで今?)

 

星河は特に疲れてもいないようだし怪我を負っている訳でもない。なのになんで運転を代わったんだろう?

単なる親切ってこともあるだろうけど…。

なんだか怪しいような気がした。

 

それから5、6分くらい経った。

雄星が運転を代わってからバスのスピードは段々落ちていた。

 

そして今、ゆっくりと停止した。

どうやら渋滞にはまったみたい。ここからは歩きか。

このバスのドアは前方にしかない為後方席にいるうちらも前の方に向かった。雄星がドアを開ける。

 

「よし、悠里行くぞ」

「あぁ」

 

最初に降りたのは悠里。

悠里降りると今度は香奈ちゃんが降りようとした、その時()()()()()()()

 

「ちょっと雄星!なん、で…」

 

いつの間にか雄星もいない。慌てて窓を開けて外を見ると雄星はブーストバックルを取り出してさっき敵が乗ってたのと同じバイクを召喚した。

 

「じゃあなお前ら!後は頑張れ!!」

 

雄星と悠里はバイク用のヘルメットを頭から被って後方に悠里を乗せて雄星はバイクを発進させて先に行ってしまった。

 

「は?え?これってもしかして、裏切られた?」

「星河!ドア開けられる?」

「今開ける!」

 

星河は直ちに運転席に向かって前方のドアを開けた。

うちらはすぐに外に出た。

でも、その時にはもう青い壁がうちらのすぐ後ろまで迫ってきていた。

雄星がバスのスピードを落としていたのはこれが狙いだったんだ。

 

「ヤバイ!走れ!!」

 

優輝の声と同時にうちらは走り出した。

 

「キャァー!!」

「うわぁっ!?」

 

後ろからみんなの叫び声が聞こえてくる。

背中から何かが近付いてくる気配がする。

あぁ、これはもう、ダメだね。

 

次の瞬間。うちの意識は途絶えた。

 

浜辺悟 仮面ライダーバブーン

天童 優輝 仮面ライダーホーク

鹿崎星河 仮面ライダーシーカー

夏川美優 仮面ライダーペリカ

七瀬香奈 仮面ライダーダックン

愛咲桜 仮面ライダーパピヨン

谷澤命 仮面ライダーウズラーク

双葉梨里 仮面ライダースクワール 脱落 残り41人

 

 

『みんなちょっと苦戦してるみたいね〜。

まだ8キロ、ゴールまで辿り着けるのかしら?』

 

 


 

Cチーム

根津泰雅 仮面ライダーチュータ

夜凪高貴 仮面ライダーゲッシー

神崎彩 仮面ライダーガルン

井ノ上音也 仮面ライダーギャーゴ

加藤京也 仮面ライダーランサー

葛城唯華 仮面ライダーゴージュン

熊野真木 仮面ライダーツキノワ

河井佑菜 仮面ライダーカモパチ

陽向玲奈 仮面ライダーミヌエット

猫山凜 仮面ライダーナーゴ

 

 

白虎()山猫(音也)黒豹(京也)ミヌエット(百合)()

ほぼ猫チームにネズミ(おれ)がいるこのチーム分けは明らかにわざとだ…。

あーそのせいかなんか凜の視線が痛い(ような気がする)。

ちょ、いたいいたいいたい…。

 

あ、それはそうと泰雅(おれ)たちは今電車に乗っている。

途中までは車で移動だったけど百合がさっきある事に気付いた。

ゴールの近くに駅があることに。

それで車を途中で乗り捨てた俺たちは電車に乗り誰も来ることなく順調に向かっている。

 

「快速見つかって良かったな」

 

音也が俺に話しかけてきた。

俺は取り敢えず「うん」と答える。

 

「敵も来てないみたいだし、安全に目的地まで到着するかもな」

 

とまぁこんな感じで、俺たちは完全に油断していた。

俺らが敵の存在に気付いたのは高貴が右肩を撃たれた時だった。

 

「高貴!?」

 

