RIDDLE JOKER 投影使いの学院生活 作:izuki
あの後、考え込んでしまった式部さんの意識を引き戻して次に身体能力の強化を試した。
内容としては重いモノを持つというモノで研究室にはめぼしいモノは無かったため式部さんが俺の腕に鉄棒みたいに捕まることになった。
これに関しては特に何事もなく終わった。
なんでか七海も捕まってきたが。
終わった後は、量に向かうことにした。
寮の場所は最初のうちに教えてもらっていたためすぐに着いた。
「なんだかやっと着いたって感じだね」
「まだ荷物の準備もできてないがな」
「その準備をしたいんだけど、俺らの寮ってどれか聞いてないよな?」
「あっ」
そうなのである俺たちはどの寮かを聞いていない。
どこかに事務員の人か、学生でもいればいいんだが……
そう思っていると、ここの学生であろう女の子を見つけた。
「すんませーん」
「ん?ワタシのことだろうか?」
黒髪ロングヘアの凛とした清楚系の綺麗な女の子。
式部さんもそうだったがここの女子学生って美人が多いのだろうか。
「突然すいません。教えてほしいことがあるんですけど」
「なんだ?ワタシでわかることならいいんだが」
「俺たちは転入してきて、今日から寮でお世話になるんだけど、管理人さんは中にいるんですか?」
「ああ、それならワタシだ」
「え?」
「寮の管理を行ってるのはワタシだ」
「学生じゃないのか?」
「いや、ワタシもキミたちと同じ学生だ。言葉不足で済まない。ワタシは
意外と渋い喋り方をするんだな。
けど、板についていて特に違和感はないな。
「全体を統括してるのは教員だが、各寮を管理しているのは寮長である学生なんだ。勿論キミたち3人のことは訊いている。ワタシの管理する第三寮に、入寮することになっている」
「話が早くて助かる。この二人の兄の在原四季だ。」
「弟の在原暁です、よろしくお願いします」
「わたしは……妹の在原七海です。よろしくお願いします」
「わかった。こちらこそよろしく頼む、七海君」
「え⁉あっはい……お願いします……」
「どうした、体調でも悪いか?顔が赤いぞ?」
「名前で呼ばれて照れてるだけなので、気にしないでください」
「ああ、すまない。いきなり過ぎたな。少々礼儀を欠いていた」
「い、いえ、そんな風には思ったわけではないです……平気です」
「名前で呼ばれるのも、今日で3回目だ。そろそろなれたらどうだ?」
「今日1日で慣れるなんて無理だよ~……」
まあ、だんだんと慣れていけばいいと俺は思うけどな。
「あ、はい!こちらこそ……改めてよろしくお願いします、二上院先輩」
「在原君も無理に畏まらなくていい、その方がワタシとしても気を遣わなくて助かる」
「じゃあ……これからよろしく、二上院さん」
「在原先輩もよろしくお願いします。」
「ああ、よろしく。下の名前の方で呼んでくれそっちのほうがわかりやすいし」
「そうか、なら四季先輩と呼ばせてもらう。これからよろしく頼む」
「ああ」
「では早速、中を案内しよう」
俺たちは二上院さんに連れられて中に入る。
「ここがロビー、談話室も兼ねている。向こうに浴場、こっちには食堂がある。ランドリールームは3階と6階だ。3階は男子用、6階が女子用だから気を付けてくれ。そもそもこの寮は、3階までが男子、4階以上が女子のフロアだ」
「ああ、分かった」
「それで、これからについてだが、夕食は19時~20時の間。外に出てもいいが、門限は19時半だ。夕食を受け取るときに点呼も取る。それ以降は寮の外に出るのは禁止だ。21時半までに入浴を済ませて23時に消灯。起床の時間は自由だが、7時50分までには起きて食堂に行って朝の点呼と朝食。それが済んだら学院に向かう。以上だ。一気に説明してしまったが、大丈夫だろうか?」
「問題ない。わからないところがあったら、確認させてもらうよ」
「ああ。いつでも訊いてくれ。そうそう。あと、21時半以降に男子が女子のフロアに入るのは禁止だ。気を付けてくれ」
「あの、女子が男子のフロアに入るのはいいんですか?」
「一応問題はないことになっているが、あまり好ましくはない。妙な誤解を生まないようにロビーで話す方がいいだろう」
「はい、分かりました」
「それで3人の部屋なんだが、暁君は318号室、四季先輩は319号室。七海君、キミは418号室だ。これが鍵だ」
そう言って手渡されたのはカードキー。
「これは部屋の他にも、教室の鍵も開けられる。もし最初に登校することがあったら、この鍵をかざすといい。落とさないように。だが、部屋の中に置き忘れもしないように。部屋に入れなくなってしまうからな」
「気をつけるよ」
「さて、では部屋へ案内したいが……男子フロアのことは男子に任せた方がいいか。わからないことを訊く相手がワタシだけでは不便だろうし……」
「そうだな、そっちのほうがいいな」
「2人の部屋の近くの男子は確か……ああ、いいところに周防、ちょっといいか!」
二条院さんさんはちょうど階段から降りてきたヤツに呼びかけた。
