兵器が好きだっただけ   作:桐舟斎

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お久しぶりです。

エリア進めてたら遅くなってしまいました。


対策委員会編
出張準備


「出張?」

「“うん”」

 

 シャーレ稼働から数週間後、日々の多すぎるノルマに頭をやられていたところにやってきた一通の救援要請は、まるで免罪符のように神々しかったのは言うまでもない。どうやら行き先はアビドスという砂漠の只中にあるような学校であるらしい。相応の準備が必要だが、先生はすぐにでも机で山をなす書類から逃げたいらしい。

 

「すぐには行けんぞ」

「“どうして?”」

「砂漠の中で脱水症状を起こしたいか?」

「“だったら水をもっていけばいいんじゃ…”」

「たかが数リットル程度では足らんぞ?それに、かなり距離があるんだから野宿も覚悟せねばならん。夜間の防寒具もしっかりしておかねば」

「“た、確かに…”」

「せめてプーマが来るまで待て。そうすれば荷物はどうにかなる」

 

 何をするにも機動力がない現状ではどうにもならない。たかが大人二人ではできることが知れている。おまけに助けを求めているのは【生徒】だ。我々は荒事ではまず役に立てない。だからこそ、圧倒的火力と機動力を兼ね備えた兵器が必要なのだが、現状はミレニアムの在庫から買い取ったSd.Kfz.234の2型しかなく、さらに言えば、配備中であるため、全くもって火力も機動力も不足している。

 

「大人しく書類を片付けながら待つのが吉だ」

「“…荷物ぐらいはまとめてもいい?”」

「…今日の分は終わらせろよ?」

 

 この大人はどうやら待ちきれないらしい。

 

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「ようやく来たな」

「“これで出張に行けるね!”」

「…そうだな」

 

 帰ってきたころには書類で部屋が埋まっていそうなのだが…考えないでおこう。ともかく、これで出張ができるようにはなった。ミレニアムには頭が上がらない。尤も、技術提供と色のついた支払いにあちらは満足しているようだが。

 

「先生、それはこっちだ」

「“はい!”」

 

 書類から逃げられることとなった先生は速い。指示通りにテキパキと積み荷を載せていく。相当書類仕事が嫌なのだろう。

 

「先生、あとで書類仕事手伝ってもらえそうな生徒に声かけてみたらどうだ?」

「“…天才?”」

 

 どうやらお気に召したらしい。ブツブツと考えながら積んでいる本人を見るに、ノルマは軽減されそうである。嬉しい。

 

「大体終わったな。先生、出発するぞ」

「“わかった!”」

 

 砲塔上部のハッチから乗り込み、エンジンを吹かせる。小気味のいいエンジン音が車内に響き、車両の目覚めを知らせてくれる。

 

「“結構うるさいね”」

「それがいいんだろ」

 

 不服顔の先生を尻目に前進を開始する。心が躍り狂っていたのは言うまでもない。




はい、ようやく兵器に乗りました。長すぎましたね。

プーマの設定に関しては、「ミレニアムの倉庫で埃をかぶっていた年代物」という扱いです。また、なぜプーマなのかと言えば、整備・補給が簡単で、機動力があり、かつ火力がある程度備わっているというのが主な理由です。

補足ですが、作者は重度のドイツ戦車好きなので、量産車、計画案関係なく、定期的にドイツ戦車が顔を出す可能性があります。さらに、作者の設計思想はドイツに多大な影響を受けているので、今後出るオリジナル兵器は、その多くがドイツや西側諸国の設計の基づいて作られています。尤も、出るかどうかは未定ですが。

オリジナル兵器の手書きイメージ図っていりますか?そこまでクオリティが高いわけではないですが

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