肩から血が流れている。彩が慌ててハンカチを取りだし被弾した場所に押し当てて出血を止めようとする。ダメだ止まらない。このままじゃヤバイ、しかも敵(マグナムフォーム)はまだ俺たちに銃口を向けている。

 

「はぁっ!」

 

すると、唯華が右足で敵の持つ銃をキックした。

銃が敵の手から離れて電車の床に落ちる。更に唯華がまた銃を蹴って奥の方に飛ばす。これで敵は武器を失った。

でも、意味がなかった。

 

敵は上半身スーツの両腕にあるパーツを展開させると、パーツの先端にある穴から弾丸が発射される。

弾丸は唯華の足に命中した。

 

「くっ!!」

「唯華!この野郎、変身!!」

仮面ライダーガルン アームドハンマー

 

HAMMER(ハンマー) STRIKE(ストライク)!』

 

彩が仮面ライダーに変身して、すぐに必殺技を発動。

武器のトンカチで敵に叩き付ける。

窓ガラスが割れた。敵は外に放り出された。

 

高貴と唯華は出血が止まらない。どうする?

ことままゴールまで連れていく?

否、撃たれた場所が肩と足とはいえ2人はもう歩きづらい。

病院に連れていく?

否、青い壁が迫ってきている。連れていけば2人もその連れも壁に当たって脱落する。

 

「みんな、私と高貴は、次の駅で降りるて脱落する」

「諦めんなよ大丈夫だって!」

 

諦めようとしている唯華を彩は説得する。

 

「そうじゃなくて…。確かデザロワのルールで『ゲームで追ったダメージやペナルティは脱落、またはゲーム終了すれば全てリセットされる』ってあったの…。」

 

つまり2人の怪我は脱落すれば治るってことか?

なるほど、それなら2人は助かるだろう。でも…

 

「いいの?願いが叶うチャンスなんてそうないよ?」

 

凜がそう言う。そうだ、こんな奇跡みたいなチャンスを手放していいのか?俺なら迷う。

命を懸けてでも叶えたい願いだってあるだろう?

例え死んでも叶えたい願いも…。

 

「いいよ。死ぬよりはマシだし。高貴、いいよね?」

「あぁ…。降りよう」

 

高貴の意見も聞いた俺たちはそれを承諾した。

次の駅に到着して電車は止まった。

ただ電車内で問題が起こったからどちらにせよ俺たちは降りなければならなかった。ここからは別手段での移動になる。

 

「みんな、頑張ってね」

 

俺たちは2人を置いて駅を後にした。

ここから俺たちは2人1組に別れてタクシーで移動した。

俺は窓から外を見る。背後から青い壁が見えるところまで迫っている。

 

壁はやがて駅を覆い尽くした。

 

夜凪高貴 仮面ライダーゲッシー

葛城唯華 仮面ライダーゴージュン 脱落 残り39人

 

『ゴールまで残り14km。間に合うかな〜?』

 


 

「お、逃げてる逃げてる。あはは、滑稽だな〜」

 

メグル(おれ)たちは今ニヤリと一緒にオーディエンスルームでデザイアロワイヤルの生放送を鑑賞している。

リモコンで映像を切り替えられるから全チームを同時に見ることもできるし1チームずつ見ることもできる。

今は全チームの映像を同時に見てる。

ある者は運営ライダーから、ある者は青い壁から逃げている。

 

あいつら、逃げてるな。

 

オーディエンスの人たちはあいつらは何から逃げてるように見えているのだろう。壁からか?敵からか?

でも、俺だけは知っている。俺だけは分かる。

50人はもっと違う、別のものから、昔から今も尚逃げ続けていることを…。

 

でも、もうすぐだ。俺はアイツらを絶対に逃がさない。

 


 

デザイアロワイヤル ルール

 

(いのち)理想(りそう)世界(せかい)かどちらを()るかは

プレイヤー次第(しだい)である

 

 




次回 策略IV ゴーーーーール!!
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