この世にとって、人の人生において、一番必要で一番価値があって一番重要な感情とはなんだと思う?
俺は、知ってるよ。それがなんなのか。
恋だ。
いきなり何?って思うよね。ごめん、でも大事な話。
理想の世界が叶うって聞いてほとんどの人は金や権力を望む。今必死に走っている俺の同級生のほとんどもそうだ。
俺からすればくだらない。本当にくだらない。
何も分かっていない。何も理解していない。
そんなものは人間の作り物に過ぎない。
考えてみてごらん?金なんて
そんなものに命を賭ける価値なんてあるかい?
知ってるか?
人に恋をすること。死ぬほど人を好きになるということ。
それら、未来そのものを掴むチャンスということと同じなんだよ?
なのに、人はなんでそれに気付かないんだろうな…。
昨日、
なんでも紅葉を仮面ライダーに選んだのはペロリさんだったらしい。
『
「・・・・・・すいませんどういう?」
『妾がお主にプレゼントしてやっていたのじゃよ。
サポーターはプレイヤーに対してシークレットミッションでアイテムを送ることが出来るのじゃ。まぁ、必ずしも推しがクリアするとも限らんがな。それよりもじゃ。
いいか紅葉よ?お主はこのゲームに勝ちたくはないのか?』
勝ちたい、と言われれば、まぁ、勝ちたいけど…。
不老不死になってみたいし。
『ならばお主自身、もっと成長しなければならぬ。
いつまでも誰かに守られると思うでない。前回はボエールの奴に利用されて生き残ったのじゃからな』
それは… 確かにそうだ。メグルがいなければ殺されてたかもしれない。前回で雄星に勝てたのは奇跡だ。
紅葉はペロリに「なら、どうすればいいですか?」って聞いた。
『まずはお主にバックルの使い方を教えてやろう。
じゃが使い方を教えたところで、練習や訓練の時間はない。「ぶっつけ本番」というやつじゃな』
Dチーム
柳澤彼方 仮面ライダードーベル
山城蒼太 仮面ライダーパロス
渡辺拓真 仮面ライダーエフィント
浅野零斗 仮面ライダーパルカ
鳳騎士斗 仮面ライダーウォンテッド
土屋立花 仮面ライダーカルーガン
花菜美鈴 仮面ライダーカッコ
水谷トモ 仮面ライダーフーシル
鳥居紗和 仮面ライダージャック
姫川紅葉 仮面ライダーグルービー
そして今うちはバイクに乗っている。
バイクの後ろには紗和ちゃんを乗せてゴール地点に向かう。
このバイク、本当は彼方の物だったんだけど…。途中で敵の妨害で彼方は壁にあたって脱落した。
彼方はその直前、自分のブーストバックルを紗和ちゃんに投げて渡した。
そして紅葉はペロリさんに教わった。
ブーストバックルのもう1つの使い方を。
ニンジャとかのレアアイテムに武器が付いてくるみたいにブーストバックルにも武器の代わりとしてこのバイク、ブーストライカーが付いてくるみたい。
しかも、変身しなくても召喚できるみたいだから便利だ。
今回のゲームにはピッタリだ。
「紅葉ってさ、バイクの免許なんて持ってたんだ」
「・・・・・・ゴールまであと何km?」
「え?あとは…あ、ちょうど半分だよ。で、免許持ってたの?」
「壁はどこまで来てる?」
「え、あぁ〜…結構後ろだからこのスピードなら大丈夫だと思うよ。で?免許持ってるの?」
「敵は来てない?」
「来てないよ。で、免許は?」
「さ、急ごう」
コホン。気を取り直してスピードを上げていった。
えぇーっと、じゃあまだゴールまで時間があるから少しうちらの話でもしよう。
うちと紗和ちゃんは幼稚園の頃からの友達。
紗和ちゃんは顔が可愛い上に優しい性格だから男子からの人気もあった。卒業してから別々の高校に進学したけど連絡は取り合っていた。
「紅葉、蒼太たちはもうゴール地点に着きそう!」
「分かった!急ぐか…」
ゴール地点まであと少しだ。
このまま何事もなければいいんだけど。
って思ってたら何事が起こった。
「紅葉〜!紗和〜!」
「え、雄星!悠里!?」
うちらと同じバイクに乗った雄星と悠里だった。
まさかの偶然で遭遇した。なんか、嫌な予感。
「よぉ〜紅葉ー!この前はよくもやってくれたな?」
「え、いやぁ〜。あ、あれはさほら!メグルに
「ははははは、そっかそっか〜。悠里、久しぶりの再会だからな。遊ぼっか」
「OK」
悠里がマグナムバックルの武器である白い銃を取り出して銃口をこっちに向けてきた。
あーもう意味分かんない、さいっっっっっあく!!
バン!バン!バン!
「ぎゃぁぁぁぁぁっっ!!」
悠里の銃から破裂音と一緒に銃弾が放たれる。
そのうち一発はうちのすぐ目の前を通過した。マジ怖い。
後ろから青い壁は迫ってきているし周りには一般の人たちが乗ってる車もあるけど悠里はお構い無しに撃ってくる。
うちはバイクの速度を落として雄星たちの背後に回る。
でも悠里は振り向いてまた撃ってくる。うちは蛇行しながら避ける。
ヤバイ、このまま撃たれたり速度を落とされ続けてたら壁に触ってうちら2人とも脱落する。
「あ、紅葉!そこ左曲がって!!」
「え!?そっち逆方向だよ!」
「いいから早く!!」
うちは紗和ちゃんの言われるままに左折した。
「紗和ちゃんどういうこと!?」
「いいから!うちの指示通りに走って!」
うちは訳が分からないまま紗和ちゃんの言う通りに運転した。壁は気になったけど道は細いし住宅街だったから集中しないと事故を起こしそうだった。
安全運転のままスピードを出さなきゃ行けないから結構ムズい。
この後うちらは雄星と悠里よりも
「はぁはぁはぁはぁ…」
なんで緋奈まで、こんなに走ってるんだっけ…?
