兵器が好きだっただけ   作:桐舟斎

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タグの通り処女作です。もっと言うと、現在ブルアカにわかです。勉強していくつもりですが、暖かい目でお読みください。キャラ崩壊は念のため入れています。


プロローグ
目覚め


 兵器。

 それは人を効率的に殺傷する道具。

 人類がその叡智を同胞殺しに使い続けた成果。

 そして、私が憧れてしまった美しいもの。

 それは男の子としては普通の反応だったのかもしれない。

 自分に足りない力を欲するのは当然のことだ。

 しかし、大人になってなお、その感情が尾を引いたことは憂慮すべきだったかもしれない。

 なにせ、それが要因となって、軍隊に志願してしまったのだから。

 

「失敗、したなぁ」

 

 男は独り、瓦礫にもたれかかって苦笑いを浮かべる。腹からどくどくと血を垂れ流し、顔は少し白みがかっている。薄らと鉄の匂いが飽和し、鼻の感覚がそちらにばかり気を散らす。

 

「まだ、やってるのか」

 

 遠くからは、断片的ではあるものの、発砲音が聞こえている。鬱蒼とした森林の中でも、その音はしっかりと耳に残っていった。あるいは、長くそういう場所に居過ぎたのかもしれない。

 

「戦車に乗ってすら、ないのにな」

 

 男は歩兵だった。現に赤く染まった迷彩服は歩兵用のそれである。

 

「軍隊なんて、やっぱり、いいとこじゃなかったな」

 

 ふぅ、と一息ついたところで、視界の靄が一層険しくなる。

 

「お袋、ごめん、帰れそうに、な」

 

 こくり。男は首をもたげ、それ以降、動くことはなかった。

 

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「ん?」

 

 瞼を貫通して光が眼を焼かんと突き刺してくる。視界を開くと燦々と陽光が降り注いでいた。どうやら高層ビルの屋上であるらしい。ワシントンもかくやと言わんばかりの摩天楼が立ち並び、起こしたばかりの身体で覗き込めば、まばらではあるが、人の行き来が見て取れる。

 

「ここは一体…」

 

 全くもって見当がつかない。先ほどまでは、山岳部の攻勢に参加していたはずだというのに、瀕死の状態から意識が戻ってみれば、よくわからないビルの上で寝ていたらしいのだ。幸いにして、意識を手放す前の装備は見て取れたが、このビルが安全である確証はない。

 

「…感傷に浸っている場合ではないな」

 

 いくらか手になじんだ往年の銃を握り、男は階段に向かう。いつでも銃を構えられる態勢で、それでいながら先ほどの往来のように軽快に歩みを進めていく。ある程度降りたところで、銃声が一層大きくなっている。

 

「近いな」

 

 ドアを挟んで、苛烈な銃撃音が響いている。さらに言えば、大砲の音もかすかだが聞き取れた。退きたいところではあったが、背後には無機質な階段がそびえるだけで、射撃口になりそうな窓一つない。退路のない現状だけは何としても打開せねばならない。何より、この危険地帯から脱出しないことには、命の確保もままならない。

 

「行くか」

 

 がちゃり、とドアを押し開け、小銃片手に目前の遮蔽物に滑り込んだ。




初めまして、桐舟斎と申します。読む専だったのですが、読んでいるうちに投稿してみたいと思い、投稿いたしました。ブルアカ好きで、かつ重度のミリタリー好きの方々を満足させられたらと思ってはいますが、何分気分屋なので、次回投稿するかすら未定です。小説家諸兄もしくは諸姉方の作品の片手間で読んでいただけると幸いです。

オリジナル兵器の手書きイメージ図っていりますか?そこまでクオリティが高いわけではないですが

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