その姿は小柄で、華奢で、顔立ちもどこか幼く童顔。
ぱっと見だと女子にしか見えないのだが……
「なんだい、二条院さん」
「周防は確か、317号室だったな」
「そうだけど?それが?」
「転入生だ。今日から318号室、319号室で暮らして、ワタシたちと同じクラスになると聞いている。寮や学院での細かい面倒は、同じ男である周防に頼みたい。勿論、ワタシも力にはなるが」
「なんだ、そんなことか。全然構わないよ」
「ありがとう、周防」
「お礼を言われることじゃないよ。二条院さんは相変わらずりちぎだなー。初めまして。僕は周防恭平。今日からお隣さんと、その隣ってことになるね。よろしく。」
「あ、ああ、暁だ。よろしく。俺も好きなように呼んでくれこっちは兄さんの――」
「在原四季だ。よろしく。できれば下の名前の方で呼んでくれないか」
「わかった。じゃあ暁と四季先輩って呼ばせてもらいますね。僕のことも気軽に呼んでください」
「なら、そうさせてもらうよ」
俺と暁は恭平と握手を交わす。
差し出された手は男の元とは思えないくらい小さくて柔らかかった。
本当に男なんだよな……?
「ところで、そっちの女の子も転入生?」
「あ、妹の在原七海です」
「僕は周防恭平。よろしく」
「よろしくお願いします」
「後は任せるぞ」
「はいはい」
「ではワタシたちは418号室に行こう」
「は、はい。四季君、暁君、またあとでね」
二条院さんたちと別れて周防の案内に案内して貰いながら歩く。
やっぱり全学年いるということで部屋の数が多い。
俺と暁の部屋は男子フロアの1番上で、その上にまだ女子フロアがあるんだったな。
任務は夜間だからな七海と合流する必要もあるし寮の構造は把握しておく必要があるな。
「ここが319号室。隣が318号室だよ。鍵は貰ってる?」
「おう」
そんなことを考えながら歩いていると自分たちの部屋に着いたようだ。
センサーにカードキーをかざして扉を開ける。
「荷物もちゃんと届いてるみたいだね」
「ああ、それより結構広いな」
「確かに、思ってたのよりも広いな」
「1人で過ごすには十分……というか、むしろ余らせてる人の方が多いんじゃないかな?寮生活だと安易に荷物を増やせないからさ。後々大変なことになるしね」
部屋の広さは寮というよりか1人暮らし用のマンションに近い。
まぁ、これから持ってきた漫画とかゲーム置くけどそれでもスペースが余るだろう。
「しっかりした造りで、下手なマンションよりも防音対策がされてるから、歩くときに階下を気にしなくてもいいよ。ドタバタ騒いでたら、流石に二条院さんに怒られるけどね」
「彼女、しっかりしてそうな雰囲気だったからな」
「確か……由緒正しい家柄で、父親も警察官とかじゃなかったかな?」
なるほどな。
親がそういう職業についているのであれば確かに納得する性格だ。
子供は親の背を見て成長するものだからな。
「あー、そうそう。何の能力かは知らないけど、お風呂とか覗こうとしても無駄だよ?覗きとかは出来ないように、ちゃんと対策は取られてるから」
「まさか……能力の無効化?」
「いんや、あくまで覗きができる透視なんかの能力に対して対応策がとられてるってだけ。能力を無効化するような根本的なものじゃないはずだよ」
「まあ、俺たちには関係ないか」
「そうだな」
さて、いい加減この荷物たちを片付けないとな。
「荷解きするか」
「手伝おうか?」
「大丈夫そんなに多くないから」
「俺も」
「わかった。じゃあ、夕食の時間になったら呼びにくるよ。19時だから、この部屋にいて。他にわからないことがあったら、遠慮なく僕の部屋に来ていいから。僕の部屋は暁の隣、317号室ね。今からはちょっと外に出るけど、そうだな……20分もあれば、戻ってくるから」
「ちなみに、どこに行くんだ?」
「コンビニに行くだけさ。夜食を買いに行くんだ」
「いや、俺は遠慮しておくよ」
「俺もいいや。今日はちょっと疲れた」
「ああ、そっか。AIMSの登録とか、色々あっただろうしね。じゃあほしい物があるなら一緒に勝ってこようか?」
「それなら、カップラーメンを頼む味は任せる。兄さんは?」
「俺はいいよ」
「任されたじゃあ行ってくる!」
周防はコンビニへ買い物に行った。
「……片付けするか」
「……うん」
ちなみになんですけど、ヒロイン誰が好きです?
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三司あやせ
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在原七海
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式部茉優
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二条院羽月
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壬生千咲