てかもう何メートル走った…?
最初はチーム全員でスタート地点にあった大型のヘリで移動していた。(ちなみに操縦は緋奈がやった。なんで操縦できるのかは秘密)
でも途中で敵(アームドプロペラ)が武器のプロペラを使って空を飛んできた。そしてヘリの中に侵入してきて乱闘になってしまった。
幸い全員パラシュートで脱出したんだけどバラバラの地点に着地したから全員とはぐれた。当然ヘリは墜落。
緋奈は走って移動するしか無くなった。
Eチーム
龍崎和也 仮面ライダーゼルガ
羽柴晃也 仮面ライダーカマン
磐城綉 仮面ライダーカルジャ
林田史也 仮面ライダーメリー
山根春歌 仮面ライダーシバキマル
斎川花 仮面ライダーラゼブ
一華唯夏 仮面ライダーラビー
菓彩李美 仮面ライダーシャーキ
歌佳緋奈 仮面ライダーティマナ
八葉らん 仮面ライダーエビン
昨日、緋奈はゲームマスターのウィンクさんに呼び出された。
緋奈も話があったからちょうどよかった。
ウィンクさんは緋奈にこのままデザロワを続けて欲しいと言ってきた。まぁ理由は大方オーディエンスを盛り上げてくれってことなんだろうね。
オーディエンスを退屈させたらゲームマスターとしての評価にも響くから。
緋奈は「えぇー嫌です。棄権させてください」って言った。
別に命を懸けてまで叶えたい願いなんてない。ここの給料にはなんの文句もないし、やっててちょっと楽しいし。
「いいの?参加者のみんなは緋奈ちゃんのお友達なんでしょ?退場しないように守ってあげたら?」
「・・・・・・はぁ、分かりましたよ」
渋々承諾した。そうとなればゲームに備えてトレーニングルームに向かおうとした。
「あ、待って緋奈ちゃん。最後に一つだけ聞いてもいいかしら?」
「・・・・・・なんですか?」
「メグルちゃんとどういう関係だったの〜?」
「は?」
「なぁんか嫌ってるように見えたけど〜?」
あぁもうこの人ホントにこういうところあるんだよね。
人が思い出したくもないことを自身の好奇心で掘り起こす。
「まぁ早い話。アイツ、緋奈のストーカーです」
「・・・・・・・ん?」
「だから、ストーカーだったんです。もういいですよね」
「え、あ、はい」
緋奈はすぐその場から離れてストレス発散も兼ねてトレーニングルームに向かった。
「尚更メグルちゃんって子が分からなくなったわ…」
そしてマラソンゲーム当日。
ゴールはもう目の前だ。
ご丁寧に『GOAL』って大きく書かれたゲートが置いてあった。緋奈はそこに向かって全速力で走った。
息が苦しい。自分で分かるくらい呼吸も荒い。
でも緋奈は止まらずに走った。そして─────
『ゴーーーーーーーーーーール!!!!』
歌佳緋奈 ゴール
着いた途端にその場に転んだ。
先にゴールしてた友達がタオルとか水の入ったペットボトルを持ってきてくれた。足が痛い。こんな走ったの結構久しぶりかも。
「おい!真志たちが来たぞ!!」
どうやら後は真志たち9人で最後みたい。
確か八雲は脱落したんだっけ?
立ち上がって緋奈もその様子を見る。
ってか、あれって…。
「なんで、人力車?」
凌雅・宣明・隼人の3人が人力車を運転して他の6人が乗っている形だ。あれは結構キツいよ。
しかも壁がもうすぐそこまで迫ってきている。
「ちょっと宣明!もっと早くしてよ!!」
「クソォ、舐めんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
おお、宣明も早くなってきてる。
でも壁はもうすぐそこまで迫ってきてる。
その様子を見て他のみんなはまるで自分の事のように焦ったりしながら応援している。仮にもライバルなのにね。
「急げ!!追いつかれるぞー!!」
「おおおおおおおおお!!!」
そして─────
『ゴーーーーーーーーール!!!』
これで今残ってるプレイヤーは全員ゴールしてマラソンゲームは終了した。
なんだろう?もうとっくに卒業してるのに、体育祭でもやったような感じだった。
この後ゲームマスターに聞いたんだけど、この時の緋奈は無意識に笑っていたらしい。
今、妾は人形ではなく人の姿になっておる。
人間の姿は動きやすいが身体が凝る。じゃから普段は人形の姿でいた方がよいのじゃ。
それにしても一時はどうなるかと思ったが何とかゴールしたようじゃな。あやつの支持率も上がっておる。
紗和とやら、中々やるのぉ。
「裏道ショートカット、か。ジャックのやつ頭もキレるようじゃの。容姿も端麗じゃし、スタイルも紅葉にも負けておらん」
じゃが、やはり一番ら姫川紅葉じゃ。
運のいい女上に面白いのぉ。
これだから
そして今まで通り、そのお礼代わりとして─────
「紅葉、お主を
いかん、つい火照ってしもうた。
オーディエンスの
次回 策略T 動物狩り