ご機嫌なエンジンに車輪を回させながら、北アフリカを彷彿とさせる砂漠の地平線を進んで行く。風に舞う砂塵を切りながら進んでいく装甲車は、たとえ砂漠の只中で灼熱に炙られようと、涼やかに感じるものである。
「“み、実、水…”」
「はいはい」
私だけは。
アビドス高等学校に向かう中、予定通り砂漠に差し掛かったわけだが、案の定コンパスと地図を睨みつける結果となり、じきに先生は水乞食になってしまった。多めに持ってきたため、水が今すぐ枯渇することはないが、先生の疲労度合いも考えて、早めに対策を打った方がいいだろう。
「“あれ?建物が見えるような…”」
「蜃気楼じゃなくてか?」
「“ほら、あっちに”」
思案し始めたころ、何やら先生が建物を見つけたらしい。言われた方向を双眼鏡で覗いてみると、確かにそれらしい影が見える。方角的にも問題はなさそうだ。
「行ってみるか」
「“うん”」
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「“ようやく、ついた…”」
一時間弱ほど装甲車を走らせ、ようやく市街地にたどり着くことができた。閑静な住宅街が続いており、比較的人通りは少ない。それともどこからともなく現れた装甲車を警戒しているのだろうか。
「ここで何してるの?」
「“ん?”」
「中に入ってろ」
振り向かずとも分かる、幾度となく味わった感触。触れていなくともその冷たい銃口が今こちら側に向いていることぐらい容易に想像できる。とりあえず警戒を解かねば。
「ちょっとアビドス高校に用があってな」
「…何の用?」
「支援物資の搬入だ」
「!」
「この装甲車は移動兼自衛用だ。決して襲撃用じゃない」
「証拠は?」
「砲塔横に所属が書いてある。それに、
「…確かに」
「納得してくれたか?」
「ん、納得した」
スッと感触が無くなる。どうやら銃口は降りたようだ。一先ず警戒は解けたと考えていいだろうか。そう思って、声のしていた方を視界に収める。まだ幼さが残る顔立ちにSIGのような銃を携えた少女が、傍らに自転車を立てかけて、こちらを訝し気に見ていた。先生を出すのはもう少し後のほうがいいかもしれない。
「乗るか?というか乗ってくれると助かる」
「…どういうこと?」
「地図があるとはいえ土地勘がない現状、現地のガイドがいてくれると非常にありがたくてな」
「…わかった」
「不安なら銃口を突き付けながらでもいいぞ」
「それはいい」
プーマから降りて彼女の自転車を装甲車に括り付け、先生を無線手席に押しやって、再び車輪を回転させる。心地よい向かい風を感じながら、彼女の案内に従って道を進む。やはり現地ガイドは偉大だ。
「“いい匂い…”」
「…先生、降りるか?」
「“な、何でもないよ!?ハハハッ!”」
「………」
「…すまん」
そんな目で見ないでくれ。
戦闘に関してですが、シャーレの立場上、どんなものであれ、少なからず大問題に発展する可能性があるため、基本的には避ける傾向があります。そもそもの実働人員が不足しており、唯一の常備人員に等しい実自身も銃弾一つで死亡する可能性があるため、原作以上に慎重な立ち回りになると思います。
オリジナル兵器の手書きイメージ図っていりますか?そこまでクオリティが高いわけではないですが
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いる
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いらない